陽気な容疑者たち



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    初公開日(参考)1980年08月
    分類

    長編小説

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    陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

    1995年02月01日 陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)

    山奥に武家屋敷さながらの旧家を構える会社社長が、まさに蟻の這い出る隙もないような鉄壁の密室の中で急死した。その被害者を取り巻く実に多彩な人間たち。事件の渦中に巻き込まれた計理事務所所員の主人公は、果たして無事、真相に辿り着くことができるだろうか。本書は、不可能状況下で起こった事件を、悠揚迫らざる筆致で描破した才人天藤真の、記念すべき長編デビュー作。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

    陽気な容疑者たちの総合評価:8.09/10点レビュー 11件。Bランク


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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (6pt)

    人情物として読みたい

    天藤真氏の長編デビュー作である「陽気な容疑者たち」。倒叙作品かと勘違いしていましたが全く違いました。
    この作品は被害者の悪党っぷりを描くことに情熱を注いでいるので、被害者の辰造に殺人の動機を持つ可能性のある人々に感情移入させられました。
    非道な人物描写もありながらも、天藤作品らしいユーモア溢れる軽やかさも兼ね備えていました。

    本格ミステリの作品であると著者自身が明言している作品でもありますが、問題の屋敷がイメージしにくい。トリックもあまり現実的でないようにも思います。
    本格派というよりは、人情物では一級の作品であり、そのように楽しむのがオススメです。

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    陰気な私は地球を回さない
    L1K3MG03
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (7pt)

    作者の人柄が既にデビュー作に表れている。

    不朽の名作『大誘拐』の作者のなんと江戸川乱歩賞応募作である。文章を見るにデビュー作とは思えないほど卓越した力があり、その老成振りは現在、数多デビューを飾る新人達と比べると隔世の感がある。

    鉄工所の社長が密室の中で殺害されるという純本格的なシチュエーションで始まる本書は終始殺人事件とは一線を画した農村の和やかなムードで進み、解決に至る終章もまたそのムードを一貫して結ばれる。応募作にて既に作者特有の温かみが溢れているのである。短編集『遠きに目ありて』中の1編にもやむにやまれない殺人を扱った物があったが、原点である本書も正にそのテーマが通底している。

    何せ、登場人物が憎めないのが作者の特徴、というか美点であり本書もその例に漏れない。
    正に「容疑者達、万歳!!」である。


    ▼以下、ネタバレ感想

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    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.9:
    (3pt)

    この後傑作を書く著者のデビュー作

    組合紛争が続く会社の経営者が密室で死に・・・というお話。

    密室トリックはあまりいい出来ではないし、本格ミステリとしてもイマイチな感じ。ただ、これが長篇処女作だったのでしょうがないかも。

    労働争議の内容が障害者雇用枠を拡げて、その分健常者を雇わないという事を企業が組合潰しでやる所に、この頃の障害者への偏見や差別意識が伺えて興味深かったです。実際に著者がそういう体験をしたか、話を聞いた事かもしれませんが、ここは著者の差別に対する批判に思えて、短篇集でも立場の弱い方への優しい視線を感じたのと同じ様な優しさを感じて印象が良かったです。

    作中カーの「ユダの窓」のトリックに触れている所があるので未読の方はご注意を。

    上にも書きましたが、ミステリとしてはまだ今一つですが、デビュー作なのでしょうがないかも。

    この後傑作を書く著者の習作。お暇ならどうぞ。
    陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
    4488408028
    No.8:
    (5pt)

    Very nice

    Very nice
    陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
    4488408028
    No.7:
    (5pt)

    良質なユーモアミステリ

    ちりばめられた仄かなユーモアが楽しめる良質なミステリだと思います。この「仄かな」というのが、日本の作品には意外と少ないように思いますが、本書はイギリスの小説によくあるような、真面目な顔(語り)で喜劇的な状況が語られていきます。
    それだけかと思うと、トリックは?がつくものの、例えば一読目はただのお笑いに見えた、被害者の関係者の陽気な様子に別な意味が与えられる点、頼まれた買い物を背負って山道を歩くことになった状況に主人公の性格が色濃く反映されていることが後の行動に大きく説得力を持たせるなど、とてもよくできた物語だと思います。
    傷痍軍人がでてくるなど、若干時代が古くなっているかもしれませんが、却って10年、20年前の作品よりも、クラシックと割り切って読みやすいかもしれません。
    ほっこりしたい人におすすめの作品です。
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    No.6:
    (4pt)

    ユーモアあふれる社会派ミステリー

    ユーモアあふれる社会性のある、ミステリーです。鉄壁な蜜室の謎を巡る独特の味わいを遺憾なく発揮した本格的推理本。第8回乱歩賞の次席にとどまったが、選考委員に絶賛されて作品化された類を見ない傑作、お勧めです。

    陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
    4488408028
    No.5:
    (3pt)

    ユーモア

     1963年に東都書房から出た単行本の復刊・文庫化。
     昭和37年度の乱歩賞の最終候補作に残った作品。著者の長編デビュー作でもある。
     作風は当初から確立されていたようで、ユーモアのある味わい、人を食ったような展開、幸せで優しい結末はいかにも天藤調。
     ミステリとしてはいささか不満が残る。プロットは良いが、トリックがいまいち。
    陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)Amazon書評・レビュー:陽気な容疑者たち―天藤真推理小説全集〈2〉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)より
    4488408028



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