フランス白粉の謎

登録されているタグ

※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。

オススメ平均点

6.71pt (10max) / 7件

7.33pt (10max) / 30件

Amazon平均点

4.24pt (5max) / 33件

楽天平均点

0.00pt (5max) / 0件

みんなの オススメpt 自由に投票してください!!

3pt

サイト内ランク[]
ミステリ成分[] この作品はミステリ? 自由に投票してください!!

↑現実的

39.33pt

3.33pt

←非ミステリ

65.33pt

ミステリ→

6.67pt

↓幻想的

初版刊行(参考)
種別
長編
閲覧回数
5,647回
お気に入りにされた回数
2
読書済み登録回数
40
このページのURL

あらすじ

2012年09月27日 フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫)

五番街にある“フレンチズ・デパート”のウィンドウに展示された寝台から、女性の死体が転がり出た。被害者はデパートの取締役会長の後妻。遺体のくちびるには口紅が塗りかけで、所持していた別の口紅からは謎の白い粉が発見される…。この怪事件から唯一無二の犯人を導き出す、エラリーの名推理。巨匠クイーンの地位を不動のものとした“国名シリーズ”第二作。(「BOOK」データベースより)

評判

フランス白粉の謎の評価:

6.71/10点 レビュー 7件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.71pt

フランス白粉の謎の総合評価:

8.18/10点 レビュー 40件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(5pt)

これはロジックとは言えないような……

国名シリーズ二作目。
そこそこ評価は高め(少なくとも一作目の『ローマ帽子の謎』よりは)の作品ですが、後のクイーンの傑作と呼ばれる作品を先に読んでいるためか、今作は正直納得できない部分や粗が目立ちました(他の人の感想を見てもそういう声が多いみたいですね)

麻薬組織や暗号云々は正直無駄に話を間延びさせただけな感がありました。

あとどうでもいいですが、私の読んだのはかなり古い訳版だったので、黒人が登場すると当たり前のように地の文で再三にわたり「黒ん坊」呼ばわりして、作中キャラも「黒ちゃん」とか呼んだり、黒人の口調だけ訛らせたり、差別意識を隠そうとしない(意識すらしていないが正しいか)のに苦笑しました。



▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら

マリオネットK
UIU36MHZ
No.1
(5pt)

色々ツッコミます!

国名シリーズ第2作。読了直後、正直戸惑っている。

今回、エラリー・クイーンがやりたかったのは最後の一行で犯人が判明する趣向だろう。したがって、50ページ強にも渡り、得られた手掛かりから推理した事件の経緯が延々と語られる。エラリーは「演繹に演繹を重ね」と述べているが、どちらかといえば「帰納法に帰納法を重ね」だろう。
というのも推理方法は散りばめられた数々の事実を基に、何が起こったのかを再現しているのであり、しかもそれが最後にクイーン警視が述べるように「法的証拠はな」く、「山勘があたった」だけなのだから。二つの関連する真実から新たな真実を生み出す演繹法とは全く違う方法だ。なぜなら演繹法によって得た真実には矛盾や例外が存在しないからだ。
つまりこれこそエラリーが演繹法で推理したわけでなく、帰納法及び消去法で推理した事の証左だ(ほとんど全ての本格推理小説は帰納法による真相解明になるのだと思うのだが)。

かてて加えて、捜査方法についても2,3つ疑問がある。
恐らくこれらは1930年当時アメリカの犯罪捜査において、まだそこまで科学が進歩していなかった、そんなに気にしていなかったことだろうと思う。

まず、現場に残された煙草の吸殻を見て、エラリーがその特徴的な銘柄から、所有者であるバーニスが現場にいたと示唆する点。
これは現在ならば、早計という物だろう。DNA鑑定はなかったにしろ、唾液から血液鑑定をして人物を特定するのがセオリーだ。この頃はまだ唾液からの血液鑑定方法は確立されていなかったのだろうか?そして推理は終始この銘柄と煙草の吸い方による違いについて語られ、決定的な証拠となる血液型については言及されない。

次に鑑識による指紋の調査において、現場にクイーン警視の指紋が残されていたというシーンだ。これは明らかにおかしいのでは?
指紋による人物の特定方法が確立されていたのならば、捜査官は自分の指紋を現場につけないよう手袋をするが常識である。これは犯罪を題材に扱いながら、クイーンが、実際の警察の捜査状況を全く知らなかったのではないだろうか?それともこれが当時は常識だった?

3番目は殺害場所の特定方法について。今回の被害者は致命傷である部位が、損傷したら多量の出血を伴うのに、現場には血痕がさほど残っていなかった事で、他の場所で殺されて、発見現場に遺棄されたことになっている。殺害現場として目星をつけたアパートに行くのだが、全くルミノール反応を使った捜査が行われないのだ。
この頃、まだルミノール液が発明されていなかったのか、それともクイーンが知らなかったのか、どちらなんだろう。結局エラリーは自らの推理で殺害現場を特定する事になる。

ほとんど苦言で終始した感想になってしまったがこれはエラリー・クイーンへの期待値が高い事によるためだ。特に1作目の鮮やかな推理に比べ、本作は殺人事件に加え、麻薬組織まで絡んでおり、風呂敷を広げすぎたような感じがする。
シンプルな感想といえば、最後の犯人に面食らい、いまだにクエスチョン・マークが拭えないということなんだけど。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら

Tetchy
WHOKS60S

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.33
(3pt)

犯人を当てるためのヒントから犯人を導き出せるか。

ローマ帽子の謎に比べると、ちょっと退屈な話でした。
エラリーの名探偵ぶりはよくわかった。
あまり話に引き込まれなかったので、自ら推理しようという気になれず、後半ちょっと面白くなってきましたが、ダラダラ読んで最後になるほどと思って終わりました。
フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488104371
No.32
(5pt)

次の『オランダ靴の謎』に勝るとも劣らない推理の妙に酔いしれました。ラスト五十頁、ぞくぞくしましたわ。

ラスト五十頁。有罪を証明する証拠を丹念に組み上げ、消去法で犯人を絞り込んでいくエラリーの推理が素晴らしかったなあ。まるで、将棋の〈王様〉が詰まされる様を見ているかのよう。ぞくぞくしました。

本書を読もう思ったんは、飯城勇三(いいき ゆうさん)『エラリー・クイーン完全ガイド』(星海社新書)のなか、本作品に影響を受けた作品として、青崎有吾『水族館の殺人』の名前が挙がっていたから。
青崎有吾作品がとても面白かったのと、クイーンの〝国名シリーズ〟の次の作品『オランダ靴の謎』が読みごたえあったんで、本書にも手を伸ばした次第。期待以上の出来栄えに大満足っすね。手にとって良かったです。

それと、巻末の芦辺 拓氏の解説文のなか、次のくだりには「ほんま、そのとおりやね!」と思いました。感謝しつつ、引かせていだきます。
《読者におかれては、どうかこの解説ページの直前をチラ見したりされませんように。できれば、終盤六十ページほどはパラパラめくるのも禁止です。そして、全編の一割以上を占める解決編をたんのうするためにも、それまでのときに退屈と思えるかもしれない問題編を熟読されることをおすすめしておきます。》p.473
フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: フランス白粉の謎【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488104371
No.31
(5pt)

ローマ帽子よりずっと良い

ローマ帽子に比べてほんとうに登場人物(特に脇役の刑事達や地方検事)がすっきりした。登場はしているが、誰も彼も個性と出番を無駄に主張していない。収まるところに相応しく収まった感じ。数段読みやすくなっている。かわいいジューナがロマ族の孤児だったという事実も新登場。段々肉付けがされて出演者がイキイキとしてきた。

そして数々の謎解きがスキルアップしてるー!
色の違う口紅ケースと塗りかけの口紅。剃刀の刃。アパートメントの鍵。縞瑪瑙のブックエンド。出血量。
もう、いちいちうなずきながらなるほどなるほどと読み進んだ。
警視クイーンは必要以上に年寄りに描かれているように違和感があるが、今の時代だと50代なんて全然御老体ではないが、90年前でアメリカ人だったら確かに50代半ばすぎれば疲れ切ってるかもしれない。
相変わらず舞台がノスタルジックで良い。昔NYのメーシーズに何度か行ったが、あのようなクラッシックなデパートとショーウインドウを思い浮かべながら読んだ。 オランダ靴も楽しみだ。
フランス白粉の秘密 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: フランス白粉の秘密 (角川文庫)より
404100344X
No.30
(5pt)

邦題にも秘密がある。

『ローマ帽子の謎』に続く「国名シリーズ」。たった一つの殺人事件とそれに付随する(と思われる)失踪事件を巡る物語であり、夥しい証拠や証言、そして手掛かりが示されていく過程が紙幅の大半を占める。にもかかわらず最後の最後まで真犯人が判然とせず、そして結末における論証の進め方も見事という他はない。その上書名そのものが実は最大のヒントになっているという大胆さである。邦題を考えた人は相当に悩んだと思われる。作中には「白粉」は出てこないので厳密に言えば誤訳なのだが、これをストレートに翻訳するとネタバレしかねないギリギリのラインを責めたという意味で名訳と言えるだろう。
フランス白粉の秘密 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: フランス白粉の秘密 (角川文庫)より
404100344X
No.29
(3pt)

夢の中の犯罪捜査、二種類の作風 などなど。

クイーンのような人気作家なら 放っておいてもたくさんレビューが付くので、私ごときが投稿する必要もないのですが、過去に12作も読んでいるからにはひとこと綴っておくのも悪くないと思い、記憶を頼りに書いてみました。
 「カナリヤ殺人事件」以来すっかりヴァン・ダインにはまってしまったそのあとは、当然似た作風のエラリー・クイーンに期待して、バーナビー・ロス名義も含め初期12作を読んだものです。最後に読んだのが「Yの悲劇」(講談社文庫版)で、かれこれ30年以上も前ですが・・・。
 うち特に面白く読めたのはその「Yの悲劇」「レーン最後の事件」「ギリシャ棺の謎」3作で、あとはちと微妙・・・。ヴァン・ダインでは平明な文章と実録風の記述によって最低限度の現実感がしっかり担保されているのに比べ、クイーンの諸作はあたかも夢の中の物語のように、舞台設定も登場人物も存在感が薄く、最後までふわふわした奇妙な浮遊感に悩まされたものです。なんだろう、これは?
 国名シリーズのうち、この「フランス白粉の謎」は、気合を入れて 犯人のめぼしがつくまで3回も”読者への挑戦状”の直前までを繰り返し読んだあげくギブアップしたことをおぼえています。しかるに、解決篇を読み終えてもいまいちピンと来ず、”そういう手がかりの解釈の仕方もあるんだね~”という微妙な感じでした。パズラーは、難解なものよりも 適度に犯人を言い当てやすいレベルの作品のほうが 印象に残りやすいように思います。本作はやや難解ですね。
 初期作品だけで見る限り、クイーンの作風には二種類あると感じます。「ギリシャ棺の謎」と「Yの悲劇」は似ています。明るさがあり、謎解きに力点が置かれている感じです。おそらくマンフレッド・リーがメインで書いたもの?「エジプト十字架の謎」と「Xの悲劇」は、暗くサスペンスが強い作風で、おそらくこちらはフレデリック・ダネイが書いた?私と相性が良かったのは前者で、後者は少々こけおどし気味かなあ。
 これが私がクイーンについて語れるすべて。とりとめがなくて恐縮です(◞‸◟)
フランス白粉の謎 (1961年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: フランス白粉の謎 (1961年) (創元推理文庫)より
B000JANI6O

その他、Amazon書評・レビューが 33件あります。
Amazon書評・レビューを見る