青の炎



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.51pt (10max) / 35件

7.87pt (10max) / 279件

Amazon平均点

4.12pt ( 5max) / 347件

楽天平均点

4.12pt ( 5max) / 1003件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
233pt
サイト内ランク []A総合:49位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

21.00pt

27.60pt

56.80pt

4.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1999年10月
分類

長編小説

閲覧回数43,523回
お気に入りにされた回数78
読書済みに登録された回数537

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

青の炎 (角川文庫)

2002年09月30日 青の炎 (角川文庫)

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.51pt

青の炎の総合評価:8.27/10点レビュー 382件。Aランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全35件 1~20 1/2ページ
No.35:
(9pt)

読み進めれます

最後まで落ち着いて、読み進めることができます。
ワクワクする話でも、ドキドキする話でもありません。爽快な読後感を求めたい方には不向きです。
でも、主人公の心情にはうなずけるものもあります。
東野の「殺人の門」を読んでいるときに感じた感覚と似たような所もありますが、あちらが5点ならこちらは9点と評価は高いです。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.34:
(8pt)

青の炎の感想

たしかに、推理小説でありながら、家族を大事にする
高校生の青春小説である。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

mick
M6JVTZ3L
No.33:
(9pt)

青の炎の感想


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

chiiiisim
22ZP2D8P
No.32:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

倒叙モノ2作目、貴志先生3作目

この作者のすごいところは飽きさせない、
そして一気に読ませてしまう筆力だと私は思っています。
本作で貴志先生の作品を読むのは3作目。
1.ダークゾーン、2.クリムゾンの迷宮、3.本作でした。
1,2は設定的にもかなりぶっ飛んでいて、
完全なるデスゲーム小説でした(その2作を
読んでいない人がいると思いますので詳細は省きますが)
どちらも設定が面白く、ぐいぐい物語に引き込まれて行きます。

本作は前述の2作とは違い、リアリティのある現実が舞台となっています。
そして、それは必ずしも誰もが訪れるリアリティでは
ありせん。
物語の構成や、設定的には前述のクリムゾンの迷宮のほうが
面白かったと私は思っています。
しかし、私のレビューでは前者が8点なのに対し、
今作が9点となっております。
それについては作品を読んでいただければわかると思います。

これは私の持論、好みになってしまいますが
最後まで飽きさせない、どうしても続きを読みたくなり、途中で本を置けなくさせる物語の書き方、
最後に途中で散りばめられた伏線を回収する華麗さ、
オチの綺麗さ(どんでん返しも含む)
この3つが重要で、私は後の2つがとても好きなのです。
しかし、本作には後者2つはあまりみることができないと思います。が、その何倍もそこに至るまでの"本の置けなさ"が優れているのです。
読み始めればわかります。すぐに引き込まれ、最後まで読んでしまうでしょう。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

マビノギオン
ETOPY8N1
No.31:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

青の炎の感想

初めてこの作家の本を読んだのは『黒い家』。
これには衝撃作だった。
ただただ、怖かった。

それ以来、この作品は 私の中では、ホーラーとしてはダントツに怖い作品のトップに君臨し続けている。

そうしてそれ以降、この作家の作品には 折に触れ 手にとってきているのだが、これといった作品に出会うことはなく、実は万を持して この作品を手に取った。

結果的には、残念ながらこの作家とは相性がよくないのだろうか、全く心を打たない。

内容としては、母の別れた義父が、家に押し入り住み込み始めることから、この作品は始まる。

義父は危険人物である。

だから消さなければ、母と妹は守れない。

真面目で少しばかり頭はよい優等生の少年が、狭い視野、少ない知識で可能な限り考え抜いた殺人計画。

それが成功に終わるのか失敗に期すのか、そんなストーリーではある。

犯罪に手を染めるまでの、その後の精神状態についは、実にリアリティーがある。

とはいえ、おそらく主人公が高校生ということで意図的に考慮されてなのではあろうが、その分内容が貧相で視野が狭く。。。

結果的には、私にとっては 薄っぺらなないように感じてしまったのも事実。

殺人というものはおそらく、殆どの人が経験しない世界である。

その1線を越えた先にあるものがどのようなものなのか、勝手な想像は出来ても実際のところは分からないし。

が、しかし その中でも 「タガが外れ」易くなることは、これは人間の弱さとして想定できる間違いない事ではあろう。

それが故に、人間社会には 法律があり、道徳があり、倫理があり、常識や慣習があり、規制されるのである。

それが時には、煩わしくもあり縛られることに対する息苦しさもあるが、換言すれば 外圧からの抑制になっていることも事実なのである。

少年から青年に移行する時代の、特に男子諸君には、殊のほか この制約が煩わしく感じらせる時期があり、無意味に抵抗/反抗してしまう経験をするものである。

そんな 逆にバランスの悪い時代を生きる青少年に対して、意図的に緩和する少年法は必要なのだろか、小賢しいガキどもにとっては逆に犯罪を助長させるきっかけにはならないだろうか。

そんなことを感じながら、自分の青春時代を思い出しながら、犯罪に手を染めるかどうかは、紙一重のことなんだろうと。

よくぞ前科を受けることなく生きてこられたことにただただ感謝するばかりでありながら、だからこそ こういった特に少年の悲しい犯罪小説に対しては厳しい評価になったかもしれない。

評価は低いが優秀な作品ではありますので、一度手に。  了

とも
4ND5R58B
No.30:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ただただ日常を手にしたかった

彼の生き方は余りにも残酷である
世間一般の何気無い時間を過ごす為に払った代償
彼の一つ一つの選択が彼の心に熱を帯び
青年の若さ故の衝動、迷い、過ち
圧巻でした。ありがとう。

