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甲賀三郎 大阪圭吉: ミステリー・レガシー
- ミステリー・レガシー (3)
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日本ミステリーの古典を集めたミステリーレガシーシリーズ。本書はタイトル通り、甲賀三郎と大阪圭吉の作品集である。2年近く積読になっていたのをようやく読了。 個人的に、大阪作品は創元の文庫で2,3冊読んでいたが、しかし甲賀作品は、「13の密室」渡辺剣次・編に収録の「蜘蛛」を読んだことがあるだけ。そういうわけで書名タイトルを見た時点で迷うことなく手が伸びた。本書は、甲賀作品のミステリ2編+随筆集、大阪作品である単行本「死の快走船」収録作品すべて(ミステリは10編)という構成。このうち大阪作品は、上記の文庫で5編は読了済みという状態だが、他は読んでないので迷わず買うことに。 さて中身ですが、甲賀作品は例によって理系ミステリの様相。昭和初期という時代を反映している色々と興味深い事物がでてくるのはともかくとして、メイントリックがものすごく理系的なのである。こういうタイプのトリックは一時期冷遇されていたような気がするが、なかなかどうして面白い。 続いて大阪作品。読んだことがある作品が半分あるわけだが、先入観無しで読んでみれば、案外忘れているところも多くて楽しめたのが実態。(創元文庫のほうの奥付を見ると2001年。良いことなのか悪いことなのか、20年近くたてば結構忘れているということであろう。)この人の作品は、トリックもそうだが動機の描写が強烈な印象を残すのだ。 そしてまだ個人的な話。Amazonの「ほしいものリスト」に甲賀三郎「蟇屋敷の殺人」を入れたまま買ってすらいないことに、これを書きながらようやく気付く。また絶版になる前に入手しておかなければ。。。 | ||||
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大阪圭吉の短編は、戦後様々な作品集が編まれてきたが、短編集「死の快走船」がまるごと復刻されるのは初めてのことである。とてもうれしい。 私的意見では、乱歩が「一見地味」、甲賀三郎が「地味」と評した大阪圭吉が、現在では大人気戦前推理作家になったのは、論理展開の緻密さもあるが、「とんでもないアイデア」「今日的には派手な展開」「シャイな人道主義」によるものではないかと思う。 甲賀三郎の戦後初復刻「歪んだ顔」は、複雑な現場状況と、複雑な人間関係を設定し、関係者全員が容疑者になるように構成した、「当時的には派手な展開」の読者サービス豊富な作品で、今読んでも面白い。 | ||||
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