■スポンサードリンク


ショボタン さんのレビュー一覧

ショボタンさんのページへ
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.54pt

レビュー数39

全39件 1~20 1/2ページ
12>>

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.39: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ある意味勧善懲悪

イヤミスの代名詞のように言われている作品?ですが、読んでみるとそこまでの救われなさ、やりきれなさはないです。「贖罪」のほうがむしろ後味の悪さは上。やたら悪知恵が働き、能書きばかりたれ人の揚げ足をとろうとしている昨今の中高生に対して嫌悪感を持っている人にはおすすめできるかも。
それにしても湊先生の描く女性は、怨念を感じるほど凄まじい熱を持っている。そこが(誰とは言わないが)時代錯誤のオッサン作家センセイの描く、血の通っていないお姫様のような女性像とは違い、感情も血も通っている生身の女性の体臭を感じさせ、より凄味を感じる。


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊かなえ告白 についてのレビュー
No.38: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

メガ級パンチと読後のやりきれなさ

死刑囚の刑の執行を前に、刑務官と前科者がコンビを組んで事件の真相を求め奔走する・・・という、よくあるタイムリミットものなんだけど、あまりの面白さに一気に読んでしまった。
この作者は元刑務官なのか?と疑うほどに、拘置所の内部のことや、一般人がまず知ることの無い死刑執行の様子が、これでもかとリアリティと迫力を持って目前に迫ってくる。それだけでも翻弄されてしまうのに、途中信じられないようなメガ級のパンチが突然飛んできて、思わず「えーっ!?」と叫んでしまった。有無を言わせないスピーディかつサスペンスフルな進行、圧倒的なリアリティと二転三転する謎、クライマックスでの怒涛の展開、悲しく苦いエンディングと、一流のエンタテインメントとしてありあまる要素を備えている、おすすめできる1冊。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
13階段 (講談社文庫)
高野和明13階段 についてのレビュー
No.37: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

湘南の海のような煌き

血気盛んな若者のこと、あるいは若干幼稚な人間を「青い」とか「ケツの青いガキ」とか言ったりするが、この主人公がまさにそうだった。
どんな物事も多面性があり、多様な方向から物事を見たり考えたりできるのがいわゆる大人のものの見方である。が、主人公は純粋なまでに一つの方向からしか物事を見なかった。明晰な頭脳を持ちながら、被害者については愚鈍なまでに自分の思った方向からしか見ようとしなかった。その結果誤った方向に堕ちていく主人公が愚かであり、哀れである。そして同時に、大人になってしまった者がもう決して取り戻すことのできない、物語の冒頭に描かれる湘南の海のような、青く青く純粋な輝きがたまらなく愛おしい。
青の炎 (角川文庫)
貴志祐介青の炎 についてのレビュー
No.36: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

虚ろな読後感


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
虚ろな十字架 (光文社文庫)
東野圭吾虚ろな十字架 についてのレビュー
No.35: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

大人のためのミステリ

大正~昭和初期の、日本が戦争に向かいつつある暗い時代を舞台に、男と女の哀しい運命を描いた傑作短編集。
文体が非常に美しく、文芸作品としても一級でありながら、思わずあっと叫んでしまいそうなからくり(トリック、というよりもこちらのほうが適切)を秘めていて、ミステリとしても十分読みごたえがある。
ただ、スピード感やアクロバティックな展開、ロジックなどに慣らされた平成生まれの読者には退屈なほどスローで盛り上がりに欠けるかもしれないが、その淡々とした筆の運びと、悲哀に満ちたストーリー、しっとりとした情緒こそがこの作品の命であり、それを理解できる大人にこそ読まれるべきである。
戻り川心中 (光文社文庫)
連城三紀彦戻り川心中 についてのレビュー
No.34:
(6pt)

アレと似てる・・・


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
雫井脩介犯人に告ぐ についてのレビュー
No.33:
(6pt)

ありえへん世界


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
検察側の罪人 上 (文春文庫)
雫井脩介検察側の罪人 についてのレビュー
No.32:
(9pt)

日本は貧しく、飢えていた


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
飢餓海峡(改訂決定版) 上
水上勉飢餓海峡 についてのレビュー
No.31: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ゾッとした・・・

「戦慄のトリック」「妖刀の切れ味」などと称されるトリックだけど、その1本だけで勝負するには、長編では無理があるかな?
ただそのトリックは、実現可能かどうかは置いといて、確かに驚愕すべきもの。そして読後に改めて表紙を見てみると、・・・怖いです。騎士の甲冑、怖いです。
長編では長いかもしれないけど、他のトリックは不要、作品の長短にかかわらずこのトリック1本だけで読ませる力はある。
ジェゼベルの死 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-2)
クリスチアナ・ブランドジェゼベルの死 についてのレビュー
No.30: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

触れるからには・・・


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)
東野圭吾祈りの幕が下りる時 についてのレビュー
No.29: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ジェットコースター・ミステリ!

