エラリー・クイーンの冒険
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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現在エラリー・クイーンの諸作の新訳が創元推理文庫のみならず角川文庫からも相次いでなされており、本書もその一環として刊行された。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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クイーンの短編は、いくつかのアンソロジーで読んだことがある。だから本書に収録されている作品にも、これは読んだな、というのがチラホラあった。が、正直なところ内容はほとんど忘れていたので、新鮮に読んだ。 クイーンはやっぱりロジックの作家なのだな、とあらためて思った。それはそれで素晴らしいし、好きな作品も多い。しかし僕はクイーンの原理主義的礼賛者ではないので、クイーンなら何でもよい、ということはない。 『ひげのある女の冒険』などは、どうにもバカげていると思った。『いかれたお茶会の冒険』などは、ロジックとプロットの融合がうまくいっている好例だとは思うが、不思議とロジックが後退するとクイーンのクセが弱くなるという物足りなさも残る。 じゃあどうすりゃいいのさ、という感じだが、まあ短編集なので、ロジックの切れ味が楽しめればそれでよいのだろう。そういう意味では、なんだかんだ言っても(なんだかんだ言ってるのは僕だけか)よくできた短編集だと思う。と、煮え切らないのは、僕が最近この手のミステリに食傷しているという個人的事情のせいです。 | ||||
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これは素晴らしい。全11篇、期待以上の出来栄えで、実に読みごたえがありました。 探偵エラリーの、緻密で隙のない推理の切れがいいですねぇ。ダイヤモンドの輝きのごとき、ロジカルな推理の見事なこと! 惚れ惚れしちゃいました。 全短篇、それぞれに魅力的だったんだけど、好みで三つだけ選ぶとしたら、これかな。順不同で挙げてみますね。 ♟️ ひげのある女の冒険‥‥‥被害者はなぜ、描いていた絵の中の女性に顎ひげを付け加えたのか? 不可解なダイイングメッセージの魅力と、かっちりとした〝解〟の見事さと。犯人像も印象に残ります。 ♟️ 双頭の犬の冒険‥‥‥怪奇小説的な話の雰囲気が良くて、ぞくぞくする読み心地がたまらんかったです。ラスト三行も素晴らしい。 ♟️ いかれたお茶会の冒険‥‥‥読むほどに変てこで、妙な気分にとらわれましたね。なんとも不条理でワケわからん話の展開に、くらくらしましたよ。 中村有希(なかむら ゆき)の訳文。 程よく現代的で、無理なく自然な文章は、とても読み心地が良かったです。 川出正樹の巻末解説。 読みごたえのある、充実したものでしたね。殊に後半、収録作品それぞれのコメントは有り難かった。ここのコメント読んでから作品に入ったんだけど、実際、重宝しましたわ。気配りの利いた水先案内文てな感じ。感謝です。 | ||||
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短編もいい。短編集の中ではやはりこれが白眉か。 | ||||
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『エラリー・クイーンの冒険』 「アフリカ旅商人の冒険」「首吊りアクロバットの冒険」「一ペニー黒切手の冒険」「ひげのある女の冒険」「三人の足の悪い男の冒険」「見えない恋人の冒険」「チークのたばこ入れの冒険」「双頭の犬の冒険」「ガラスの丸天井付き時計の冒険」「七匹の黒猫の冒険」「いかれたお茶会の冒険」の11作収録。 謎解き以外の要素を極力削ぎ落とした骨太なミステリ短篇集。 個人的オススメは「見えない恋人の冒険」。 | ||||
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以前読んだのですが文庫版で再購入。内容に満足しています。 | ||||
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