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ショボタン さんのレビュー一覧
ショボタンさんのページへレビュー数7件
全7件 1~7 1/1ページ
※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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イヤミスの代名詞のように言われている作品?ですが、読んでみるとそこまでの救われなさ、やりきれなさはないです。「贖罪」のほうがむしろ後味の悪さは上。やたら悪知恵が働き、能書きばかりたれ人の揚げ足をとろうとしている昨今の中高生に対して嫌悪感を持っている人にはおすすめできるかも。
それにしても湊先生の描く女性は、怨念を感じるほど凄まじい熱を持っている。そこが(誰とは言わないが)時代錯誤のオッサン作家センセイの描く、血の通っていないお姫様のような女性像とは違い、感情も血も通っている生身の女性の体臭を感じさせ、より凄味を感じる。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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「戦慄のトリック」「妖刀の切れ味」などと称されるトリックだけど、その1本だけで勝負するには、長編では無理があるかな?
ただそのトリックは、実現可能かどうかは置いといて、確かに驚愕すべきもの。そして読後に改めて表紙を見てみると、・・・怖いです。騎士の甲冑、怖いです。 長編では長いかもしれないけど、他のトリックは不要、作品の長短にかかわらずこのトリック1本だけで読ませる力はある。 |
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ホラーものには2種類あって、ひとつはゴシック・ホラーのような前世代的なものやSFホラーのような、ありえそうにない想定でのものと、もうひとつはごく日常の生活の中に潜む闇を描くありそうなホラー。これは後者の傑作。
実際にこんな人間がいたら怖いなぁ・・・と思っていたら、実際にいました!ごく最近ニュースで話題になったあの事件ですが、この平成の世の中に、こんな残酷なことが平然と行われているのだから、全くもって現実社会は恐ろしい。 あの事件の主犯格の人間は既にこの世にいないが、この作品中で描かれる人物のような生い立ちであったのだろうか。傑作ではありますが、これは褒め言葉ですが、なんとも後味の良くない作品です。あの事件の後味の悪さと同じです。 |
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共産主義社会の崩壊から30年近くたつというのに、未だ謎のベールに包まれた隣国・ロシア。首都圏に近く日本を代表する温泉観光地・箱根。この2つの異質な街の接点と、ロシア歴史上最後のミステリとして名高い皇女アナスタシア伝説が織り成すミステリ・・・ではないかもしれないけど、壮大な歴史ロマンとして楽しめる。
これを読むと絶対に「富士屋ホテル」に行きたくなります。 |
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あまりのリアリティに、本当にこんな海域があり、こんな大渦巻が発生しているんじゃないかと思った。
圧倒的な自然の莫大なパワーに飲み込まれそうになりながら、主人公が恐怖の極限で見つけたひとつの論理。よくまあそんな時に冷静に観察することができたなぁ。それこそが、自然の中で生き残ってきた人知の奇跡というものだろうか。 |
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ホラーぽい表紙にまずびっくり。冒頭に提示されるグロテスクな風貌の犯人。なぜそんな目立つ恰好をしていたのか?という謎が論理的に解明されるラストはまさに、島田先生の真骨頂。
これまでの作品同様、中盤で先生のイデオロギー的展開となるが、ここはここでひとつの読み物として楽しんで読める・・・というには悲惨な内容ではあるが。この部分については賛否両論だろうけど、自分はもう慣れた。 |
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