幽霊人命救助隊



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初公開日(参考)2004年04月
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長編小説

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幽霊人命救助隊 (文春文庫)

2007年04月01日 幽霊人命救助隊 (文春文庫)

浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。裕一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。傑作エンタテインメント、遂に文庫化。 (「BOOK」データベースより)




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幽霊人命救助隊の総合評価:8.35/10点レビュー 166件。Bランク


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全11件 1~11 1/1ページ
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

幽霊人命救助隊の感想

自殺して成仏出来ない四人の幽霊達が、自殺しようとしている人を見つけてはそれを踏み留まらせ、最後には、その幽霊達が成仏して逝くというお話し。
コミカルには書かれているが、よく言えば、世相を反映させて社会悪を痛切に批判した社会派小説とも言える。ただし、それほど深刻に書かれているわけでは無く、チクリと皮肉って書かれている程度である。

著者の作品に「13階段」というのがあり、非常に面白かった記憶があるので、今回この本を手にした。
題材は重厚であるが、中味は軽いノリで、お手軽感満載である。自殺願望者を一人一人お助けする物語を集めた短編集という見方も出来る。そのため、同じようなパターンの物語が何度も続き、中盤は少々飽きてくる。さらに、終わり方はまさに予定調和。読後感よろしく描かれている。
まさに、中高生の読書初心者にはお薦めの一冊です。

ただ当方にとっては、ちょっともの足らないかな。
実際あれほど簡単には、自殺願望を解除出来ないだろうし、鬱の自殺願望者を精神科に向かわせるだけで一件落着とは、少々楽天的過ぎ。
100人の願望者を解決させるのではなく、もっと数を減らした数人に絞っての設定で物語を描いて頂いていれば、より現実的にこの物語を読み、振り返る事が出来たであろう。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.10:
(3pt)

幽霊人命救助隊の感想

とてつもなく長かった
要所要所で、現在の日本のひずみに触れており、言いたいことは分かるのだが
心に刺さりにくい

mick
M6JVTZ3L
No.9:
(7pt)

設定が面白い

元ヤクザの親分を筆頭とする自殺で死んだ4人組が、地上に舞い戻り、天国に行くために100人の自殺志願者を救うというストーリー。武器は人の心に働きかけるメガホンと自殺志願者を見分ける暗視ゴーグル。死刑制度について問う【13階段】など、社会問題を取り上げた秀逸な作品の多い著者ですが、今作では自殺をテーマに、やはり最後まで読ませる作品でした。

タッキー
KURC2DIQ
No.8:
(6pt)

幽霊人命救助隊の感想

やっと読み終わった、シンドかった!というのが、正直な感想。

おおまかなスジとしては、自殺した主人公が辿り着いた場所は、現世と天国の途中地点。
そこには既に、年齢も死んだ時代も異なる3人の先着者がいて4人チームで地上へ幽霊となって舞い戻り100人の自殺を止める事ができたら成仏させてあげると半ば強制的な神様ミッションに引きずり込まれる、つまらないストーリー。

こうして自殺しそうな人を思いとどまらせせる事を目的としたチームが結成され、その活動方針と目標が設定されて物語が動き出すのだが・・・。

主人公は自殺した幽霊4名で、彼らが相対するのは登場人物は自殺する直前の人たち。
自殺を考えるまで追い込まれるくらいだから並大抵ではなく、そんな彼らを説得するのだから 至る状況を理解しベストな説得方法を導き出していくといういろいろなケースはあれど、ストーリーの流れはパターン化されてい進む。文体や表現、4人の世代による異なる時代の流行語やジェネレーションギャップを会話に織り交ぜることで、全体的には軽い文体でコミカルにしているので、読みづらさはない。

そのなかで人が自殺を思い立つのには ひとつのバターンがあることを見出す。それは、
    ①自分の心身/②人とのつながり/③経済力
このどれかひとつでも欠けた時、その状況によっては、人は究極、自殺という判断をする危険性があるということ。

ただし、この判断は客観性のある確固としたものではなく 一種のうつ状態による判断なので、ほとんどの場合なんらかの外的要因があれば思いとどまらせる事が可能であり、その外的要因を当書では「人命救助隊」などとふざけた名前を付けているが、変えることが出来るのである。

スパイラル、というものがある。これは意思や行動とは別の力が作用することであるが、『正のスパイラル』にある時は、自分の持っている以上の力が発揮できる。よくノっているやツイている状態の時で、この波に乗れば物事がスムーズに優位に働きやすい。
が、いったん 『負のスパイラル』 に陥いってしまうと厄介で、自分の力以上の外因がかかるわけであるから、ある意味蟻地獄のようなもの。個人の力だけで脱出するのは非常に難しい。

