十二人の抹殺者



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初公開日(参考)1960年01月
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長編小説

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十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)

2013年11月28日 十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)

本格ミステリの巨匠・鮎川哲也が復刊を熱望していた幻の純粋探偵小説 「十二人の抹殺者」が五十三年ぶりに復活! ふたつの屋敷で次々と起こ る連続殺人事件に挑む名探偵・江良利久一の推理。さらにオール・ロマンス社 「妖奇」昭和27年1月~6月号連載の未単行本化作品「人間掛軸」を併録する。 好評「ミステリ珍本全集」第2回配本。 PART1十二人の抹殺者 第一章 凶徴の賀状/第二章 渦中の十二人/第三章 第一の惨劇/ 第四章 三次元の密室/第五章 消えていたストーヴ/第六章 三つの解釈/ 第七章 怪しい物音/第八章 第二の惨劇/第九章 恐怖の二十分/ 第十章 強盗殺人鬼の子/第十一章 動機の問題/第十二章 柱時計は何を語る?/ 第十三章 偽証の藁人形/第十四章 第三の惨劇/第十五章下駄とスリッパ/ 第十六章 場所的不連続の/第十七章 江良利の登場/ 第十八章 第四の惨劇/第十九章 自殺か他殺か?/ 第二十章 腕時計が語った/第二十一章 容疑者/ 第二十二章 アリバイの問題/第二十三章 第五の惨劇/ 第二十四章 二次元の密室/第二十五章 殺人幇助?/ 第二十六章 生体処理と死体処理/第二十七章 誰が犯人か?/ 第二十八章 第六の惨劇/第二十九章 超人的犯人/ 第三十章 四次元の密室/第三十一章 誰が悪魔か?/ 第三十二章 不吉な誕生日/第三十三章 第七の惨劇/ 第三十四章 不思議な相似/第三十五章 第八の惨劇/ 第三十六章 逆密室の殺人/第三十七章 第九の惨劇/ 第三十八章 他殺的自殺/第三十九章 恐るべき真相/第四十章 告白 PART2人間掛軸 ――尾久木弾歩 著 第一章 屍体の掛軸/第二章 倒れた花筒/ 第三章 怪奇園の由来/第四章 人魚の眼/ 第五章 竹の家の怪異/第六章 消失した屍体/ 第七章 松の家の惨劇/第八章 被害妄想狂の淺野長矩/ (「BOOK」データベースより)




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No.3:
(5pt)

兎に角、面白い!映像向きなので、何処かで映像化してくれないかな。

縁戚関係で隣り合う二家族の中で起こる連続殺人を描いた表題作の長編と、同じ敷地内に五つの家を持つ一家の中で一晩の間に起こる連続殺人を描いた中篇「人間掛軸」を収録。どちらも探偵の江良利久一もの。
表題作は幻の探偵小説として名前が残っていたと云われるが、「人間掛軸」の方は一晩の間に次々と殺され、しかも探偵と警部、それに警察官達が右往左往している中で起きる連続殺人を扱っている為、こちらの方がスピーディでサスペンスのキレも良い様に感じられる。ついでに云ってしまえば、こちらの方がより映像向きだ。
十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)Amazon書評・レビュー:十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)より
4864030928
No.2:
(2pt)

納得がいかない

まず動機がどうしても納得出来ない。このような理由でそれまでの自分の歴史を全て否定するような大量殺人を犯すとは到底思えない。又、古い時代の小説だから仕方ないのかも知れないが、強盗殺人鬼の殺人直後の悪血を受け継いだ劣勢因子というのが納得いかない。犯罪者の子は犯罪者となって当たり前、犯罪は遺伝するという様な考え方にはどうしても反発を覚えてしまう。又、強盗殺人鬼に陵辱された女性のことを男が見捨てるのは当然というような考え方も、現代においては古くさすぎる考え方だろう。小説に流れる思想そのものが古くさい偏見に満ちている。さらには密室のオンパレードだが、わざわざ非常なエネルギーをかけて密室殺人をする理由がどうしても分からない。犯人にとってはリスクが非常に大きい割にメリットは殆どない。ストーリー自体は面白いのだが、以上の様な理由から長い間廃盤になっていた理由も分かる。
十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)Amazon書評・レビュー:十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)より
4864030928
No.1:
(5pt)

「…謹みて死春の御慶芽出度く申し収め候…」

ミステリ専門古書店やヤフオクで十万という暴価で取引されてきたこの超レア本が、やっと誰にでも入手できる時が来た。
本全集第一巻『忍法相伝73』は、作者の山田風太郎が徹底して再刊を拒んだだけの事はある内容だったが、この第2巻は体温が上がる程にエキサイティング。

メインの大長篇「十二人の抹殺者」(昭35)は、隣接する邸に住む親戚同士の結城家と鬼塚家の12人全員に禍々しい謎の年賀状が届くところから幕が上がる。
矢継ぎ早に繰返される下手人が逃げ場のない筈の殺人。トリック解明が後半で一気になされず各事件ごとに行われるのが本格の定石からすると風変わり。
ピアノの上に椅子を置く?とか施錠のからくりは本当に可能?とか状況設定が所々気にかかる。確かにトリックに強力な独自性はないかも。
しかし意外に丁寧な描写とフーダニット興味で存分にクライマックスまで引っ張ってくれる。

もう一つの中篇「人間掛軸」(昭27/単行本初収録)、こっちはいろんな意味でヤバイ。「十二人…」にエロがあれば、本作は猟奇ムードに満ち、グロもあり。
「十二人…」の中盤過ぎで僅かに感じる冗長さがなく、一体真犯人は誰なのか?終盤のうねりが凄まじい。
2作ともジェットコースターのような連続殺人発生に対し、捜査陣と探偵・江良利久一は食止める事ができない。

少々歪な面が見られようが、探偵小説の鬼達の大好物な要素がこれでもかと詰め込まれている。カルトではあっても破綻した珍作の感じはしない。
文句があるとすれば、内容が相変わらず自己アピールなだけの芦辺拓と日本語が変な若狭邦男の「月報」寄稿だけ。
読者は輪堂寺耀その人についてもっとよく知りたいのに。
これは尾久木弾歩その他の別名義分も含め『論創ミステリ叢書』でも輪堂寺を出さないとダメでしょ。
『ミステリ珍本全集』は第5巻に大河内常平、第6巻は大阪圭吉が予定として控えており、今後の展開が非常に楽しみになってきた。
十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)Amazon書評・レビュー:十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)より
4864030928



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