大誘拐



※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

7.93pt (10max) / 28件

7.67pt (10max) / 165件

Amazon平均点

4.56pt ( 5max) / 71件

楽天平均点

4.33pt ( 5max) / 145件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
46pt
サイト内ランク []S総合:30位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

1.25pt

81.00pt

50.50pt

9.75pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)1978年10月
分類

長編小説

閲覧回数25,934回
お気に入りにされた回数66
読書済みに登録された回数257

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)

2000年07月01日 大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)

三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―早い話が誘拐、身代金しかない。雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入り。片や標的に定められた柳川家の当主、お供を連れて持山を歩く。…時は満ちて、絶好の誘拐日和到来。三人組と柳川としの熱い日々が始まる!第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.93pt

大誘拐の総合評価:8.79/10点レビュー 99件。Sランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全28件 1~20 1/2ページ
No.28:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

大誘拐の感想

おばあちゃま、キレキレですね。誘拐犯の性格、初期行動設定には無理があるものの、後の展開は自然な感じで楽しめました。

kmak
0RVCT7SX
No.27:
(4pt)

大誘拐の感想

古典での名作というところか。
使ってる言葉がかなり古いが、勉強になる

mick
M6JVTZ3L
No.26:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大誘拐の感想

ランキングの上位に入っていたので、読んでみました。
結構古い本だったのですね。
コミカルでスピード感もあり結構楽しめました。
シリアスで緻密な描写を好む方には合わないと思いますが、気楽に車中にでも読むのには、お手頃の一冊と思います。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.25:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

面白い!

昔の本でも面白いものは色褪せない。終わり方も良かった。

こばーん
HQ3B68GC
No.24:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

クセにはなってきているはずなのだが

このサイトでの圧倒的人気と評価ほど、私は楽しむことができなかったというのが本音だ。全体を通して緊張感がなさすぎる。とりわけ、テレビを通して警察と対決するまでが、あまりにも退屈で読書が苦痛であった。
加えて、かなりの読みにくさも影響しているかもしれない。なんとも掴みにくい関西弁と、ひらがなが多いように感じる一方で難解な熟語も多用しているあたりがリズムを狂わされてしまった。
それでも、所々で見られる誘拐の技はさすが天藤真!と思わされた。この辺りが彼の作品をまた読んでみようかなと思わされる点である。正直なところ、このサイトにおいて私は天藤作品をそれほど高評価としていない。なかなか相性が悪いのかなと思いながらも手にとってしまうから不思議である。たとえ大誘拐を低評価としながらも、次も読んでみようと思っているのは何故だろう。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.23:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

おばあちゃんがすごい

三人組が82歳の大富豪のおばあちゃんを誘拐。その身代金は100億円という誘拐ミステリー。期待したのですが、ちょっとありえなさすぎなのとどんでん返しというか最後のひねりがなく、なんとなく山がないまま終わってしまったなぁという印象。でもこのおばあちゃんのすごさと、三人のその後の姿は、読んでいてすがすがしい感じがしました。

タッキー
KURC2DIQ
No.22:
(5pt)

大誘拐の感想

普通でした。

呑んだくれ
P3S7II56
No.21:
(7pt)

大誘拐の感想

面白かったですが、ぶんしょうや物語は少し単調。
読書初心者にはかなり読みやすく、オススメできる作品だと思います。
しかし読み慣れた人からすると少し物足りない印象があります。
100億という数字がピンとこないのもありますが、
作戦などももっとわからないような感じにしてほしかった。
読んでいて大概先が読めてしまう感じが最後までぬぐえませんでした。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.20:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

安心して読める名作

まさにタイトルの大誘拐の通り、100億円という莫大な身代金を巡り日本全土を巻き込み、さらには世界規模にまで注目を集める絶大なスケールの誘拐事件が題材の大作ミステリです。
しかし作中では誰も死なず、登場人物に根っからの悪人も一人もいない、「安心して読める」ミステリでもあります。
自分は普段は登場人物が悪人やキチガイだらけで、皆で憎しみあって殺し合うような作品ばっか読んでますが、同じ犯罪小説でもこういう真逆の作品もいいものだと思いました。
ただそれだけに誘拐を題材にした作品に、最終的な犯人の生死や人質の安否が読めない緊迫感を求める人には逆に物足りないものがあるかもしれません。

70年代発表の作品と言うことで、随所に時代を感じはしますが、悪い意味での古臭さは感じず、あくまで当時という時代を舞台にした現代にも通じる名作だと思います。

とにかく本来人質であるはずの刀自のスーパーおばあちゃんっぷりが痛快でしたね。

途中の外国人記者のインタビューの場面でカタカナ交じりの文章が数ページだけとはいえ、読みにくくてしょうがないところだけがちょっと不満でした。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

マリオネットK
UIU36MHZ
No.19:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大誘拐の感想

巷での高評価ほどのものは残念ながら感じませんでした.
つまらなくはないのですが,やっぱり古いのかな.
それと,最初から最後まで緊迫感がない.よい言い方をすれば,ほのぼの・・・ということなのかも知れませんが.
あと,税金の話とかに詳しい方は判るのかも知れませんが,素人の私には,100億円という法外な金額にやはり説得力を感じることができず,どこか入り込めませんでした.

