聖女の救済



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.29pt (10max) / 17件

7.47pt (10max) / 222件

Amazon平均点

3.87pt ( 5max) / 309件

楽天平均点

4.01pt ( 5max) / 1007件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
75pt
サイト内ランク []A総合:137位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

1.43pt

70.29pt

33.00pt

5.57pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2008年10月
分類

長編小説

閲覧回数18,936回
お気に入りにされた回数28
読書済みに登録された回数440

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

聖女の救済 (文春文庫)

2012年04月10日 聖女の救済 (文春文庫)

資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.29pt

聖女の救済の総合評価:7.72/10点レビュー 326件。Aランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全17件 1~17 1/1ページ
No.17:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

聖女の救済の感想

時間があったので、一気に読了。
読んでいると、明らかに怪しい人物がいるが、トリックや事件の真相にたどり着くのは簡単ではなく、先が気になってしょうがない展開でした。とても面白かった。
決して派手なタイプではないけど、タイトルについてよく考えさせられる作品でした。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

白髭9
BK2OMGW4
No.16:
(7pt)

聖女の救済の感想


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

mick
M6JVTZ3L
No.15:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

聖女の救済は“銃”を隠し持つ

ガリレオシリーズ第5弾の本書は『容疑者xの献身』以来の長編だ。
ガリレオこと湯川学が挑むのは離れた場所にいてある特定の人物に毒物を飲ませる方法を探ることだ。しかしこのトリックが湯川をして「理論的に考えられるが、現実的にはありえない。まさに完全犯罪だ」と云わしめるほどの難問なのだ。

そんな湯川を悩ませる事件自体は至極単純だ。
夫人の不在中に夫が不倫相手と自宅で過ごしている間に自分で作ったコーヒーで毒殺される。その毒の混入元を探るのがメインの謎だ。一方で犯人は読者にはほとんど明確に提示されている。それは毒殺された夫真柴義孝の妻綾音だ。
この容疑者がいかにして不在中に毒を混入できたのかが事件の焦点である。

元来ミステリでは毒殺物は古今東西に亘って多数書かれている。やはりこの毒殺トリックというのは本格ミステリの書き手ならば一度は手掛けたいものなのだろう。
毒をいかにして標的に飲ませるか?
そしてどんな毒を使うのか?
殺害方法は単純ながら、そのヴァリエーションは多岐に亘っている。そして本書はまた毒殺トリック物に新たな1ページを刻むことになった。

しかし本書で最もミステリアスなのはこのトリックよりも実は容疑者である被害者の妻真柴綾音だ。
彼女は自らを容疑の外に置きながらも、第一容疑者で夫の不倫相手兼自分の会社の従業員である若山宏美を擁護し、あまつさえ自らも場合によっては犯行が可能であったとさえ、内海・草薙らに仄めかす。

慈愛に満ちた表情を湛えながらも、自分の教え子を護る時には毅然とした厳しい眼差しを向け、自分も容疑圏内に置こうとする。その姿は題名にもあるようにまさに聖女のようだ。
この常人の理解を超えた綾音の心理は慈しみを超えて、時に読者に判じ得ない恐怖を覚えさす。

そしてそんな彼女に草薙は心を揺さぶられてしまう。出逢った瞬間に今までにない感情を事件関係者に抱くことになるのだ。それは刑事としてはあってはならぬことだ。

捜査に当る警察官が容疑者に惚れる。
このハーレクイン・ロマンスのような設定をまさかこのガリレオシリーズで読むことになろうとは思わなかった。
しかもその刑事が草薙。ガリレオシリーズでは科学に疎い読者の代弁者として名探偵湯川学に事件の解決を依頼するパートナー的存在だった彼も本作で恋する人間臭さを備える。

一方翻って彼の相棒の内海薫の人物造形の豊かさはますます深まるばかりだ。
私はTVシリーズの方は観ていないのだが、視聴者の話では柴咲コウ演じる内海薫は草薙刑事の役回り、つまりドラえもんでいうところののび太的存在だ。

しかし前作『ガリレオの苦悩』で初登場して以来、内海の刑事としての優秀さが長編の本書でさらに磨きがかかっている。特に女性特有の視点で捜査に別の方向から光を当てる着眼点の鋭さが。内海を投入することでこのシリーズは事件とそれに関係する人々への描写がさらに濃密になったといっても決して過言ではないだろう。

草薙を翻弄し、内海も歯噛みし、そして湯川をも唸らせる完全犯罪のトリックは実に驚くべきものであった。

そして1年間子供が出来なかったから別れてくれと宣告されたときに自分が自宅を離れることで綾音はその封印を解いた。
彼女は自分が子供を作れない身体であることを知っていたからこそ、期限の来る1年前にこの時限爆弾を仕込んでいたのだ。それは子供がほしいがゆえに独善的な約束事を押し付ける夫の支配に対する彼女にとっての“銃”だったのだ。いつでも引鉄が引けるように常に装填された銃を彼女は心に持っていたのだ。

正直このトリックは現実的に考えると無理があるだろう。恐らく読んだ人全てが納得するトリックでは決してないだろう。
しかし私はそんなありえない殺害方法を肯定的に受け止める側だ。
このトリックはやはり真柴綾音という存在あってのものだと思うからだ。これが他のキャラクターならば到底納得できなかっただろう。そしてこれこそが東野マジックなのだ。

