曲った蝶番
- ギデオン・フェル博士 (23)
- 安楽椅子探偵 (187)
- 蝶番 (1)
- 視線の密室 (5)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ジョン・ディクスン・カーの作品で初めて読んだ、そして本作を読むまで唯一の作品であった「夜歩く」は全くもって面白くなかった記憶がある。そこから古典ミステリの巨匠である彼の作品には一切触れてこなかった。とはいえ密室といえばカーと聞くように、手を出さずにいる訳にはいかなかった。 | ||||
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もし私がカーの作品(もちろんカーター・ディクスン名義も含めて)の中でベスト5を挙げてと頼まれたら、間違いなく本書はその1つに数えられるだろう。一般的に代表作とされる『三つの棺』、『プレーグ・コートの殺人』、『火刑法廷』などと比べると知名度の低い本書であるが、真相の衝撃度で云えば、カー作品の中でも随一ではないだろうか。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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本作はカーを代表するバカミスとしては素晴らしい。 ただし、あくまでバカミスとしてであって、普通のミステリとしては到底合格点は与えられないであろう。 もちろん、本作のトリック自体は素晴らしいと思うが、一番の問題点はこのトリックに直結する「〇〇〇である犯人が、〇〇〇と誰にも気づかれないように振る舞うことは(おそらく現代の科学技術をもってしたとしても)絶対にありえない」点にある。 むしろ、殺人トリックよりも、〇〇〇と気づかれないために、どのようなトリックが施されてあったか、その点が非常に重要であるにも関わらず、そこは完全にスルー、また〇〇〇であることについて、読者から見た手がかりもごく軽微な書き方で1か所はあるが、それ以外は皆無、というのもあんまりである。 実は書きようによってはその点である程度不自然さを免れる方法もなくはない。カーもどちらかというとトリックの物理的な成立要件とか細かいところに気が回る作家であるだけに、余計に本作では作者の手抜き(というか、矛盾に無理に目を背けたような無関心、のほうが適切か)が惜しまれる。 ただ、最初に述べたようにバカミスとしては一級品であり、少なくともミステリファンにとっては一読の価値はあるに違いないだろう。 | ||||
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外側も中身もきれいな状態で、うれしかったです。 | ||||
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本質的なことではないが、この文庫、字が小さくて読めない。翻訳も古くて分かりにくい。これって意外に重要なことです。新訳版を読んだ方がいい。 | ||||
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いかにも無理があるの書いていたレビューがあったが、全く同感。25年前にあったきりだとしてもどちらが本物か、わからないはずがない。ここの部分の前提が納得できずに読んだせいか、星5つ評価の人が言うほど楽しめなかった。 | ||||
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最近、勝手にマイブームで古典ミステリを再読しています。この「曲がった蝶番」は、小学校の図書室にあった「踊る人形の謎」というタイトルで子供向けにアレンジされたものを読んだのが最初でした。そしてこれで一気にカー作品にはまるきっかけになりました。元々、怪奇、ホラー、幻想、ゴシック小説の系統が好きだったので、怪奇趣味とミステリをあわせたカーの作風はまさにツボだったわけです。 情けないことに内容はほとんど忘れていたのですが、再読してみて、なるほど、これは夢中になったはずだと思いました。1930年代の英国、ケント州に広大な地所を持つ準男爵家に「現在の当主は偽者であり、自分こそが本物だ」と名乗る男が弁護士とともに乗り込んできます。彼らはまだ子供だった頃、あのタイタニック号でアメリカへ渡る途中、船が沈没した時に頭を殴られて気を失い、入れ替わられてしまったのだということ。それを証明するために、当時の家庭教師がバミューダ島から呼び寄せられるのですが、彼が持っている指紋が証拠になると言うのです。緊張した空気の中、みんなが待機するうちに、殺人が起きてしまい、殺されたのは・・・という意表を突いたテンポのいい出だしで引き込まれます。 また、悪魔崇拝に凝っていた準男爵家のご先祖や、1600年代に作られたカラクリで動く人間にそっくりの自動人形など不気味な要素もちりばめて、異色のミステリに仕上がっています。 当時のミステリの特徴として、ロマンスやメロドラマ的な要素も強く、今ならルール違反になりそうなトリックもあります。なので日本の現代ミステリに慣れた方や、トリックと推理過程を重視する人には古めかしく感じられるかもしれません。私は、犯人像にフィルポッツ作「赤毛のレドメイン家」と共通したものを感じました。なかなか魅力的な犯人像です。 新訳の方のレビューで、こちらの旧訳の酷評が多いですが、個人的には、古めかしい中にも当時の時代の風情が感じられて良いと思いました。特にむずかしい言い回しや漢字もありませんので、レトロな雰囲気を味わいたい方はこちらもおすすめです。 | ||||
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