マー君
S2HJR096
No.18:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

大誘拐の感想

骨組みのしっかりしたユーモアミステリーでした。
登場人物がそれぞれに魅力があり好感も持てますし、得意分野で活躍(?)するありがちな流れではあるのですが、誘拐という事件を通して繰り広げられるコンゲームはエンタメとしても楽しめますし論理的な視点から見ても非の打ち所がないほど良く出来ていました。

ただ、一昔前の作品なので、平成生まれの人には作品世界にすんなり入りにくいところはあるかもしれません。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

mkaw11
HAAP6CBX
No.17:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

大誘拐の感想

評判が良かったので読んでみましたが、自分には合いませんでした。
何でしょう?Japaneseエンタメって感じの作品で、ほのぼのした誘拐の映像が目に浮かぶのですが、長すぎて飽きてしまいました。
和歌山周辺の地理に詳しければ、もう少し楽しめたかもしれません。

Hidezo
GX0TU62Y
No.16:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

楽しい作品でした

さらっと読めるエンタメ小説ですかね。

わたろう
0BCEGGR4
No.15:8人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

読んで痛快、終わって爽快の大傑作!

世の中、傑作と呼ばれる作品はけっこう多いが、これは正真正銘の傑作。週刊文春が募集した20世紀ベストミステリで見事1位にも輝いた作品。とにかく冒頭から最後まで終始予想も付かない展開でしかもコミカルで敵味方双方のキャラクターも立っており、読後、この上なく幸せな気分になれるというけなしようが無い作品だ。

最初私がこの作品に触れたのは岡本喜八監督の映画版で、原作の存在は知らず、テレビで放送された映画を観たらあれよあれよという間に引き込まれてしまった。そして数年後ミステリに再び興味を持った私は『遠きに目ありて』で天藤作品に触れ、そこで彼の代表作が『大誘拐』というのを知った。そのときは昔観た映画と同じ題名だなぐらいしか思わなかったが、書店で探したところ、角川文庫で主人公のとし子刀自を思わせる暖かな微笑を湛えた老婆が正座する版画図とその右隅に“レインボーキッズ”と名乗っていた誘拐団の面々のイラストが小さく描かれており、そこで初めてあの映画と原作と作者が一致したのだった。

映画が面白かったので原作はなお面白かろうと迷わず購入し、読んだところ、期待以上の面白さ。そのときは単純に映画をなぞるような読書だったが、今こうして内容を振り返るとかなり奇抜なアイデアでエンタテインメント性に満ち溢れた作品だというのが解る。
まず和歌山の山林を所有する大地主の柳川とし子刀自が“虹の童子”と名乗る誘拐団に攫われた。が、しかしなぜかその後の犯行計画の指示を出すのは誘拐された当のとし子刀自。しかも身代金まで自分で決める始末。その額なんと100億円!しかも身代金受渡しの模様をテレビ中継しろという前代未聞の要求を警察に出す。事件の捜査の指揮を執るのはとし子刀自に大恩ある井狩警部。しかし誘拐事件のセオリーからことごとくかけ離れた“虹の童子”らの要求に警察、マスコミそして全国民は翻弄されていく。

と、このようにあらすじを書いただけでもその面白さは解ると思う。誘拐された当人が犯行を企て、さらに身代金は破格の100億円!この作品が書かれたのは80年だが、当時から貨幣価値が下がった現代でもその金額は驚嘆するものがある。誘拐事件を扱ったミステリで作品の肝となるのはやはり身代金の受渡し方法だろう。単純に100億と読者を驚かすだけならば簡単に書けるが、80年代当時、インターネットも無かった時代にネットバンキングで画面上の数字を右から左へ動かすだけで金を送金できるわけもなく、当然受渡しは現金。その量、なんとジュラルミンケース67個分!この大量のお金をどう強奪するのか、このアナログ感覚が実にいい!
とにかく警察の思惑の裏の裏を行くとし子刀自の指示と全く予想が付かないストーリー展開はかなりミステリを読まれた方々でも面白く読めるだろうし、また結末で明かされるある真相は看破できる人はそういないのではないだろうか。

また映画にも触れたい。概ね小説、マンガの映画化作品というのは原作の出来を上回ることは無く、むしろ原作を阻害したと作品を愛する者たちから激昂を買い、けちょんけちょんにけなされるのが常だが、本作においてはそれは全くない。よく「先に読むか?先に観るか?」と云われるが本作はどちらでもよい。前述したように私は最初に映像から入ったクチだが、逆に原作でそれぞれの登場人物が映画のキャストで想起され、イメージ豊かな読書になった。これは映画版のキャスティングが実に優れており、また原作のテイストを損ねることなく、丁寧に作られた証左だと云える。読書中、とし子刀自は北林谷栄氏であり、井狩警部は緒形拳氏で、くーちゃんは樹木希林氏だった。古い作品なのでレンタルショップにあるかどうか解らないが、もし見かけたらこちらも観る事をお勧めする。

