毒入りチョコレート事件



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初公開日(参考)1971年01月
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長編小説

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毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)

2009年11月10日 毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)

ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面面は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。被害者は、毒がしこまれた、新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。夫は一命を取り留めたが、夫人は死亡する。だが、チョコレートは夫妻ではなく他人へ送られたものだった。事件の真相や如何に?会員たちは独自に調査を重ね、各自の推理を披露していく―。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.88pt

毒入りチョコレート事件の総合評価:7.33/10点レビュー 52件。Aランク


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全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(4pt)

真実は一つ、推理は無限

本書は多重解決ミステリの先駆的作品として有名です。事件の概要はシンプルながら、事件に登場するあらゆる人物が容疑者として推理が並べられ、奥深いものとなっています。
ミステリのジャンルの一つである多重解決を初めてテーマにした作品として有名です。私は深水黎一郎氏の『ミステリー・アリーナ』しか多重解決作品を読んだことがありませんでした。同作が非常におもしろかったため、同じ系統の本作を読もうと思った次第です。
ミステリー・アリーナのレビューは、いずれ改めて読み返した際に行いたいと思います。

本書を読み終えた感想は、うーん、なんだか残念だなというものでした。先のレビューで、非常に文章が読みやすいとありましたが、私にはそんなことなかったです。いかにもな古典的作品であり、とっつきにくい文章でした。直訳的な文章が、頭に入ってこなかったからでしょうか。ホームズ作品を読んでいる気分でした。
登場人物に魅力が乏しく、誰の名前のどの推理を指摘しているか伝わってきません。一文が長く、セリフが多すぎ、指示語が多いことも難点でしょう。訳者は本当に頭で理解しながら翻訳してるのかと懐疑的に感じました。そのため少し辛い読書体験でした。
洋書慣れしてない方は苦痛に感じると思います。少なくともエラリー・クイーンや、クリスティーの作品で感じた感動はありませんでした。

本書はアンチ・ミステリの要素もあります。前に披瀝された推理の欠点を指摘し、六人がそれぞれまったく異なる人を犯人として挙げる趣向はおもしろかったです。特に、限定型と開放型のミステリという着眼点には、なるほど、おもしろいと思いました。

多重解決の先駆的作品であることへの敬意とアンチ・ミステリとしてのおもしろさを総合したとしても、私は☆4の評価止まりでした。期待が大きかったせいかもしれません。

bamboo
NU17PFML
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

毒入りチョコレート事件の感想


 毒の仕込まれたチョコレート製品を食べてしまった夫妻。夫は一命を取り止めるも夫人は死亡、しかもそのチョコレートは夫妻とは違う人物に贈られた代物だった。迷宮入り寸前警察が助けを求めたのは「犯罪研究会」の面々、斯くして風変わりな面々の推理合戦が始まった。


 推理合戦ものの祖という古典中の古典。推理合戦といえば「ミステリーアリーナ」や「聯愁殺」など素人探偵たちが独自勝手に推理を披露しながら真相に進んでいく形式。本作は素人探偵ながら警察以上の捜査能力や人脈を見せつけ、迷宮入り寸前の事件のはずなのに新事実が出てくる出てくる。登場人物は被害者も含め貴人が多く、端々にお硬い感じが見られる。

りーり
9EDFH0HC
No.6:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

毒入りチョコレート事件の感想

確かに翻訳モノ独特の言い回しが気にならないこともないが、古典ミステリの名作には違いない。文句のつけようはないし、時代を考えればその時代にこれだけの構成でできることが称賛に値するといえるのでは。「多重解決」という手法も面白いし、「犯罪研究会」の面々も個性的。
貫井徳郎が本作を意識して「プリズム」(既読)を書いたときいて納得。

本好き!
ZQI5NTBU
No.5:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

海外古典ながら抜群に読みやすく飽きの来ないテンポの良さ

1929年発表のまさに古典。
私は戦前の海外古典を読む際は、今読んだら目新しさはないのはもちろん、読みにくくてつまらないのを覚悟して読むのですが
(なんでつまらないと思っているものを読むのかと言われれば、ミステリファンを名乗る上での義務感や現代のオマージュ作品の元ネタを知っておくためというのが正直なところです)
この作品はとても読みやすかったですし、長編にしてはページ数が少ないながらも非常に密度が濃く、無駄のないテンポの良さに終始楽しんで読むことが出来ました。

複数人の素人探偵による推理対決、アンチミステリというジャンルの草分け的な存在の作品であり、後世の作品への影響力もさることながら、この作品の中においても、惜しげもなく何通りもの推理回答が次々と提示されるのには見事だと思いました。
個々の推理自体は現在のミステリファンならばわりと容易に予想できる範疇ではありますし、細かい部分ではロジックが甘いと感じる部分も多いですが、そういう点はむしろ、ミステリ初心者や、昨今の複雑化しすぎ、奇を衒いすぎな推理小説に疲れた読者にもおススメできる一冊なのではないかと思いました。

総合的に見て、間違いなく傑作です。
今でも十分有名作ですけど、個人的にはまだ過小評価されてるんじゃないかと思いました。

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

毒入りチョコレート事件の感想


▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

いろいろな視点

一つの事件を数人の視点で推理する話は面白いです。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

毒入りチョコレート事件の感想

古い本で、翻訳ものでもあり内容はともかく本として読むのは退屈するのじゃないかと危惧したが、全然そんなことも無く普通に楽しめた。そんなに読みづらい翻訳文じゃなかったのが幸いだった。
内容はほとんどの人が知っている話で、ミステリが好きですと公言する人はこの本を知らないとは云えないほどの古典である。
西澤保彦の「聯愁殺」はこれが下地にして書かれているし、歌野晶午の「密室殺人ゲーム王手飛車取り」もこれのアレンジだ。一貫してひとつの事件に対しての推理を披露するという流れだけでここまで綿密に書けるのは
凄いと単純に驚く。アンチミステリとしていても最後にはミステリのお約束をしっかり守ったオチが用意されているところも笑えるし、この着想の見事さが気の置けない友人などとミステリ談義の中でフト浮かび上がったのじゃないかと
想像したりして頬が緩む。
Aに送られた毒入りチョコレート。たまたまそばにいたBに譲ると、Bの妻Cが数を多く食べたせいで死亡する。犯人Xは誰か・・・。シンプルな設問でいろいろな推理が披露されるこの本。
今読んでも充分読み応えのあるミステリで、楽しみながら読み終えた。バークリー貴方は凄い。そしてミステリ界に残したその足跡は偉大だ。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

毒入りチョコレート事件の感想

米澤穂信「歴史ある古典部の真実」及び『愚者のエンドロール』のモチーフにして、「手作りチョコレート事件」のタイトル元。多重解決物の元祖・アンチミステリとして面白かった。

水生
89I2I7TQ
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