スウェーデン人の名前が持つ不思議な響き。そして奔放なセックス(笑)にも増して、ヒロイン、というよりも真の主人公でありヒーローでもあるリスベットのエキセントリックで魅力的なこと!
リスベットに比べたら、ミカエルがただのセックス狂いのダメなおっさんに見える。なんでそんなのに惚れちゃうんだろう?
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
No.28: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

国を憂い、国を守る


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
星籠の海(上) (講談社文庫)
島田荘司星籠の海 についてのレビュー
No.27:
(5pt)

ある意味完璧な密室


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
狐火の家 (角川文庫)
貴志祐介狐火の家 についてのレビュー
No.26: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

あの事件を思い出す

ホラーものには2種類あって、ひとつはゴシック・ホラーのような前世代的なものやSFホラーのような、ありえそうにない想定でのものと、もうひとつはごく日常の生活の中に潜む闇を描くありそうなホラー。これは後者の傑作。
実際にこんな人間がいたら怖いなぁ・・・と思っていたら、実際にいました!ごく最近ニュースで話題になったあの事件ですが、この平成の世の中に、こんな残酷なことが平然と行われているのだから、全くもって現実社会は恐ろしい。
あの事件の主犯格の人間は既にこの世にいないが、この作品中で描かれる人物のような生い立ちであったのだろうか。傑作ではありますが、これは褒め言葉ですが、なんとも後味の良くない作品です。あの事件の後味の悪さと同じです。
黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志祐介黒い家 についてのレビュー
No.25: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

御手洗の歴史ロマン

共産主義社会の崩壊から30年近くたつというのに、未だ謎のベールに包まれた隣国・ロシア。首都圏に近く日本を代表する温泉観光地・箱根。この2つの異質な街の接点と、ロシア歴史上最後のミステリとして名高い皇女アナスタシア伝説が織り成すミステリ・・・ではないかもしれないけど、壮大な歴史ロマンとして楽しめる。
これを読むと絶対に「富士屋ホテル」に行きたくなります。
ロシア幽霊軍艦事件: 名探偵 御手洗潔 (新潮文庫nex)
島田荘司ロシア幽霊軍艦事件 についてのレビュー
No.24: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

倒叙物なのに犯人探し!?

作品はいわゆる倒叙物であり、犯人側から犯罪に至るまでの経緯や動機が事細かに描かれる。そして犯行の方法まで。にもかかわらず、読者には犯人が誰なのかわからないのである!
願わくばもうちょっと後の方で犯人がわかったほうがよかったかなあ。そっちのほうが最終章で盛り上がると思うんだけど。それにしても、これがデビュー作だなんて信じられない。2作目「ローズマリーの赤ちゃん」も大ヒットしたけど、この作者にはもっと仕事して欲しかった。
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)
アイラ・レヴィン死の接吻 についてのレビュー
No.23: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

「時生」じゃなくて「トキオ」!


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
時生 (講談社文庫)
東野圭吾時生 トキオ についてのレビュー
No.22: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

母親の真の愛情とは


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
赤い指 (講談社文庫)
東野圭吾赤い指 についてのレビュー
No.21: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (7件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

石岡君、御手洗潔と出会うの巻


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
異邦の騎士 改訂完全版
島田荘司異邦の騎士 についてのレビュー
No.20:
(5pt)

ヴァルドマアル氏の病症の真相の感想

小学生のころ、学校の図書館にあった子供向け(ジュニア・チャンピオン・ノベルス?)で読んだけど、どう考えても子供が読むような話じゃないだろ!特にその挿絵の怖かったこと。本の巻末に収録されていたけど、怖くてそこだけページめくれなかったもん。フツーの人ではこんな話考えつかないし。子供のころは作者が誰か知らなかったけど、ポオと知って納得。やっぱりね。
ポオ小説全集 4 (創元推理文庫 522-4)


12>>