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陽気な容疑者たち
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【この小説が収録されている参考書籍】
陽気な容疑者たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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組合紛争が続く会社の経営者が密室で死に・・・というお話。 密室トリックはあまりいい出来ではないし、本格ミステリとしてもイマイチな感じ。ただ、これが長篇処女作だったのでしょうがないかも。 労働争議の内容が障害者雇用枠を拡げて、その分健常者を雇わないという事を企業が組合潰しでやる所に、この頃の障害者への偏見や差別意識が伺えて興味深かったです。実際に著者がそういう体験をしたか、話を聞いた事かもしれませんが、ここは著者の差別に対する批判に思えて、短篇集でも立場の弱い方への優しい視線を感じたのと同じ様な優しさを感じて印象が良かったです。 作中カーの「ユダの窓」のトリックに触れている所があるので未読の方はご注意を。 上にも書きましたが、ミステリとしてはまだ今一つですが、デビュー作なのでしょうがないかも。 この後傑作を書く著者の習作。お暇ならどうぞ。 | ||||
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Very nice | ||||
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ちりばめられた仄かなユーモアが楽しめる良質なミステリだと思います。この「仄かな」というのが、日本の作品には意外と少ないように思いますが、本書はイギリスの小説によくあるような、真面目な顔(語り)で喜劇的な状況が語られていきます。 それだけかと思うと、トリックは?がつくものの、例えば一読目はただのお笑いに見えた、被害者の関係者の陽気な様子に別な意味が与えられる点、頼まれた買い物を背負って山道を歩くことになった状況に主人公の性格が色濃く反映されていることが後の行動に大きく説得力を持たせるなど、とてもよくできた物語だと思います。 傷痍軍人がでてくるなど、若干時代が古くなっているかもしれませんが、却って10年、20年前の作品よりも、クラシックと割り切って読みやすいかもしれません。 ほっこりしたい人におすすめの作品です。 | ||||
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ユーモアあふれる社会性のある、ミステリーです。鉄壁な蜜室の謎を巡る独特の味わいを遺憾なく発揮した本格的推理本。第8回乱歩賞の次席にとどまったが、選考委員に絶賛されて作品化された類を見ない傑作、お勧めです。 、 | ||||
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1963年に東都書房から出た単行本の復刊・文庫化。 昭和37年度の乱歩賞の最終候補作に残った作品。著者の長編デビュー作でもある。 作風は当初から確立されていたようで、ユーモアのある味わい、人を食ったような展開、幸せで優しい結末はいかにも天藤調。 ミステリとしてはいささか不満が残る。プロットは良いが、トリックがいまいち。 | ||||
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「乱歩賞」の候補にもなった作者の初期の代表作。もし受賞していれば、もっと早い時点でミステリ界の中心として活躍していただろうが、その後の歩み方は天藤氏に似つかわしかったのかもしれない。 多くの人物から憎まれていた人物が密室状態で殺される。しかし、何故かその容疑者達は皆、陽気にハシャイでいるのだ。それが何故かがこの作品の眼目なので、これ以上説明できないが、天藤氏特有のユーモア溢れる筆致で物語が進むので、読者は楽しんでページを括れる。 最後になって、これがガチガチの密室物だった事が分かり、実は"陽気な容疑者たち"も欺されていた事が分かる趣向は面白い。ただし、密室の突破劇はさすがに苦しいが。本作は、作者の持ち味のユーモアと機知が溢れた傑作で、ミステリ・ファンには絶対お勧めの一作。 | ||||
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「乱歩賞」の候補にもなった作者の初期の代表作。もし受賞していれば、もっと早い時点でミステリ界の中心として活躍していただろうが、その後の歩み方は天藤氏に似つかわしかったのかもしれない。 多くの人物から憎まれていた人物が密室状態で殺される。しかし、何故かその容疑者達は皆、陽気にハシャイでいるのだ。それが何故かがこの作品の眼目なので、これ以上説明できないが、天藤氏特有のユーモア溢れる筆致で物語が進むので、読者は楽しんでページを括れる。 最後になって、これがガチガチの密室物だった事が分かり、実は"陽気な容疑者たち"も欺されていた事が分かる趣向は面白い。ただし、密室の突破劇はさすがに苦しいが。本作は、作者の持ち味のユーモアと機知が溢れた傑作で、ミステリ・ファンには絶対お勧めの一作。 | ||||
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謎の密室での死。容疑者はいっぱいいるけど、密室に入る方法がない。どちらかというとスリルと言うよりはさわやかなストーリー展開で、楽しめました。私は、この作品の「人」とういものに対するやさしい見方がすきです。 | ||||
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謎の密室での死。容疑者はいっぱいいるけど、密室に入る方法がない。 どちらかというとスリルと言うよりはさわやかなストーリー展開で、楽しめました。私は、この作品の「人」とういものに対するやさしい見方がすきです。 | ||||
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