陽気な容疑者たち
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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天藤真氏の長編デビュー作である「陽気な容疑者たち」。倒叙作品かと勘違いしていましたが全く違いました。 | ||||
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不朽の名作『大誘拐』の作者のなんと江戸川乱歩賞応募作である。文章を見るにデビュー作とは思えないほど卓越した力があり、その老成振りは現在、数多デビューを飾る新人達と比べると隔世の感がある。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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組合紛争が続く会社の経営者が密室で死に・・・というお話。 密室トリックはあまりいい出来ではないし、本格ミステリとしてもイマイチな感じ。ただ、これが長篇処女作だったのでしょうがないかも。 労働争議の内容が障害者雇用枠を拡げて、その分健常者を雇わないという事を企業が組合潰しでやる所に、この頃の障害者への偏見や差別意識が伺えて興味深かったです。実際に著者がそういう体験をしたか、話を聞いた事かもしれませんが、ここは著者の差別に対する批判に思えて、短篇集でも立場の弱い方への優しい視線を感じたのと同じ様な優しさを感じて印象が良かったです。 作中カーの「ユダの窓」のトリックに触れている所があるので未読の方はご注意を。 上にも書きましたが、ミステリとしてはまだ今一つですが、デビュー作なのでしょうがないかも。 この後傑作を書く著者の習作。お暇ならどうぞ。 | ||||
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Very nice | ||||
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ちりばめられた仄かなユーモアが楽しめる良質なミステリだと思います。この「仄かな」というのが、日本の作品には意外と少ないように思いますが、本書はイギリスの小説によくあるような、真面目な顔(語り)で喜劇的な状況が語られていきます。 それだけかと思うと、トリックは?がつくものの、例えば一読目はただのお笑いに見えた、被害者の関係者の陽気な様子に別な意味が与えられる点、頼まれた買い物を背負って山道を歩くことになった状況に主人公の性格が色濃く反映されていることが後の行動に大きく説得力を持たせるなど、とてもよくできた物語だと思います。 傷痍軍人がでてくるなど、若干時代が古くなっているかもしれませんが、却って10年、20年前の作品よりも、クラシックと割り切って読みやすいかもしれません。 ほっこりしたい人におすすめの作品です。 | ||||
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ユーモアあふれる社会性のある、ミステリーです。鉄壁な蜜室の謎を巡る独特の味わいを遺憾なく発揮した本格的推理本。第8回乱歩賞の次席にとどまったが、選考委員に絶賛されて作品化された類を見ない傑作、お勧めです。 、 | ||||
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1963年に東都書房から出た単行本の復刊・文庫化。 昭和37年度の乱歩賞の最終候補作に残った作品。著者の長編デビュー作でもある。 作風は当初から確立されていたようで、ユーモアのある味わい、人を食ったような展開、幸せで優しい結末はいかにも天藤調。 ミステリとしてはいささか不満が残る。プロットは良いが、トリックがいまいち。 | ||||
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