読んで痛快、終って爽快のこの作品、私の読書人生で5本の指に入る傑作だと断言する。

Tetchy
WHOKS60S
No.14:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

大誘拐の感想

みんないい人で読み終わってスッキリします。
ユーモア小説だと犯人がおバカだったり、
仲間割れしたりしますが、ここでは違いました。
正義が特に良いね


jethro tull
1MWR4UH4
No.13:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

大誘拐の感想

なんと素敵なおばあちゃんでしょう。
この作品が30年以上も前に書かれた作品だということに驚きです。
ただの痛快なエンタメ小説ではなくて、
緻密に計算された仕掛けがしっかりミステリーしているところが何よりも素晴らしいです。
名作と呼ばれる所以だと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.12:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

大誘拐の感想

面白かったです。
ちょっと、ほっこりしたストーリーになっています。
犯人の要求は身代金「5000万」いやいや「100億円」。
前代未聞の要求に日本中が驚きます。
この誘拐されたお婆ちゃん、只者でない。
話は暖かい内容で安心して読む事ができます。
こんなお婆ちゃんがいたら、やっぱしみんなから愛されるんだろうな。


りょうま
0TES0ZJ0
No.11:15人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

大誘拐の感想

かつて虹の童子という誘拐犯がいた。
その1人、戸並健次は3度目の刑期を終え、社会復帰を目指していた。
しかし、彼は刑余者に対する世間の厳しさを十分に自覚していた。
社会復帰するには元手が必要である。
ではその元手をどうやって得るか。
彼は誘拐による身代金を元手に社会復帰しようと計画した。
雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間にし、標的は紀伊半島の大富豪柳川家、齢82の当主柳川とし子刀自とした。
入念な準備と失敗を重ね、念願叶って計画の第一段階、としの誘拐に成功する。
完璧な計画と思いきや、計画の第二段階であるアジトへの移送中、としに肝心のアジトについて計画の穴を指摘されてしまう。
ではどうするかと途方に暮れる中、何と誘拐されたとし自身がアイデアを出す。
としのアイデアに助けられ、誘拐犯と標的どちらが主従かわからなくなる中、ついに身代金の話へ。
健次たちの要求金額は5000万円。
しかし、その時それまで従順だったとしが初めて怒る。
何と柳川家当主の身代金が5000万円では安すぎる、100億円要求しろと譲らない。
結果、身代金100億円という前代未聞の金額となり、日本のみならず世界規模の大事件へ。
はたして一連の誘拐事件は無事成功するのか。
虹の童子の運命は―・・・
という展開です。

とてもユーモラスで面白い作品でした。
誘拐ものですが、誘拐ものにつきものな要素はあまりありません。
理由や背景に暗い負の感情がない。
誰も死なないどころか血なまぐさい展開もない。
仲間割れなどややこしい人間関係もない。
登場人物はそこそこ多めですが、皆性根の良いキャラクターです。
それぞれキャラクターが立っており、憎めない愛らしさもあります。

金額だけでなく、やることなすこととにかくスケールが大きく、いっそ清々しいです。
個人の身代金が100億円なんて、現在でもあり得ない金額です。
交渉や引き渡しもやることが大胆で、天晴れという気持ちになります。
一方で、地理や距離、所要時間、資金繰りや税金などについては、解説を読む限りある程度現実に即しているようで、作者の文才と緻密さに感嘆させられます。

1978年に執筆された作品とのことで、社会背景や一部文章などに時代を感じさせる箇所はあります。
しかし、あまり古さは感じず、今なお斬新でユーモラスと思えます。
人情味あふれる作品で、読了後は爽やかかつ心温まる一冊です。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

あんみつ
QVSFG7MB
No.10:8人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

大誘拐の感想

これこそ名作。会話の面白さを含め、文章が素晴らしく美しいです。登場人物もみな愛すべきキャラクターで、嫌味が無い。悪人が出て来ないと退屈かと思いきや、それはそれで良いもんですね。
途中先が読めない展開も、それぞれ綺麗にはまって行き、良く出来ております。一つ文句を言えば、身代金受け取りの方法がやや強引か。これしかなかったのかも知れませんが。
しかし、全編に溢れるユーモアは楽しく、ラストへ至るまでのストーリーも非常に好感が持てました。古い作品ですが、未読の方は是非おススメ。10点満点。

なおひろ
R1UV05YV
No.9:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (3件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

大誘拐の感想

被害者であるはずのお婆ちゃんが誘拐犯の主犯格になり、そしてお婆ちゃん自ら提示した身代金はなんと100億!テレビとお婆ちゃんの人望を利用した、スケールのでかい誘拐劇は楽しく読めました。何故100億という爆弾な金額なのか?何故犯人に協力したのか?という疑問も綺麗に纏まり誘拐者の傑作と呼ばれる所以がよく理解できました

ほっと
2XKXV6EI
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!



その他、Amazon書評・レビューが 71件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク