(短編集)

ブラウン神父の醜聞



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初公開日(参考)1957年03月
分類

短編集

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ブラウン神父の醜聞【新版】 (創元推理文庫)

2017年09月21日 ブラウン神父の醜聞【新版】 (創元推理文庫)

アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』に先んじたような作品「古書の呪い」を初め、閉ざされた現場から忽然と消えた殺人者の謎「ブルー氏の追跡」、陸へ上がったばかりの提督が殺害された奇妙な事件とブラウン神父の鮮やかな推理が印象的な「緑の人」や、「共産主義者の犯罪」など、いずれもチェスタトン特有のユーモアと逆説にあふれた9編を収録する。名シリーズの最終巻が読みやすくなって、新しいカバーでリニューアル!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

ブラウン神父の醜聞の総合評価:7.63/10点レビュー 8件。Cランク


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(7pt)

最終短編集でも掘り出し物アリ

センセーショナルな題名が付けられたシリーズ最終巻。
さて本作では今までの短編集では2、3編の割合で収録されていた思い込みを逆手に取ったチェスタトンならではの逆説を取り扱った作品が数多く収録されている。
未読の方に先入観を与えて読書の興を殺ぐことを避けるために、あえて具体的な題名は挙げないが、収録作8編中5編と約6割をこの趣向の作品が占める。
これほど連続すればさすがに食傷気味と云いたくなるが、それでもまだ名作といえる作品がある。

その本を開いた者は神隠しに遭い、消失してしまうという呪いの古書。そしてその言い伝えどおりに本を開いた者が次々と消えていくという抜群に魅力的な謎を扱った「古書の呪い」は人間消失のトリックとチェスタトンの逆説が見事に融合した傑作だ。

その他白眉な作品として「とけない問題」を挙げる。世界でも有名な箱が修道院にやってくる。しかしそれを有名な盗賊が狙っているので助けて欲しいと請われたブラウン神父とフランボウは修道院に向かうがその最中に祖父が死んだので助けて欲しいという婦人から連絡が入り、その家に立ち寄ることに。そこでは既に祖父と思しき老人は木から首を吊って死んでおり、しかも体には剣が刺さっていた。さらに木の周辺にはその老人の物と思える手足の跡が散乱していた。この不可解な事件をブラウン神父が見事真相を突き止めるという話だが、これはある意味、推理小説の定型を打ち破った作品といえるだろう。

シリーズを読み通した者の性なのか、2作目の『~知恵』以降、事あるごとにクオリティが下がっているという言を連発しているが、それはやはり最初に『~童心』を読んでしまったからだろう。やはり第1作は傑作すぎた。もしこのシリーズを未読の方が取っ掛かりとしてこの第5作目から手に取ったならば、恐らく面白いと思うだろう。今になって思えば、チェスタトンはクオリティは保っていたのだ。ただ私は常に『~童心』クラスを求めてしまっていた。それだけのことだ。

さてこのブラウン神父シリーズ全5集を読むことで私の中で“チェスタトン”という1つのジャンルが出来てしまった。それはミステリを読む書評家も同様で、奇妙な論理、逆説が導入された作品を読むと「チェスタトン風」という枕詞が挿入されることからも明らかだろう。
この後、私はチェスタトンを追いかけることを決め、当事絶版本だったブラウン神父シリーズ以外の作品を求める長い逍遥が始まるのである。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(5pt)

ゆったりのんびり

騙さるる快感味わうこんにちは「ブラウン神父」のまんまるな顔

一世紀前のミステリーゆったりとブラウン神父の時は流るる
ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5)Amazon書評・レビュー:ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5)より
4488110053
No.6:
(4pt)

さようなら、ブラウン神父

ブラウン神父の名推理が収められた短編集の第5弾。
最後の作品集です。
第5弾になっても、
逆説とユーモアに満ちた作風は健在で、
十分に楽しめるものに仕上がっています。
本書には、巻末に
このシリーズの訳者、中村保男氏の
「ブラウン神父の世界」と題する評論が載っており、
これを読むと、このシリーズが
再読に耐えうる高品質な作品集だということがよく分かります。
以下に、本書収録の9編について、簡単なコメントを記します。
「ブラウン神父の醜聞」
神父がスキャンダルに荷担?
風貌と先入観についての逆説。
「手早いやつ」
<手早いやつ>とはウィスキーの俗語。
<手早いやつ>をやったのは誰?
「古書の呪い」
呪いで、5人が忽然と消えた?
秀逸な人間消失トリック。
「緑の人」
フーダニットもの。
真相解明の鍵となった犯人の一言とは。
「<ブルー>氏の追跡」
犯人消失の謎。
人は見かけによらないが鍵。
「共産主義者の犯罪」
マッチ箱に関するイギリス人の異常な習慣。
神父の推理が光る。
「ピンの意味」
神父が夢の中で解明した事件の真相とは。
「とけない問題」
絞殺か?刺殺か?
とけない問題が示す犯人の意外な目的。
「村の吸血鬼」
撲殺と思われていた死体が、毒殺だった?
このことから、思いがけない真相が明らかに。
ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5)Amazon書評・レビュー:ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5)より
4488110053
No.5:
(4pt)

さようなら、ブラウン神父

ブラウン神父の名推理が収められた短編集の第5弾。
最後の作品集です。
第5弾になっても、
逆説とユーモアに満ちた作風は健在で、
十分に楽しめるものに仕上がっています。
本書には、巻末に
このシリーズの訳者、中村保男氏の
「ブラウン神父の世界」と題する評論が載っており、
これを読むと、このシリーズが
再読に耐えうる高品質な作品集だということがよく分かります。

以下に、本書収録の9編について、簡単なコメントを記します。

「ブラウン神父の醜聞」
神父がスキャンダルに荷担?
風貌と先入観についての逆説。

「手早いやつ」
<手早いやつ>とはウィスキーの俗語。
<手早いやつ>をやったのは誰?

「古書の呪い」
呪いで、5人が忽然と消えた?
秀逸な人間消失トリック。

「緑の人」
フーダニットもの。
真相解明の鍵となった犯人の一言とは。

「<ブルー>氏の追跡」
犯人消失の謎。
人は見かけによらないが鍵。

「共産主義者の犯罪」
マッチ箱に関するイギリス人の異常な習慣。
神父の推理が光る。

「ピンの意味」
神父が夢の中で解明した事件の真相とは。

「とけない問題」
絞殺か?刺殺か?
とけない問題が示す犯人の意外な目的。

「村の吸血鬼」
撲殺と思われていた死体が、毒殺だった?
このことから、思いがけない真相が明らかに。
ブラウン神父の醜聞【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ブラウン神父の醜聞【新版】 (創元推理文庫)より
4488110177
No.4:
(4pt)

ブラウン神父最終作

ブラウン神父シリーズの第5作目の短編集にして最終作。
これまでと比べて語呂合わせなどの言葉遊びが目立つ印象。
チェスタトン独特の雰囲気で事件が成立しているのは相変わらずで、登場人物が全く論理的な行動をしてくれない時には最後の結末が不法に感じられることも。
筆者自身これが最後の作品集になると思っていなかったのでしょうが、最後の大トリを飾る「村の吸血鬼」という作品がそこまでのインパクトを持っていないのが残念です。
ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5)Amazon書評・レビュー:ブラウン神父の醜聞 (創元推理文庫 110-5)より
4488110053
No.3:
(4pt)

ブラウン神父最終作

ブラウン神父シリーズの第5作目の短編集にして最終作。

これまでと比べて語呂合わせなどの言葉遊びが目立つ印象。

チェスタトン独特の雰囲気で事件が成立しているのは相変わらずで、登場人物が全く論理的な行動をしてくれない時には最後の結末が不法に感じられることも。

筆者自身これが最後の作品集になると思っていなかったのでしょうが、最後の大トリを飾る「村の吸血鬼」という作品がそこまでのインパクトを持っていないのが残念です。
ブラウン神父の醜聞【新版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ブラウン神父の醜聞【新版】 (創元推理文庫)より
4488110177



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