『容疑者xの献身』では自分に生きる希望を与えてくれた母子を助けるために自らが容疑者役に回った石神。
そして本書では結婚した瞬間に離婚せざるを得ない時限爆弾を抱えた綾音の行為もまた献身ではないか。しかしどちらも屈折した献身だ。

毒殺トリック物という本格ミステリど真ん中の謎を設定しながら、読み終わると人間というものの複雑さが際立つ、なんとも贅沢なミステリ。
これぞ東野ミステリ!と看板を掲げたくなる傑作がまたここに生まれた。



▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

Tetchy
WHOKS60S
No.14:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

聖女の救済の感想

この人の作品はやはり期待を裏切らないですね。今回も面白かったです。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

マー君
S2HJR096
No.13:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

聖女の救済の感想

ラスト50ページは東野圭吾はすごいと再認識させてもらいました

呑んだくれ
P3S7II56
No.12:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

聖女の救済の感想

ガリレオシリーズの長編2作目。
「献身」の次は「救済」
両作共に、犯人のキャラがかなり突出している倒叙型で、ハウダニットを楽しむ作品。
「献身」も「救済」も意味的には「相手のために~」というどこか似た意味合いを持っています。そして主語は何れも犯人。
この作品の場合、ラストにタイトルの意味が分かる凝った作りになっていますが、これを「救済」と言っていいのか若干腑に落ちない感じはします。
また「聖女」とは「神聖な事績を成し遂げた女性」または「慈愛に満ちた女性」という意味があるようですが、これは犯人のイメージとはかなり違いますね。

でもやはり長編がいいですね。
内海、草薙が異なる方向から事件を追いますが、何れも事件解決に大活躍。
湯川以上に存在感がありました。この作品の見所の一つでもあります。この展開はやはり長編でしか読めないですね。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

梁山泊
MTNH2G0O
No.11:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

聖女の救済の感想

ガリレオシリーズの中で一番好きな作品です。
キャラ設定が非常に良いと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.10:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

聖女の救済の感想

現実問題でこのトリックはかなり無理があると思う。まあ小説としては楽しめます。

axel
RNCIKKBG
No.9:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

聖女の救済の感想

資産家毒殺事件に浮かび上がる容疑者はその美貌の妻綾音だった!しかし、彼女には鉄壁のアリバイがあり・・・。果たして離れた場所にいた妻にこの犯行は可能だったのか?謎に包まれた毒物の混入経路は一体どこに?女の執念が作り上げたその完全犯罪トリックには背筋が凍りつく思いでしたが、それと同時に草薙刑事がその犯人に淡い恋心めいたものを抱き苦悩していく姿も切なかったですね!
ちなみに先程放送されたドラマ版では、湯川と綾音が中学の同級生という設定に変わっており、草薙刑事の出番は有りませんでした(笑)

ジャム
RXFFIEA1
No.8:
(5pt)

聖女の救済の感想

読み終わってみると「長かった」というのが正直な感想です。
トリックは良いと思いますが、このトリック一つでここまで引っ張るのはちょっと…と思いました。

読了後もあまり印象に残る部分がなかったため☆5です。

hyde
B2928PP3
No.7:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

聖女の救済の感想

何とも評価の難しい作品です。倒叙系のなので、犯人は分かっています。ただトリックが分からない。基本的にはそれで最後まで引っ張るのですが、途中草薙の恋心や内海の冷静な捜査などドラマで読ませます。
しかし問題は肝であるトリックが酷い。作中でも「理論的には考えられるが、現実的にはありえない」と言っていますが、正にその通りでしょう。
そこを見れば最低評価なのですが、小説としては面白いのですね。つまり人間関係のドラマが。
総合的に見れば及第点。やはりガリレオも長編の方が良いですね。

なおひろ
R1UV05YV
No.6:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

聖女の救済の感想

人気がある本は何故か手に取らなくなってしまう傾向があり、
読み漏れていた作品でしたが、、、食わず嫌いは勿体ないですね。とても良かったです。

倒叙ミステリのように序盤で毒殺を扱う所が描かれますが、
そこから誰が、どうやって?の謎を最後まで飽きさせず展開するのは見事過ぎました。

毒殺なんて古くからミステリで見慣れた要素なのに、古臭く感じさせません。
それは、科学捜査や、晩婚や不妊など社会的な内容を混ぜ込んで、
現代をしっかり描き活用しているからだと感じました。

人気シリーズはそれなりの理由があると再認識します。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

egut
T4OQ1KM0
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

聖女の救済の感想


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

松千代
5ZZMYCZT
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

聖女の救済の感想

ガリレオシリーズで2番目に好きな作品です。
まさかそんな…見事なタイトル。

マグル
ZH9M7YFR
No.3:
(2pt)

東野圭吾はこの本で読むのやめた

以前から思ってたが東野圭吾のミステリー作品って
読者に予想できないトリックを作ろうとして、結果「は?」っていう結果が多い

俺は割りとトリックは重要視しないんですが、この本のトリックは酷すぎる
あれだけひっぱといてこれかよという、負の方向の裏切り

ガリレオシリーズは容疑者Xの献身でやめるべきだった

永ちゃん
7WM38AKU
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

聖女の救済の感想

ガリレオシリーズ5作目。
犯人はわかっているのにトリックがわからない。凄かったです。そして読ませますねー。
このシリーズは長編の方が面白かったです。シリーズ読破。

ゆー
98N04ZLM
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

聖女の救済の感想


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

ぴよくみ
4WLMRKM9
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!



その他、Amazon書評・レビューが 309件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク