フランス白粉の謎



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初公開日(参考)1957年01月
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長編小説

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フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫)

2012年09月27日 フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫)

五番街にある“フレンチズ・デパート”のウィンドウに展示された寝台から、女性の死体が転がり出た。被害者はデパートの取締役会長の後妻。遺体のくちびるには口紅が塗りかけで、所持していた別の口紅からは謎の白い粉が発見される…。この怪事件から唯一無二の犯人を導き出す、エラリーの名推理。巨匠クイーンの地位を不動のものとした“国名シリーズ”第二作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.71pt

フランス白粉の謎の総合評価:8.18/10点レビュー 40件。Bランク


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全7件 1~7 1/1ページ
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

いつもながら圧巻の推理

国名シリーズ第二弾。読んでいてこれも全て伏線なんだろうなぁと楽しく読み進められます。全編伏線に満ちていて、エラリーの理詰めの推理が冴え渡ります。特に最後の60ページで犯人に対して有無を言わさず、論理的に迫っていくこの迫力は圧巻の一言!古典と言われながらも、現在の数多くの作家をも凌ぐ実力であることを痛感。ただこの作品で唯一、残念なのは犯人のインパクトが薄いこと。それ以外は満点の出来に感じました。

タッキー
KURC2DIQ
No.6:
(7pt)

面白かった

大団円がよかった。

わたろう
0BCEGGR4
No.5:
(7pt)

フランス白粉の謎の感想


▼以下、ネタバレ感想

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氣學師
S90TRJAH
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

これはロジックとは言えないような……

国名シリーズ二作目。
そこそこ評価は高め(少なくとも一作目の『ローマ帽子の謎』よりは)の作品ですが、後のクイーンの傑作と呼ばれる作品を先に読んでいるためか、今作は正直納得できない部分や粗が目立ちました(他の人の感想を見てもそういう声が多いみたいですね)

麻薬組織や暗号云々は正直無駄に話を間延びさせただけな感がありました。

あとどうでもいいですが、私の読んだのはかなり古い訳版だったので、黒人が登場すると当たり前のように地の文で再三にわたり「黒ん坊」呼ばわりして、作中キャラも「黒ちゃん」とか呼んだり、黒人の口調だけ訛らせたり、差別意識を隠そうとしない(意識すらしていないが正しいか)のに苦笑しました。



▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.3:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

色々ツッコミます!

国名シリーズ第2作。読了直後、正直戸惑っている。

今回、エラリー・クイーンがやりたかったのは最後の一行で犯人が判明する趣向だろう。したがって、50ページ強にも渡り、得られた手掛かりから推理した事件の経緯が延々と語られる。エラリーは「演繹に演繹を重ね」と述べているが、どちらかといえば「帰納法に帰納法を重ね」だろう。
というのも推理方法は散りばめられた数々の事実を基に、何が起こったのかを再現しているのであり、しかもそれが最後にクイーン警視が述べるように「法的証拠はな」く、「山勘があたった」だけなのだから。二つの関連する真実から新たな真実を生み出す演繹法とは全く違う方法だ。なぜなら演繹法によって得た真実には矛盾や例外が存在しないからだ。
つまりこれこそエラリーが演繹法で推理したわけでなく、帰納法及び消去法で推理した事の証左だ(ほとんど全ての本格推理小説は帰納法による真相解明になるのだと思うのだが)。

かてて加えて、捜査方法についても2,3つ疑問がある。
恐らくこれらは1930年当時アメリカの犯罪捜査において、まだそこまで科学が進歩していなかった、そんなに気にしていなかったことだろうと思う。

まず、現場に残された煙草の吸殻を見て、エラリーがその特徴的な銘柄から、所有者であるバーニスが現場にいたと示唆する点。
これは現在ならば、早計という物だろう。DNA鑑定はなかったにしろ、唾液から血液鑑定をして人物を特定するのがセオリーだ。この頃はまだ唾液からの血液鑑定方法は確立されていなかったのだろうか?そして推理は終始この銘柄と煙草の吸い方による違いについて語られ、決定的な証拠となる血液型については言及されない。

次に鑑識による指紋の調査において、現場にクイーン警視の指紋が残されていたというシーンだ。これは明らかにおかしいのでは?
指紋による人物の特定方法が確立されていたのならば、捜査官は自分の指紋を現場につけないよう手袋をするが常識である。これは犯罪を題材に扱いながら、クイーンが、実際の警察の捜査状況を全く知らなかったのではないだろうか?それともこれが当時は常識だった?

3番目は殺害場所の特定方法について。今回の被害者は致命傷である部位が、損傷したら多量の出血を伴うのに、現場には血痕がさほど残っていなかった事で、他の場所で殺されて、発見現場に遺棄されたことになっている。殺害現場として目星をつけたアパートに行くのだが、全くルミノール反応を使った捜査が行われないのだ。
この頃、まだルミノール液が発明されていなかったのか、それともクイーンが知らなかったのか、どちらなんだろう。結局エラリーは自らの推理で殺害現場を特定する事になる。

ほとんど苦言で終始した感想になってしまったがこれはエラリー・クイーンへの期待値が高い事によるためだ。特に1作目の鮮やかな推理に比べ、本作は殺人事件に加え、麻薬組織まで絡んでおり、風呂敷を広げすぎたような感じがする。
シンプルな感想といえば、最後の犯人に面食らい、いまだにクエスチョン・マークが拭えないということなんだけど。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

フランス白粉の謎の感想

国名シリーズの二作目にあたります。衝撃的なデビユー作から、それを上回るような、もしくは同等のレベルの二作目を書けずに消えていった作家は数多くあります。そういった意味では
エラリー・クイーンはやはり並みの作家ではなかったと言うことがこれで証明されます。センセーショナルな事件の始まり。動機は?アリバイは?関係者の証言と動き。閉じられた部屋が幸いして
手つかずの遺留品が山ほど。ともすれば見過ごしがちな品々をひとつひとつ吟味してその意味を考えるクイーン。暗号までも使ったパズルゲームに堪能させられます。何故そこに死体が?
調べたことをすべて繋ぎ合わせるとある一点を差す。論理的帰結の妙味。今の感覚で読むとこんな親子は鼻に付きます。時代の差ですからしょうがありません。でも、クイーンの思考の道筋を追っていくのは
楽しいです。関係者を一堂に集めて「さて、皆さん・・・・・・。」古き良き探偵小説を楽しみましょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

フランス白粉の謎の感想

国名シリーズ第2作。

数多い登場人物から消去法により犯人を絞り込んでいくという手法で、パズラーにはたまらないフーダニット作品になっています。
犯行現場→犯人の性別→共犯/単独犯→関係者による犯行→そして・・・という無駄のない怒涛の論理展開で非常に好感度の高い推理小説。
そして今作に限って言えば、よくありがちな強引なロジック操作もありません。
しかし逆に、推理小説をよく読まれる方にとっては既視感ありありで当たり前だろと思えること、例えばこの作品で言えば「犯行現場の特定」に対して長々とページを割いており「・・・なので犯行現場はここでは有り得ないのです(ドドーン)(一同驚嘆)」なのですが、「・・・30頁くらい前から知ってるって(汗)」ってツッコミを入れたくなります。
DNA鑑定やルミノール検査が出来ない歯がゆさもありますね。
まぁそれが「古典」だとも思うので減点の対象にはできませんが・・・

この作品では警視が人間関係の軋轢の中存在感がなく、エラリーが完全に推理の主導権を握っています。
普通なら最後の最後までダンマリを決め込むはずが捜査過程で喋る、喋る。
読者への挑戦が挿入された後、事件関係者を集めての大団円があるのですが、本来なら「待ってました」のはずが、そこでの謎解きが、殆ど読者にとって既知なのです。
「さっき聞いたよ」なのです。本来最後の謎解きで生まれる「驚き」が、既に捜査の過程で明らかになった時に「驚き済み」なのです。
そこが少し残念でした。
最後の最後に・・・ってのは中々洒落た演出だと思いましたけど。

あとロジック重視で動機が後から取ってつけたような感じなのはいただけないかなぁ。
あの「粉」の正体が明らかになった時、真っ先に疑われるべき人物は明白なのに一言も触れないのも不自然ですかね。
まぁ細かいこと言ってもきりがないので・・・前作の「ローマ」よりはかなり完成度高いように思います。

梁山泊
MTNH2G0O
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