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ショボタン さんのレビュー一覧

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レビュー数7

全7件 1~7 1/1ページ

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No.7: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

メガ級パンチと読後のやりきれなさ

死刑囚の刑の執行を前に、刑務官と前科者がコンビを組んで事件の真相を求め奔走する・・・という、よくあるタイムリミットものなんだけど、あまりの面白さに一気に読んでしまった。
この作者は元刑務官なのか?と疑うほどに、拘置所の内部のことや、一般人がまず知ることの無い死刑執行の様子が、これでもかとリアリティと迫力を持って目前に迫ってくる。それだけでも翻弄されてしまうのに、途中信じられないようなメガ級のパンチが突然飛んできて、思わず「えーっ!?」と叫んでしまった。有無を言わせないスピーディかつサスペンスフルな進行、圧倒的なリアリティと二転三転する謎、クライマックスでの怒涛の展開、悲しく苦いエンディングと、一流のエンタテインメントとしてありあまる要素を備えている、おすすめできる1冊。

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13階段 (講談社文庫)
高野和明13階段 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

湘南の海のような煌き

血気盛んな若者のこと、あるいは若干幼稚な人間を「青い」とか「ケツの青いガキ」とか言ったりするが、この主人公がまさにそうだった。
どんな物事も多面性があり、多様な方向から物事を見たり考えたりできるのがいわゆる大人のものの見方である。が、主人公は純粋なまでに一つの方向からしか物事を見なかった。明晰な頭脳を持ちながら、被害者については愚鈍なまでに自分の思った方向からしか見ようとしなかった。その結果誤った方向に堕ちていく主人公が愚かであり、哀れである。そして同時に、大人になってしまった者がもう決して取り戻すことのできない、物語の冒頭に描かれる湘南の海のような、青く青く純粋な輝きがたまらなく愛おしい。
青の炎 (角川文庫)
貴志祐介青の炎 についてのレビュー
No.5:
(9pt)

日本は貧しく、飢えていた


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飢餓海峡(改訂決定版) 上
水上勉飢餓海峡 についてのレビュー
No.4: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

倒叙物なのに犯人探し!?

作品はいわゆる倒叙物であり、犯人側から犯罪に至るまでの経緯や動機が事細かに描かれる。そして犯行の方法まで。にもかかわらず、読者には犯人が誰なのかわからないのである!
願わくばもうちょっと後の方で犯人がわかったほうがよかったかなあ。そっちのほうが最終章で盛り上がると思うんだけど。それにしても、これがデビュー作だなんて信じられない。2作目「ローズマリーの赤ちゃん」も大ヒットしたけど、この作者にはもっと仕事して欲しかった。
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)
アイラ・レヴィン死の接吻 についてのレビュー
No.3: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (7件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

石岡君、御手洗潔と出会うの巻


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異邦の騎士 改訂完全版
島田荘司異邦の騎士 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

犯罪者の家族の辿る運命とは


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手紙 (文春文庫)
東野圭吾手紙 についてのレビュー
No.1: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

警告!

この作品をまだ読んでいない方、そしてこの作品に関して何の予備知識もない方!
決して「ネタバレ」のレビューをご覧にならないでください。
そして一刻も早く、この作品を読むことをおすすめします。
このミステリ史上最大のトリックをこれから読まれる方は誠に幸せです。
余計なおせっかい者がトリックをバラさないうちに、この驚愕の結末を味わってください。
アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティアクロイド殺し についてのレビュー