シャム双生児の謎



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初公開日(参考)1960年03月
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長編小説

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シャム双子の秘密 (角川文庫)

2014年10月25日 シャム双子の秘密 (角川文庫)

カナダでの休暇からもどる途中、山火事に遭遇したクイーン父子。身動きが取れなくなったふたりが見付けたのは、薄気味悪い雰囲気が漂う屋敷だった。初めは使用人に追い払われたものの、主人であるゼイヴィア博士の好意で、泊まらせてもらえることに。しかし翌朝、書斎で博士の射殺体が発見される。右手の指には半分にちぎれたトランプが挟まっていた。エラリーがダイイング・メッセージに挑む“国名”シリーズ第7弾! (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

シャム双生児の謎の総合評価:7.57/10点レビュー 28件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

あまり面白くなかった

訳がくどかった。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:
(4pt)

怪奇趣味とタイムリミットと、と色んな趣向が盛り込まれているが…

国名シリーズ7作目の本作は今までとは違う怪奇趣味を押し出した異色作だ。
カナダへの休暇旅行からの帰り道で出くわした山火事のため、山の頂上に聳え立つ屋敷に泊まらざるを得なくなるクイーン親子。そしてそこにはなんだか怪しげな雰囲気を身にまとう住人たち。そしてクイーン警視自らも巨大な蟹のような化け物の幻想を見るという、今までにない不思議な導入である。

もっとも特徴的なのは山火事で周囲から隔離された《矢の根荘》で起きた殺人事件にクイーン親子たった2人で事件に挑まなければならないという「雪の山荘物」だということだ。こういういつもとは違う状況のためか、エラリーはいつもより饒舌で、自らの推理が確固たる物になる前から推理を披瀝し、悉く間違えを犯すという一面を見せている。
さらにもう1つの大きな特徴は“読者への挑戦状”が挿入されていないということだ。事件は密室でもなく、館にいる誰もが成しえるような状況であったが、2つ起きる殺人事件のいずれの死体の手には半分に切り裂かれたトランプが握られており、本作のメインの謎がこのダイイング・メッセージにあるに違いないと思われ、それに関して推理を巡らす事もできるので、私はなぜ挑戦状が入っていないのか不思議に思っていた。





▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

世界初のクローズドサークル本格ミステリは、なぜ『そして誰もいなくなった』にはなれなかったか

自動車で旅行中、山火事に巻き込まれ下山不可能となったクイーン親子は、山頂付近の大きな山荘へと身を寄せる。
しかしその山荘に集まった人々の中で殺人事件が発生し、他に鑑識も指紋係も一切いない中、クイーン親子は二人だけの事件捜査を余儀なくされることとなった。
そしてその間も山火事は鎮火するどころか強まり続ける一方で、火の手は徐々に山荘へと迫ってくるのだった……
そんなクイーン作品の中では珍しいクローズドサークル作品です。

国内ミステリでクローズドサークル作品の定番シリーズである『学生アリスシリーズ』の第一作目である『月光ゲーム』でも今作が紹介されています。
山で自然災害に巻き込まれたことで下山できなくなった上に、その状況下で殺人が起こり、連続殺人と自然災害の二重の脅威にさらされる。そしてやがて殺人犯人まで運命共同体となり、推理と平行してサバイバル展開が描かれるというプロットは、この作品をオマージュとして『月光ゲーム』が書かれたと考えていいでしょう(ちなみにクローズドサークルという言葉自体を日本で定着させたのがこの『月光ゲーム』であるという説もありますね)

外部からは入れない、外部へは出られない。
限定された空間と人物のみで構成された舞台で殺人事件が発生する”クローズドサークル”というジャンルのミステリーの代表的作品は、何といってもクリスティの『そして誰もいなくなった』
そして、しばしば世界初のクローズドサークルミステリとして扱われるのが同じくクリスティの『オリエント急行殺人事件』ですが、実際はこの作品の方が一年早く発表されており、おそらく世界初のクローズドサークルミステリ作品と言えるでしょう。
(探せばこれより先にもある可能性は否定できません。また、ミステリの定義次第ではそれこそギリシャ神話にある、ミノタウロスの迷宮の話などもクローズドサークルミステリと言えなくもないですね)

ではなぜこの作品はクリスティのその二作ほどの地位を得られなかったのかと考えると、身も蓋もないことを言えばその二作があまりにも名作すぎたからなのですが、他にも理由を考えてみますと、まず、シャム双生児という奇形を題材に扱ったことが一般向けではなかったというのがあると思います。
(もっともこの作品は決してシャム双生児という異形の怪異や悲劇性を押し出している話ではないのですが)

また、作者のクイーンの考えるこの作品の特異性は、あくまで外部からの科学捜査の介入の一切の排除であったようで、この作品は後のクローズドサークル作品では定番となる、殺人犯と一緒の空間に閉じ込められている恐怖や危機感というものが殆ど描写されません。
殺人犯以上に山火事の方が脅威だからという理由もありますが、この点においてはせっかくのクローズドサークルの魅力を、草分け的存在の作品ゆえに作者も理解できていなかったのかもしれません。

単純に作品の出来としてはクリスティの二作や、同作者によってこれの前年発表された名作4作などには及ばないとは思いますが、他の作品にはない物理的な危機に追い詰められるクイーン親子という展開が緊迫感があり面白かったことと、クローズドサークルファンとしては、世界初のクローズドサークル本格ミステリ作品に敬意を評したいということで、贔屓目の点をつけちゃいます。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.25:
(5pt)

高度でいぶし銀などんでん返しとダイイングメッセージとクローズドサークル

クローズドサークルながら、関係者全員が死の危険に瀕しつつ事件が進行するというスリリングな展開。

人が大量に死ぬでもないのに、飽きさせないストーリー。

こういうトリックなのではないかと匂わせつつ、そんなことは全くない作者の見事な欺し方。

常々、クィーンの国名シリーズはトリック一本で長編一冊を書いているのではないかという疑いを持っていたが、この作品に関してはトリック一本でも十分に読ませるものがあり、その点でシリーズ内では最高傑作かもしれない。

クィーンを読む際の最初の一冊としては別の作品を薦めるかもしれないが、二冊目・三冊目としては確実に薦められるものだとおもう。
シャム双子の秘密 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャム双子の秘密 (角川文庫)より
4041014557
No.24:
(3pt)

翻訳者がなあー!

昔、創元推理文庫で読んだ時は、原作もさることながら、翻訳も味があって良かった。今回購入したものは、翻訳者が変わっていたので、☆2つマイナス。
シャム双子の秘密 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャム双子の秘密 (角川文庫)より
4041014557
No.23:
(5pt)

射殺された博士の右手には、半分に千切られたトランプのスペードの6のカードが

本格推理小説の傑作とされる『シャム双子の秘密』(エラリー・クイーン著、越前敏弥・北田絵里子訳、角川文庫)は、特異な状況下で物語が展開していきます。

探偵エラリー・クイーンと、その父クイーン警視は、山火事に遭遇し、山頂近くの屋敷に逃げ込みます。その大きな屋敷の主、著名な外科医ゼイヴィア博士の好意で、クイーン父子は泊まれたのだが、翌朝、博士の射殺体が書斎で発見されます。博士の右手には、半分に千切られたトランプのスペードの6のカードが固く握られているではありませんか。これは犯人の名を告げようとしたダイイング・メッセージと考えたエラリーとクイーン警視の捜査が始まります。山火事で逃げ道を塞がれた屋敷には博士の妻、弟、実験助手、使用人たち、客人たちがいるが、いったい、誰が犯人なのでしょうか。

一気に読み終えた時、3つのことを感じました。

第1は、名探偵にも拘らず、エラリーの推理が指し示す犯人が、次々と覆り、最後に至って、意外な犯人が明かになるという、相次ぐどんでん返しの見事さです。期待を裏切らぬ傑作でした。

第2は、頭脳明晰な探偵エラリーと共に事件解決に取り組む、エラリーの父で頭脳明晰とは言い難いクイーン警視が、実にいい味を醸し出していることです。この名脇役が作品に膨らみを与えています。

第3は、何か悩み事や心配事があっても、一流の推理小説を読んでいる間は、それらを一切忘れることができるということです。このことを裏付けるかのように、本作品の最終部分に、迫りくる山火事に恐れおののく人々(この中には、犯人も含まれている)にエラリーが最後の謎解きを説明する場面が用意されています。エラリーは人々に焼き尽くされる恐怖を忘れさせようとしたのです。
シャム双子の秘密 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャム双子の秘密 (角川文庫)より
4041014557
No.22:
(4pt)

国名シリーズ中の異端児だが、本格ミステリ風味の冒険活劇として出色の出来

読者への挑戦状が登場しない国名シリーズ中の異端児的作品。本格ミステリの中でもリアリティを欠く分野である「ダイイングメッセージ」に取り組んでいるが、それが霞むほど山火事で一同生命の危機にさらされる中での、クイーン父子渾身の奮闘が印象的。

 さらにシャム双生児と言う、まずミステリに登場する事のない存在をあえて取り上げたことも、本作の異端児ぶりに拍車を掛け、ミスリードだらけでじっくり推理しようと言う気になれず、読者への挑戦状のないのにも納得。

 が、本格ミステリとしての評価はいざ知らず、エンタメ作としては非常に面白く、本格ミステリ風味の冒険活劇としては出色の出来なのではなかろうか。「国名シリーズ」=本格ミステリと言う先入観を捨てて楽しむべき作品。
シャム双子の秘密 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャム双子の秘密 (角川文庫)より
4041014557
No.21:
(2pt)

親子の会話が・・・

作品内容や翻訳技術はさておき、エラリーが父の警視にため口を利くのが気になってしょうがなかった。表紙のイラストもどんなもんでしょう?
シャム双子の秘密 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:シャム双子の秘密 (角川文庫)より
4041014557



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