連続自殺事件(連続殺人事件)



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初公開日(参考)1959年01月
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長編小説

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連続自殺事件【新訳版】 (創元推理文庫)

2022年02月19日 連続自殺事件【新訳版】 (創元推理文庫)

《名作ミステリ新訳プロジェクト》空襲が迫る1940年の英国。若き歴史学者は、スコットランドの妖気漂う古城ヘ旅立った。遠縁の老人が亡くなり、一族の家族会議に招かれたのだ。老人は、城の塔の最上階から転落死していた。その部屋は内側から鍵とかんぬきで閉ざされ、窓から侵入することも絶対に不可能。だが、老人には自殺しない理由があった。それでは、彼に何が起きたのか? 名探偵フェル博士が不気味な事件に挑む! 巨匠カーならではの逸品が新訳で登場。(初刊時タイトル『連続殺人事件』を新訳・改題)(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

連続自殺事件(連続殺人事件)の総合評価:7.40/10点レビュー 15件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

趣向はいいが致命的なミスが…。

なんとも素っ気無い題名だが、実際のところ、この題名は正確ではない。原題は“The Case Of The Constant Suicides”といい、『連続自殺事件』が正しい題名。

スコットランドの田舎町にあるシャイラ城。この城には昔の城主が塔から自殺したという言い伝えがあった。しかもそれは亡霊によって起きたという別の言い伝えもあった。そしてまたキャンベル一族の長アンガス・キャンベル氏が塔から墜落死するという事件が起こる。事件当時、部屋は密室であったことから自殺のように思われたが、いくつかおかしい点があった。実はアンガスは直前に多額の生命保険に加入しており、自殺では保険が下りないこと。事件当夜に友人のフォーブスと言い争いをしていたこと、さらにベッドの下に見慣れない犬用のケースがあったこと。これらの状況から親族の間では他殺ではないかと思うようになり、知り合いのフェル博士に事件の調査を依頼する。
事件を再現しようと遺産相続人のコーリンが同じ状況で塔の頂上の部屋で一晩過ごすと、アンガスと同様に飛び降りてしまう。一命はとりとめたが、今度は容疑者であるフォーブスが自宅で首吊死体として発見される。

とこのように事件は全て自殺のような状況であり、これを考えると邦題はほとんどネタバレである。とはいえ、たいていのミステリ読者ならば人の死を扱った小説、しかもミステリが自殺で終るわけではないことは暗黙の了解であるから、タイトルが誤訳でしかもネタバレなどと糾弾するほどのものではない。
本作はよくカー入門書として最適だと云われている。事件の怪奇性に加え、カー特有のファルスも織り込まれており、さらには中心人物の男女2人によるラブコメ要素も盛り込まれていることから、カーのエッセンスが詰まった作品と云え、確かにその意見には頷けるところがある。

が、しかし本作には事件の解決に関わる致命的なミスがあり、これが当時でも話題になり、現在でもこの作品はその一点が汚点として残っている。
私も読んだ当初、この真相に対して不満を持った一人で、それが上の評価に表れている。もしカーを多数読んだ今、本作を読んだとしてもこれについてはカーだからという寛容さを示すことなく、今なお変わらない評価を下すだろう。
事件が不整合性を伴い、なんともちぐはぐな状況で起きたことが、実は被害者自身の意図が介入した故に起こったことという趣向は前に読んだ『緑のカプセルの謎』もそうだが、カーの作品には多数あり、それが傑作に繋がっている。つまりあくまで完全なロジックの構築で事件を解決したクイーンと違い、カーは登場人物をミステリを構成する駒ではなく、意思を持った人間として描いたからだろう。本作にもその考えが盛り込まれており、それが故、あたかも自殺事件が連続したかのように見えたという結果を生み出している妙味が味わえるだけに、このミスは非常に勿体無い。

Tetchy
WHOKS60S
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

連続殺人事件の感想

カー三作目。
これまで「皇帝の~」「緑の~」とカーらしくないといわれる作品を選択していましたので、「らしい作品」は初めてになります。
前知識としては「密室」「オカルト」があり、二階堂黎人の「人狼城の恐怖」っぽいのを想像していましたが・・・
正直想像していたものとはかなり異なりました。
しかしカーの魅力が存分に味わえる作品とのレビューが多く、以後カーの作品を読む時は「これがカーの魅力」と言う事を前提に読んでみたいと思います。

「連続殺人事件」というタイトルは作品の内容に合っていないように思え、正直このようなありきたりなタイトルである事が勿体無い気がしています。
英語タイトルには「自殺」と明記されているわけですから・・・


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

タイトルは地味だが魅力的な一冊

今の世、タイトルが地味過ぎて埋もれそうだが、
中身は怪奇、オカルト、密室物に他殺・自殺の議論にロマンスありと、
カーの魅力がサービス満載に含まれている。
黄金期の作品の為、2種類の物理トリックは有名だが、
知っていても楽しめる作品だった。

Ariroba78
5M53WTS6
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.12:
(5pt)

子供の時の思い出です。

カーター(カー?)皆んな読みましたが、この本が1番好きです。だいぶ前に絶版となってしまい諦めてましたが、見つかって良かったです。イギリス王の愛妾バーバラは、この本で知りました。
連続殺人事件 (創元推理文庫 118-10)Amazon書評・レビュー:連続殺人事件 (創元推理文庫 118-10)より
4488118100
No.11:
(4pt)

黄金時代の古き良き香り

カーの作品としては、怪奇趣味が薄いので、ちょっと今イチ感がありますが、暗雲垂れ込めるスコットランドの古城で起こる、連続自殺の謎ーと言うのがなんともそそられます。ラブコメの要素も絡んでいるので、読者を飽きさせないカーの手練れの技が冴えていると思います。300ページという長さも適度でちょうど良いですよね。舞台となっているインヴァレリという街ですが、google mapで探してみると、スコットランドにインブァルリーとインバラレイという2つの街が出てきます。グラスゴーに近くて湖畔の街と言う事なので後者に間違いないと思います。表紙の絵にソックリなお城があり、やや不気味な雰囲気が、いかにもこの物語にうってつけの舞台設定だなぁと感じさせる土地です。楽しめる作品です。
ただ、本の値段がやたら高いのがきついですねー。このボリューム、内容なら、税込で800円くらいにして欲しいところです。長らく絶版で読めなかったカー作品、続々と新訳が出ているのは嬉しい限りなのですが、ちょっとどれも高すぎるなぁー。星は3.5くらいです。
連続自殺事件【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:連続自殺事件【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118496
No.10:
(5pt)

作者好き!

小説の内容より作者で選んでしまうので、評価というより今回はこういう感じできたのかと思うのが楽しい。
連続自殺事件【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:連続自殺事件【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118496
No.9:
(1pt)

領収書が無い!!

領収書が無い!!
新刊破れ?・
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4488118496
No.8:
(5pt)

タイトルが渋くていい

巷には「〇〇連続殺人事件」という本がやまのようにありますが、単に「連続殺人事件」とは、今はどこの出版社でもさいようされないであろうタイトルですね。流石、ミステリーの黎明期の作品だという感じがします。原題からすると「連続自殺事件」のようですが。
カーの作品の中では知名度は高くはありませんが、若い男女の恋愛・スコットランドの古城・一族の宿命・ドタバタ喜劇と、内容は充実しています。
カーを初めて読む方への一冊にはお勧めではありませんが、カーを十冊前後読まれて「この事件はフェル博士じゃなくて、HM卿っぽいよね」なんて言い始めた読者にはお勧めです。
連続殺人事件 (創元推理文庫 118-10)Amazon書評・レビュー:連続殺人事件 (創元推理文庫 118-10)より
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