時生 トキオ



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初公開日(参考)2002年07月
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長編小説

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時生 (講談社文庫)

2005年08月12日 時生 (講談社文庫)

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。 (「BOOK」データベースより)




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時生 トキオの総合評価:8.31/10点レビュー 270件。Aランク


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全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(4pt)

時生 トキオの感想

東野の古い作品を読んでみた。
タイムスリップ物で親子物の前評判は良く
内容は知らなかったので、期待して読み進めたが
裏切られた気分。
映画「天国から来たチャンピオン」みたいな
ファンタジーと笑いと切なさを想像してたが、
わけのわからない主人公の行動と
出来の悪い2時間ドラマのようなサスペンスを
延々読まされる。
東野の文章で、わかりやすく読めるのが救い。
主人公がトキオと会って時、結婚前、子供ができた時
何をしてたのかな
最後の言葉は素敵でした

jethro tull
1MWR4UH4
No.17:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
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やっぱり「トキオ」

東野作品はほぼ全作読んでるけど、一番好きな作品はというとこれになる。
なぜ好きなのかという明確な理由はうまく説明できないが、物語全体の雰囲気が好きなんだろうと思う。

あと、発表時に読んだので、タイトルは「時生」より「トキオ」の方がしっくり来る。

LAM
OV3511F8
No.16:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

泣かせようとしてますな

東野圭吾氏の作品には本格ミステリからサスペンス、ユーモアなど多彩だが、本書はタイムスリップ物、つまり『分身』や『秘密』と同じSF物である。

物語はまず遺伝性の奇病によって若い命を喪おうとしている息子を見つめる夫婦の話から始まる。そしてその息子が死んだからが本編の始まりだ。

まさに若き命を喪おうとする息子が過去にタイムスリップして若き日の父をある運命へと導くお話だ。

しかしなんだかいつもの東野作品のような淀みのない展開ではなく、読んでいてとても居心地の悪い思いがした。恐らくそれは主人公の宮本拓実、つまりトキオの父親の性格にあるのだろう。

物語の冒頭で語られる時生の誕生までの物語はなんとも重い話で、子供を産んでもそれが息子ならば20代になる前に死んでしまう奇病に侵されてしまうという明らかに不幸な道のりがあるのに、あえて茨の道を進む父親の決意と息子に対する思いやりや献身が語られるのだが、タイムスリップしてトキオが対面する若き宮本拓実は短気ですぐに暴力を振るい、しかも何事も長続きせず、しかも原因が自分の性格にあるのに環境や他人のせいにしてわが身を省みないという何とも器の小さい男として語られる。
この現在と過去のイメージギャップがなんともすわりの悪さを感じさせるし、まず主人公として共感できない男であることが大きな原因だろう。

そんな宮本拓実が失踪した元恋人の早瀬千鶴の跡を追うのだが、それが行き当たりばったりで、しかもトキオのアドバイスを聞かずに進めようとする。この流れに淀みを感じて、強引に力業で物語を進めているように感じられるのだ。

そして宮本拓実が改心して冒頭のような性格になるのは早瀬千鶴が彼の許を離れた理由を聞いてからだ。
しかしあれほど短気で自分勝手ですぐに暴力を振るう人間が180°変わったようになるだろうかと疑問が残る。そして肝心の妻麗子との出逢いも実に簡単すぎて拍子抜けした。

とまあ、東野作品にしては息子が過去に遡って自分の父親を導くというありふれたタイムスリップ物の、ハートウォーミングになることが約束されているような設定には安直な作りであると感じたのは否めない。

ただ本書と本書の前に発表された『レイクサイド』にはある共通点があることを付記しておこう。

『レイクサイド』では親は子供のためにはどんなことでもやるのだということを歪に、そして陰鬱なムードで語ったが、本書は子供は親にとってどんな存在なのか、そして子供は親をどこまで信用し、慕うことができるのか、と子供の側から親子の絆を描いている。
そういう意味では本書と『レイクサイド』は全く物語の色調は違うが表裏一体の関係にあると云えよう。

主人公宮本拓実は本当の親麻岡須美子が生活苦から育ての親宮本夫妻にゆだねられた子供であり、育ての親も父親の浮気がもとで家庭崩壊してしまう。それを拓実は実の親を恨むことでアイデンティティとしている。

妻麗子もまた自らが遺伝性の奇病に侵されたことで結婚を諦めた女性だ。父親からは決して結婚するなと厳命されたが、拓実の根気強い熱意から結婚をする。

そして時生はその二人から生まれた短命を運命づけられた子。

しかしそんな三者三様の生い立ちはあれど、共通することは親が子に対する思いは一緒だということだ。

本書では親にとって子供とは未来なのだ、どんなに辛くてもこの子のために生きていかねばならないという生への原動力となる存在なのだと高らかに謳っている。
しかし昨今連日の児童虐待の報道を見ると、親が子育てを放棄する自分本位の価値観には呆れ返ってしまう。恐らく本書が刊行された2002年にも既に同様の痛ましいニュースはあったのだろう。だからこそ改めて東野氏はこのような作品で子供の大切さを訴えたのかもしれない。
物語の舞台が1979年とまだ義理と人情と近所づきあいが活発だった時代に設定されているのがある意味哀しいのだが。

本書にはこの他にも失踪した拓実の当時の元恋人千鶴が巻き込まれたある政府直属の企業の贈賄汚職事件を絡めてサスペンス風味を出している。
しかしそれが果たして本書に必要だったのかどうか、よく解らない。
先般読んだ島田荘司氏の『写楽 閉じた国の幻』に配された主人公が息子を失う回転ドアの事故よりかは物語に絡んではいるが、ストレートに父拓実を更生させるために彼のルーツを探る物語にした方がバランスはよかったのかもしれない。拓実の性格を変えるファクターとして千鶴が彼と別れた理由を挙げているが、これも他の何かに置き換えられるのではないか。

今回はどこか東野氏が“泣ける物語”を狙ったのが露骨すぎてあまり愉しめなかった。次作に期待しよう。



▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.15:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

時生 トキオの感想

良くも悪くも普通のSF小説。
読みやすくはあったが

mick
M6JVTZ3L
No.14:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

時生 トキオの感想

意味もなく、東野圭吾が読みたくなった。

積読が山となっているなかから、ネットなんかで評判のよさげな 相当前に買ったままになっていた『 トキオ(改題 時生)』を選び出して読み始める。

結論、読んで良かった。

これまでに読んだ彼の作品で印象深かったガリレオシリーズの『容疑者Xの献身』や、『百夜行』『手紙』『秘密』なんかは、ストーリー性はもちろんだが、それ以上に 最後のどんでんに驚愕させられる 奇を衒うものが多かった。

それらと比べ 衒い方は小さいかも知れない。

とはいえ、じゃあ それらに比べて劣るかというと、決してそうではない。

難病の息子の死の間 際に、青年時代に息子と出会っていたことを思い出す父の青春時代の回想物語と設定自体は少々SFチックなれど、それ以外に意表を突くことない。

それよりは、淡々と息子がちょいグレ親父をまっとうな考えに向けさせるきっかけになるよう努力する、そんな少し変わった親子の絆の物語で、全体的にアップダウンは少ない。

とはいえ、そこは東野圭吾。

非常にテンポよく読みやすく、実に内容は濃い。

彼の代表作の1冊と十分に呼べる秀作であった。  了

とも
4ND5R58B
No.13:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

トキオの感想

う~ん、俺の期待にはそぐわない内容でした、2年前に読んだのですが今ではその厚さの割にはほとんど覚えていません。まぁ、悪い印象も残っていないので可もなく不可もなくといったところでしょうか。(出だしは当時似たような状況だったので印象深く惹き込まれました、それだけにその後の展開が残念)

東野圭吾さんとは相性が悪いのかなぁ?「容疑者Xの献身」は映画で見たので読む気しないしなぁ・・・。

mkaw11
HAAP6CBX
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

トリハダ

最後の最後にトリハダ。読めてよかった、この作品に出会えてよかった。

飴玉
RQNSS1NO
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

トキオの感想

主人公の行動
イライラしながら読みました。
最後の終わりかたは好きです。

呑んだくれ
P3S7II56
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

トキオの感想

東野さんの作品の中では一番好きな作品。
親子の絆を感じる素敵な話。

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りこっくま
OJP3HKGY
No.9:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

トキオの感想

東野作品では珍しい、タイムトラベルものです。
ただ、前半の重く悲しい部分で相当な期待が高まった分、それ以降の中盤~後半までかなり中だるみしてしまいました。SFというよりは、むしろ人情もの、家族愛という感じで、重松清の「流星ワゴン」に近い雰囲気でしょうか。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

トキオの感想

新婚の方には特におすすめです。

Ralph
YYNH4PU8
No.7:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

タイムトラベル&成長物語

グレゴリウス症候群という難病で高校生の息子・時生が死期を迎えたとき、主人公は妻に「二十年以上前に、花やしきで息子にあった」という話を始めた。
ジュリー(沢田研二)の「TOKIO」が街に流れていた時代、どうしようもない負け犬の日々を送っていた23歳の主人公は、トキオと名乗る青年と出会い、同居することになる。同じ頃、恋人が書き置きを残して失踪し、恋人を探そうとし始めた主人公の周辺に胡散臭い人物が出没するようになった。恋人は何やら訳ありの男と大阪に逃走したらしいという情報をつかんだ主人公とトキオは、正体不明のグループを相手に恋人奪還作戦を繰り広げ、その後の人生を決定づける出来事に出会うことになる・・・。
トキオの正体は時生が20年タイムスリップした若者という設定で、どうしようもない父親を叩き直すというのがメインテーマ。過去にタイムトラベルした人物は歴史に手を加えてはいけないというのが鉄則のようだが(このジャンルには詳しくないので不明だが)、トキオは大胆に歴史を変えてしまう。このあたり、作者の主眼がタイムスリップより成長物語の方にあることを明かしているのだろう。
東野作品のミステリーとしてはあまりいい出来だとは思わないが、青春物や家族物のバリエーションとしてはよく出来ていると思う。

iisan
927253Y1
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

トキオの感想

重松清の流星ワゴンを思い出してしまった。
こういうタイムスリップものは、タイムパラドックスの矛盾、即ち歴史が書き換わる事による危機を打開する事に躍起になる作品が多いですが、この作品の場合は、こういうまどろっこしい事を一切排除して、一部の登場人物の未来を劇的に変えています。
若かりし頃の父拓実とタイムスリップしてきた拓実の子供であるトキオの不思議な生活の描写が作品全体の9割以上を占めます。
正直若かりし頃の父拓実のダメっぷりに終始イライラさせられっぱなしでした。
トキオの父となった現在の拓実に間しては、短いながらも冒頭からの話で読者にもその変貌ぶりがわかるよう記述されていますが、余りにもダメ男時代の描写が長く、読中は「イマイチかも」と思いながら読んでいました。

それを見事に覆してくれたのが最後の一行で、その最後の1行に星2つプラスです。
読み手に「ループ」を連想させるその一言は、感動的というだけでなく、物語にスケールを加えてくれたように感じます。
劇的なほどに効果的。
拓実は今後あそこに通う事になるのだろうか。
そう考えるだけでどこかほっこりします。読み手にそう考えさせる事を演出した作者に拍手です。

梁山泊
MTNH2G0O
No.5:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

「時生」じゃなくて「トキオ」!


▼以下、ネタバレ感想

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ショボタン
G1380KCM
No.4:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

子を持つ親なら読んでみるべき

私は東野圭吾氏の小説はもちろん、井上夢人氏、荻原浩氏、北村薫氏などの名作といわれる感動を呼ぶ作品を多く読みましたが、この「トキオ」は1,2位を争うすばらしい作品でした。子供を思う気持ちや親を大切にする気持ちが表現されていて、読後は不覚にも涙が止まらず、嗚咽が漏れてしまいました。感情移入しやすい作品だと思います。是非読んでみてください。(追記)私が知っている限り、東野圭吾氏の作品の中で唯一、殺人事件の起こらない作品です。だから素敵なのかも知れません。

yattazetaketyan
TK5QOEIL
No.3:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

トキオの感想

大切なのは、過去、現在、未来?過去は変えることができないが、もう一度やり直せれば、自分は何をするのだろう?日々の生活で現在をも忘れがちだが、過去を振り返ることで、忘れていた自分のやりたかったこと、未来へ残したかったことを考改めて考えさせられた。過ぎ去ってしまった過去はもう戻らないけど、過去に感じたこと、願ったことは、今の自分を変える力を持っている、未来への使命感となると感じさせた作品でした。

ビッケ
K1LY4PU3
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

トキオの感想

これは名作だと思う。

僕の知ってる東野さんの作品のイメージをこのとき覆された気がする。
僕の中では東野さんの作品で一番好きな作品かもしれない。

読んでいて、親になることにあこがれてしまいました。

これは読んでみるべき作品の一つだと思います。

アンコウ
BKBVHN0W
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

感動の部分が分らない


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あさみ
6TDFPU33
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