(アンソロジー)
世界推理短編傑作集4
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昔、古い版も買って読んでいたので知っている話ばかりなのだが懐かしいし、面白い短編集でした | ||||
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新版になって、訳も修整され、「若干」よくなりました。 これでハヤカワのように活字を大きくしてもらえたらいいのですが。 ロナルド・A・ノックスの『密室の行者』は、犯行の現場は旧版では「打球戯場」とあったのが、この新版では「ラケット・コート」になっています。 ただ、これでもまだイメージ出来ず不十分でしょう。 「ラケット・コート」とは壁打ちの球技「スカッシュ」のことだと思いますよ。 また、「ヨガ」のことなのに、「ユガ」とわざわざルビがふってあるのもまだまだ不満です。 | ||||
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旧版の再編集で、目新しさには乏しいですが、 内容は間違いありません。 ミステリ入門書としては必読のアンソロジーです。 | ||||
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収録作品 「オッターモール氏の手」トマス・バーク 「信・望・愛」アーヴィン・S・コッブ 「密室の行者」ロナルド・A・ノックス 「スペードという男」ダシール・ハメット 「二壜のソース」ロード・ダンセイニ 「銀の仮面」ヒュー・ウォルポール 「疑惑」ドロシー・L・セイヤーズ 「いかれたお茶会の冒険」エラリー・クイーン 「黄色いなめくじ」H・C・ベイリー 発表年代順に再編集された短編傑作集。本巻には1929年から1935年に発表された作品を集成。 リッパーテーマの先駆的名作「オッターモール氏の手」は従来割愛されていた冒頭部を収録した完訳版であり、その経緯は戸川安宣氏による解説で明らかにされている。 バークリーと並ぶ探偵小説の改革者であり皮肉屋であったノックスの真骨頂である「密室の行者」は密室トリックの古典的名作だが既にそのジャンルのパロディめいたシニカルさを湛えているのが改めて興味深い。 三人の逃亡者たちが辿る凄惨な末路を描いた「信・望・愛」、意外やアリバイトリック物であるハメットのサム・スペード探偵譚、乱歩が命名した〈奇妙な味〉の二大名作であるダンセイニとウォルポール作品の不気味な読後感、セイヤーズがサスペンス醸成にも秀でていたことを雄弁に証明する「疑惑」、『不思議な国のアリス』をモチーフにしたクイーンの短編代表作(新訳版)など全てが選り抜きの傑作であり、おそらく充実度は本アンソロジー・シリーズでも屈指だが、中でも特筆すべきは巻末の「黄色いなめくじ」。慄然たる悪意の行方を描いて極めて現代的であり、宮部みゆきの一連の作品に通じるようなアクチュアリティを感じずにはいられない。 | ||||
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1927年-1933年の7年間の作品から乱歩が選んだアンソロジー。 ヘミングウェイ、エラリー・クイーン、ダシ―ル・ハメットなど大御所の 短編小説もある。ちょうどこの時期は大恐慌と重なっている。世の中は ばくぜんとした不安に包まれ、やがて第二次世界大戦へとつながっていく 時代である。 全部で9編の短編のうち私は次の3編が気になった。 「銀の仮面」(ウォルポール) 実に後味の悪い読後感。善意を装う人々が他人の家に入り込み、 知らず知らずのうちに乗っ取ってしまうという恐ろしい話。最近日本でも この手の事件はよく聞く。物理的に家を乗っ取られなくとも、マインド コントロールによって精神を支配される話ならもっと頻繁に耳にする。 「スペードという男」(ダシ―ル・ハメット) ハードボイルドのフレーバーをもつ小説。スペード・シリーズのひとつ。 探偵と警察はこの時代はかくも仲良く、わきあいあいとやっていたんだと 妙なところに感心する。 「オッターモール氏の手」(トマス・バーグ) この短編集を手に取ったのはこの小説を読んでみたかったから。 エラリー・クイーン、ディクスン・カーなどの一流の作家たち12人が 世界のベスト短編小説を選んだときに2位に大差をつけてこの短編が 選ばれたという。意気込んで読んだが、いまひとつピンとこなかった。 人をうならせるようなあざやかなトリックや推理が見当たらない。 何も見落とすまいと読んだから、途中からある程度犯人像もわかったし。 しかし、これは1930年ころの作品だということに気がついた。 現代の視点をもってあれこれあげつらうのは間違いだ。おそらく、当時の 推理小説は、例えばヴァン・ダインの「グリーン家殺人事件」のような ゴシック建築のようなかっちりしたものだったんだろう。つまり原因と その結果が論理的に対応しており物語は起承転結の枠の中でで語られる。 それに比べて、この小説はシュールレアリスム小説である。不条理を 写実的に描いている。抽象化された無意識の世界を具体的に描いている。 そのあたりの感性が衝撃的に「新しい」とプロたちから見られたのでは ないか。よくわからんけど。SF的な新感覚も垣間見られたし。 | ||||
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