作者は 自殺はすべては一時的な感情(うつ)状態によるもの考えて、その時に差し伸べられるものがあるかないかが実行に移すか否かの分岐点となる。その一時的な状態さえ越えて冷静になれれば、死に至るほどのことはない。その波が引くまで待てない人にでも、なんらかの外因(それがこの作品では救助隊として現れるのだが)があれば思いとどまらせることも可能であると訴えかけているのである。

「人命救助隊」などと銘打ったりして、作品全体をおちゃらけ軽くしていますが、当書の隠されたテーマは、『自殺抑止マニュアル』である。

もし暇であれば こころが健常な間に、自分のため 、自分のまわりにいる人の為に、一度は読んでおいた方が良いかもしれません。

ただし、当初はあくまでマニュアルなので、単なる読み物として楽しみは期待しないことです。 了


とも
4ND5R58B
No.7:
(4pt)

テーマがテーマなだけに・・・

重い。
その割に軽いテンションで纏まっているというレビューも見るが、それも中途半端で、成功しているとは思えない。
平坦な展開が続き、久々につまらないと思ってしまった。
4点。

かいん
AGLSXFF0
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

幽霊人命救助隊の感想

笑いあり涙あり感動ありで高野和明の傑作の一つだと思います。
物語の中には喜怒哀楽の全てがつまっています。
自殺という重いテーマをこれだけ読みやすく明るく描ききった作者の文章力に脱帽です。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.5:
(8pt)

幽霊人命救助隊の感想

タイトルやあらすじからは、おもしろさを感じなかったが、違った。

magnum
3BLY1DHH
No.4:
(8pt)
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チョベリグ

ヤクザのおじさんが最高!
でもちょっと話が長い。

ほんおっさん
ELM5PJCM
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(10pt)
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幽霊人命救助隊の感想

愚かにも自殺という選択で人生を終えた「神に選ばれし」4人が、天国に行くために100人の自殺志願者を救済するという物語。
彼らは、現世の人間からは透明人間の如く目に見えず、また物に触れる事すらできませんが、自殺志願者を発見でき、人間に憑依する事により思考をトレースする事ができ、メガホンを使って語りかける事によりある程度行動を操る事ができます。
オヤジギャグは満載ですし、4人が自殺志願者を取り囲み、メガホンで説得している姿を想像すると、最早コメディとも思えてしまうのですが、否!!、これは良質の社会派小説ですよ。

兎に角「神に選ばれし」4人のキャラクター設定が抜群です。
東大受験に失敗した19歳の青年、会社を倒産させてしまった零細企業の元社長、仕事と恋愛に行き詰ってしまった若い女性、そして鬱病のヤクザの親分。
金銭問題、会社や家庭での人間関係や処遇の問題、肉体的な問題、精神的な問題・・・などなど、自殺の原因は数多くありますが、住む世界、自殺した理由も全く異なる4人が、得意分野、不得意分野に上手く棲み分けされ、説得に際して存分に個性を発揮していきます。
それだけではなく、青年が「現在」、女性と元社長が「バブル直後」、ヤクザが「高度成長期」と、4人の死亡時期が異なっており、またキャラとその死亡時期が何とも絶妙で、物語にスパイスを効かせています。
たまに4人の議論がちぐはぐになったりするのですが、時代時代の人間の価値観や考え方の違いが表面化され、非常に面白いです。
中でもヤクザさんは、思考も単純で、言葉も汚く、ただ勢いだけで余り役に立っていないような気にもさせられますが、チームのムードメーカー的存在であったのは確かですし、実際のところ作者は、(自殺を多発させてしまうような)現代社会の矛盾に対しての怒りを彼に代弁させているような気がしました。
この作品にはほろっとさせられる箇所がいくつもありますが、ヤクザさんの言動によるところが多かった気がしますしね。

自信を持ってお薦めできる作品です。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:
(5pt)

幽霊人命救助隊の感想

自殺した4人が天国に行くために自殺しそうな100人を助けるといったユニークなストーリーです。
鬱病や自殺をテーマに明るく希望を描いているのは好みでした。

jom
GUZPXBJJ
No.1:
(2pt)

幽霊設定が好きになれるか?

この小説名からも分かる通り、幽霊が自殺の危険者を救うという話で、もともと自殺した
年代の違う4人が神様に100人を救えば天国に行けると言われ救助をしていく。

この小説はまずこの設定に乗れるかと、随所に出てくる登場人物年代のノリの軽い考えやギャグが
受け入れられるかがある。
また、小説の構成自体も結局は自殺危険者を救うエピソ-ドを集めた形になっている。

大きな話の流れもなく、設定やキャラに魅力を感じず読んでて辛かった。

ただエピソ-ド自体は良く出来ているとは思うので、とくに悩みやウツで苦しいでいる方にとってはとても良い本だと思う。読書歴の浅い人、学生にもお勧め。

タカタソン
HU0OGV5Q
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