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幽霊人命救助隊



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【この小説が収録されている参考書籍】
幽霊人命救助隊
幽霊人命救助隊 (文春文庫)

幽霊人命救助隊の評価: 6.00/10点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

幽霊人命救助隊の感想

自殺して成仏出来ない四人の幽霊達が、自殺しようとしている人を見つけてはそれを踏み留まらせ、最後には、その幽霊達が成仏して逝くというお話し。
コミカルには書かれているが、よく言えば、世相を反映させて社会悪を痛切に批判した社会派小説とも言える。ただし、それほど深刻に書かれているわけでは無く、チクリと皮肉って書かれている程度である。

著者の作品に「13階段」というのがあり、非常に面白かった記憶があるので、今回この本を手にした。
題材は重厚であるが、中味は軽いノリで、お手軽感満載である。自殺願望者を一人一人お助けする物語を集めた短編集という見方も出来る。そのため、同じようなパターンの物語が何度も続き、中盤は少々飽きてくる。さらに、終わり方はまさに予定調和。読後感よろしく描かれている。
まさに、中高生の読書初心者にはお薦めの一冊です。

ただ当方にとっては、ちょっともの足らないかな。
実際あれほど簡単には、自殺願望を解除出来ないだろうし、鬱の自殺願望者を精神科に向かわせるだけで一件落着とは、少々楽天的過ぎ。
100人の願望者を解決させるのではなく、もっと数を減らした数人に絞っての設定で物語を描いて頂いていれば、より現実的にこの物語を読み、振り返る事が出来たであろう。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.3:
(6pt)

幽霊人命救助隊の感想

やっと読み終わった、シンドかった!というのが、正直な感想。

おおまかなスジとしては、自殺した主人公が辿り着いた場所は、現世と天国の途中地点。
そこには既に、年齢も死んだ時代も異なる3人の先着者がいて4人チームで地上へ幽霊となって舞い戻り100人の自殺を止める事ができたら成仏させてあげると半ば強制的な神様ミッションに引きずり込まれる、つまらないストーリー。

こうして自殺しそうな人を思いとどまらせせる事を目的としたチームが結成され、その活動方針と目標が設定されて物語が動き出すのだが・・・。

主人公は自殺した幽霊4名で、彼らが相対するのは登場人物は自殺する直前の人たち。
自殺を考えるまで追い込まれるくらいだから並大抵ではなく、そんな彼らを説得するのだから 至る状況を理解しベストな説得方法を導き出していくといういろいろなケースはあれど、ストーリーの流れはパターン化されてい進む。文体や表現、4人の世代による異なる時代の流行語やジェネレーションギャップを会話に織り交ぜることで、全体的には軽い文体でコミカルにしているので、読みづらさはない。

そのなかで人が自殺を思い立つのには ひとつのバターンがあることを見出す。それは、
    ①自分の心身/②人とのつながり/③経済力
このどれかひとつでも欠けた時、その状況によっては、人は究極、自殺という判断をする危険性があるということ。

ただし、この判断は客観性のある確固としたものではなく 一種のうつ状態による判断なので、ほとんどの場合なんらかの外的要因があれば思いとどまらせる事が可能であり、その外的要因を当書では「人命救助隊」などとふざけた名前を付けているが、変えることが出来るのである。

スパイラル、というものがある。これは意思や行動とは別の力が作用することであるが、『正のスパイラル』にある時は、自分の持っている以上の力が発揮できる。よくノっているやツイている状態の時で、この波に乗れば物事がスムーズに優位に働きやすい。
が、いったん 『負のスパイラル』 に陥いってしまうと厄介で、自分の力以上の外因がかかるわけであるから、ある意味蟻地獄のようなもの。個人の力だけで脱出するのは非常に難しい。

作者は 自殺はすべては一時的な感情(うつ)状態によるもの考えて、その時に差し伸べられるものがあるかないかが実行に移すか否かの分岐点となる。その一時的な状態さえ越えて冷静になれれば、死に至るほどのことはない。その波が引くまで待てない人にでも、なんらかの外因(それがこの作品では救助隊として現れるのだが)があれば思いとどまらせることも可能であると訴えかけているのである。

「人命救助隊」などと銘打ったりして、作品全体をおちゃらけ軽くしていますが、当書の隠されたテーマは、『自殺抑止マニュアル』である。

もし暇であれば こころが健常な間に、自分のため 、自分のまわりにいる人の為に、一度は読んでおいた方が良いかもしれません。

ただし、当初はあくまでマニュアルなので、単なる読み物として楽しみは期待しないことです。 了


とも
4ND5R58B
No.2:
(4pt)

テーマがテーマなだけに・・・

重い。
その割に軽いテンションで纏まっているというレビューも見るが、それも中途半端で、成功しているとは思えない。
平坦な展開が続き、久々につまらないと思ってしまった。
4点。

かいん
AGLSXFF0
No.1:
(5pt)

幽霊人命救助隊の感想

自殺した4人が天国に行くために自殺しそうな100人を助けるといったユニークなストーリーです。
鬱病や自殺をテーマに明るく希望を描いているのは好みでした。

jom
GUZPXBJJ

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