LAOX
2THS17XU
No.29:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

湘南の海のような煌き

血気盛んな若者のこと、あるいは若干幼稚な人間を「青い」とか「ケツの青いガキ」とか言ったりするが、この主人公がまさにそうだった。
どんな物事も多面性があり、多様な方向から物事を見たり考えたりできるのがいわゆる大人のものの見方である。が、主人公は純粋なまでに一つの方向からしか物事を見なかった。明晰な頭脳を持ちながら、被害者については愚鈍なまでに自分の思った方向からしか見ようとしなかった。その結果誤った方向に堕ちていく主人公が愚かであり、哀れである。そして同時に、大人になってしまった者がもう決して取り戻すことのできない、物語の冒頭に描かれる湘南の海のような、青く青く純粋な輝きがたまらなく愛おしい。

ショボタン
G1380KCM
No.28:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

青い炎は青春の光

「ミステリー史に残る感動の名作」という触れ込みにひかれて読みましたが、切ないような、心が熱くなるようななんとも言えない読後感がありました。
「主人公=犯人」というこの手の小説におけるエンディングは、最初からだいたい想像出来てしまいますが、それでも最後まで主人公を応援せずにはいられませんでした。
それは、著者の巧みな心理描写もさることながら、最初から最後まで(まさしく最後の一文まで)「家族を守りたい」という優しさが主人公の秀一にあるからだと思います。

タイトルの「青の炎」は主人公の静かなる怒り・揺るぎない意志の例えで度々本文中に使われてますが、隠れたメッセージとして「青春」を現しているんだろうと思います。
本書はバリバリの犯罪推理小説ではなく、倒述推理形式をとった青春小説として読んだ方が良いでしょう。
伏線の張り方がいつも巧い著者だけあって、冗長さや緩慢さなど一切感じない見事な作品の一つだと思います。


はんちょう
QVN1CS7Q
No.27:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

青の炎の感想

主人公に共感できず、とちゅの説明が長すぎて読んでてつらい。
前半は良いのだが第二の事件が?
全体としてそれほど面白くない。
ミステリーとしても
青春小説としても
家族小説としても
中途半端

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

jethro tull
1MWR4UH4
No.26:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

青の炎の感想


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

marebear
FLDW4YE1
No.25:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

青の炎の感想

若者の心理描写が素晴らしい。

Ralph
YYNH4PU8
No.24:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

青の炎の感想

これを読まずして倒叙ものは語れないと思った。(これだけ読んでいても語れないけれど)
トリック部分が終わった後までもが読みどころなのだから凄い。

レオ
06G2TATX
No.23:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

青の炎の感想

倒叙ものの傑作として紹介されて読んだが、それよりも主人公の心理描写のうまさに引き込まされた。計画殺人はかなり周到で冷酷なのだが、捕まって欲しくない、なんとか逃げ切れないか、とミステリーのテクニック的な読み方を忘れて青春小説のように主人公に感情移入して読んでしまった。
最後の結末は痛ましいが、この大切なものを守ろうとするあまりここまで冷酷に計画を実行してきた主人公ならこの結末しか確かにあり得ないのだろう。

poor
AMYMI068
No.22:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

青の炎の感想

とても良かったです…すごく切ないけど。
こんなにすんなり犯人に肩入れして読んだのは初めてです。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

harumikko
88D0NATP
No.21:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

青の炎の感想

主人公の心情に引き込まれ,どんどん読み進められました。守るべき人の為に考え,準備し実行していく
読み終えた後もなぜか さわやかな感じが残りました。傑作です。

語り部
CDYAP869
No.20:
(9pt)

青の炎の感想

主人公の心理描写が丁寧に書いてあり、とても良かった。

呑んだくれ
P3S7II56
No.19:
(6pt)

青の炎の感想

ストーリー展開はさすがと言わせるものがあります。
貴志作品は大好きなのですが、途中の途中にあるうんちくが説明書きのようで、かつ余りにも長すぎて、今回はさすがに読んでいて嫌になりました。(ストーリーだけだと1/3ぐらいになるのでは?)
感動する前に説明でうんざりしてしまった残念な作品です。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.18:
(7pt)

青の炎の感想

とても切ない作品です。倒叙ものとして非常に良くできていると思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.17:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

青の炎の感想

犯人視点から描かれる推理小説というものはあまり読んだ経験がなかったのですが
この作品を読んで倒叙ものも良いと考えるようになりました
特にこの作品では主人公の苦悩が細かく表現されており引き付けられました
殺人に関するサイコ的な考え方も貴志さんらしさが出ていたと思います

LN
XL1SRHRZ
No.16:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

青の炎の感想

客観的にみると主人公の秀一は、人、つまり他人とのコミニュケーションの取り方が下手な少年で自分の判断だけで相手を決めつける幼さがある少年と云える。悲劇の元はここにあるわけで、口論になっても良いからもっと相手にぶつかっていれば違った話になっていたであろうと思う。そんな純粋とも云える多感な年代の彼が選んだ道はおぞましい相手を強制終了させること。練りに練った完全犯罪への犯行も意外なところから綻び始める。きっちりと秀一の抱える問題を描写して彼の動きを追っていく展開だけれど、最後まで読んで残るのは
虚しさだけで他人との関わりをできるだけ避け自分の殻に閉じこもる人間の陥りやすい悲劇を描きたかったのかと思った。ミステリーとしては物足りないストーリーでもある。

ニコラス刑事
25MT9OHA
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!



その他、Amazon書評・レビューが 347件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク