絹靴下殺人事件
- ロジャー・シェリンガム (10)
- 無差別殺人 (38)
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シェリンこムの元に牧師ら娘が消えたので探してほしいという手紙が届き・・・というお話。 オーソドックスな本格推理小説で、殺人が起こり刑事と素人探偵が捜査し解決するというよくあるタイプの類型的推理小説でした。つまらない訳ではなく読んでいて凄く楽しめましたが、多少首を傾げたくなる感じの小説に思えました。あまり書けませんが、連続殺人を重ねる犯人の犯行動機等はイマイチ腑に落ちないし、カタルシスに欠けるような気がします。各登場人物の描写に精彩があり、小説として読むととても面白いですが、推理小説としての尺度でみると若干・・・という感じでした。こういうタイプの小説が好みの人には奨められるかもしれませんが、あまり興味ない人には奨める気にはなりませんでした。好きな作家なだけにあまり褒められず残念です。言ってみれば次作の傑作「毒入りチョコレート事件」の前に書かれた過渡期的作品なのかもしれません。 黄金時代の本格推理小説の水準作。お暇ならどうぞ。 | ||||
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大都会を舞台に、若い女性ばかりを狙うシリアルキラーの連続殺人を扱った本作。 シリアスな題材であるため、本シリーズの特長である軽妙さやユーモア、 そして、本格ミステリに対する批評性などは後景に退いた感があります。 また、本作では、前作で苦杯を嘗めたシェリンガムが警察 に対し、汚名返上を行うことも大きなテーマとなっています。 シェリンガムとモーズビー警部は、犯行現場に残されていた被害者の遺書と思しき メモの折り目から、それぞれ、全く異なる推論を引き出しますが、果たしてどちらが 真相に到達できるのか? シリーズ読者には、見逃せないポイントだと思います。 ただ、本作をトータルで見た場合、本格ミステリとしての構築性が低く、さらには、 ラストで犯人に仕掛ける罠が悪趣味かつ必然性もないというのが残念なところ。 ××の先駆と言える“シリアルキラーによる連続殺人事件”という設定自体に 仕掛けられたギミックや最後のマニア泣かせの一言など読み所は多いものの、 傑作、快作揃いのバークリー作品の中では水準作と言わざるをえないでしょう。 | ||||
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なにしろ1928年の作品なので、時代背景などを知らないと先例があるのかどうかが全く分からず、ミステリ史的には評価できませんが、そのあたりは解説にしっかりフォローされているので、そちらを読んで下さい(もちろん本編読了後に)。というわけで、そういう歴史事情を無視して、読んだ感想としては、連続殺人ものです。連続殺人なのにミッシング・リンクでもクローズド・サークルでもないのが今読むと逆に新鮮な気がします。かといってハードボイルドではなく、素人探偵のシェリンガムが警部と微妙な協力関係を持ちながら捜査・推理をして行きます。ラストの“罠”は、いくらなんでもあり得ないというか、酷すぎますが…。アンにそこまでやる必然性、説得力がないのだ。シェリンガムの言動が面白いので、推理“小説”としては面白かったです。 | ||||
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ロジャー・シェリンガム・シリーズの第4作。戦前に『絹靴下殺人事件』として抄訳が出ているが、完訳は初めて。 若い女性が絹のストッキングで首をつるという事件が続発し、ひょんなことからシェリンガムも巻き込まれていく。最初は模倣自殺だと思われたのだが、モーズリー首席警部も乗り出してきたことから…という物語。 サイコスリラーもののはしりとも読めるが、むしろバークリーの狙いは、連続殺人の新しい扱い方にあったと思われる。5件の事件の配置・構成にはさまざまな工夫が見られ、バークリー…ファンとして満足させてもらった。 | ||||
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何ら関連性の見出せない若い女性たちが絹のストッキングで首を吊って怪死する事件を扱った、バークリーには珍しいサイコスリラーともいえる作品前作では推理小説を読みすぎるため現実の事件を解決できないとシニカルに書かれた、シェリンガム氏が今回は推理小説を読まなさすぎるために事件を解決できないイギリス警察を皮肉るというバークリー流皮肉が利いている作品 | ||||
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