犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。

戦後最大の問題作を晩年の著者が病苦をおし、パソコンに向いながら、一字一句、全ページにわたって、書き直した、改訂決定版。

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家ヴェンネルストレムの違法行為を暴露する記事を発表した。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。

少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。

失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。

密室状態での恋人の死に始まり、その調査を依頼した素人探偵まで、衆人環視のもとで殺された蓑浦は、彼に不思議な友情を捧げる親友諸戸とともに、事件の真相を追って南紀の孤島へ向かうことになった。

横浜・馬車道に事務所を移した御手洗潔と石岡は、ある老婦人の訪問を受ける。

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。

19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。

1年前、25年ぶりにアメリカから帰国し、爵位と地所を継いだジョン・ファーンリー卿は偽者であり、自分こそが正当な相続人であると主張する男が現れた。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

密室状態のホテルの一室から女性が蒸発した。それはあたかも透明人間の仕業のように…。

厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。

村の名士アクロイド氏が短刀で刺殺されるという事件がもちあがった。そのまえにさる婦人が睡眠薬を飲みすぎて死んでいる。

名作揃いのブラウン神父シリーズでも特に傑作が集まっている第三集が、読みやすくなって、新しいカバーでリニューアル! これを読まずしてはブラウン神父は語れないほどの傑作「犬のお告げ」、チェスタトンならではの大胆で奇想天外な密室トリックの名作「ムーン・クレサント

奇想天外なトリック、独特の逆説と警句で、ミステリ史上に燦然と輝く名シリーズが、読みやすく新しいカバーでリニューアル。

三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。