陰獣



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    初公開日(参考)1987年05月
    分類

    長編小説

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    陰獣 (江戸川乱歩文庫)

    1987年05月31日 陰獣 (江戸川乱歩文庫)

    実業家小山田六郎氏の夫人静子を脅迫する陰獣・大江春泥のナゾを追求するわたしのまえに展開していった驚嘆すべき真相は何であったか?昭和3年発表の傑作中編「陰獣」と、初期の名作3編を収めた乱歩傑作集! (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    陰獣の総合評価:8.24/10点レビュー 42件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:
    (8pt)

    初期乱歩の集大成的作品

    一年以上の断筆期間を経て発表された本作は乱歩御大の代表作の一つであると同時に、これまでの乱歩の集大成的作品でもあります。
    この作品の後にも『孤島の鬼』や『少年探偵団シリーズ』など数々の有名作は生み出されており、彼の創作史全体を通せばむしろまだ初期の部類の作品にはなるのですが、それでもここで乱歩はこれまでの作家としての自分の総決算的な意味を込めてこの作品を書いた、一つの区切りとなっている作品なのは間違いないと思います。

    まずこの作品は乱歩本人がモデルと思われる二人の作家が話の主役となります。
    この二人の作家は表面的な性格や作風は対照的なのですが、どこかお互いに意識しあう、まさに乱歩の二面性が表現されている気がします。
    なお、話の主軸となる作家二人が乱歩がモデルというのは読者が抱く印象であり、乱歩本人はあくまで自身がモデルなのは奇妙な作風で人間嫌いの春泥の方のみで、本人も作風も常識的な語り手である寒川は甲賀三郎氏がモデルとしているようですが、私はどちらかと言うと、作品の世界から離れた乱歩は社交的な常識人であり、春泥のような異常性に惹かれている(あくまで本人は正常)のが彼だったのではないかと思います。

    さらにこの作品は『屋根裏の散歩者』『パノラマ島奇談』『二銭銅貨』などの乱歩のこれまでの代表作のセルフオマージュなどがふんだんに用いられているので、これらの作品を先に読んでいた方が楽しめることは請け合いでしょう。

    こうした乱歩のこれまでの集大成となった作品は、さすが数ある彼の作品の中でも代表作の一つに選ばれているだけあり高いクオリティを持っており、終始飽きさせない展開と今日までの日本の推理小説に大きな影響を与えただろう衝撃的な結末が用意されています。

    ▼以下、ネタバレ感想

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    マリオネットK
    UIU36MHZ
    No.1:
    (6pt)

    代表作のひとつ

    懐かしい昭和の匂いが好きでした。

    わたろう
    0BCEGGR4
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.40:
    (1pt)

    本の角が潰れていた。

    表紙が気に入り購入しました。
    陰獣  江戸川乱歩ベストセレクション4 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション4 (角川ホラー文庫)より
    4041053315
    No.39:
    (4pt)

    バロン吉元ファン歴50年

    ビックコミック連載の柔俠伝シリーズからバロン吉元ファンて、本品は表紙に惹かれて購入。内容もしかりですが、絵を見ているだけで幸せです。
    陰獣 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:陰獣 (江戸川乱歩文庫)より
    4394301017
    No.38:
    (1pt)

    表紙が違いました。

    商品画像のお品と交換して欲しいです。
    陰獣  江戸川乱歩ベストセレクション4 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション4 (角川ホラー文庫)より
    4041053315
    No.37:
    (5pt)

    この世は 陰獣だらけ…

    少年の頃から 怪獣や猛獣に興味があったので、これからは 陰獣に興味を持とうと思い 購入しました。
    陰獣 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:陰獣 (江戸川乱歩文庫)より
    4394301017
    No.36:
    (5pt)

    上品で弱々しく美しい人妻に、失恋を根に持つ陰獣から脅迫状が送られてきた

    書斎の書棚から『陰獣』(江戸川乱歩著、角川文庫)を引っ張り出してきて、久しぶりに再読しました。

    探偵小説家の「私」は、上野の帝室博物館で、「上品で優しくて弱々しくて、さわれば消えてしまいそうな美しい」若い女性と知り合います。しかし、博物館を出て上野の山内を歩いているあいだに、私は妙なものを発見してします。「彼女の項には、おそらく背中の方まで深く、赤痣のようなミミズ脹れができていたのだ」。

    この女性、小山田静子という人妻と文通を重ねて数か月が経った頃、彼女から相談されます。「静子は恥かしさと悲しみのために、あのまつげの長い眼をふせて、そこに一ぱい涙さえためて、小さな声で細々と語るのであった。『(夫の)小山田は(静子が十八歳の時に恋仲となった)平田一郎の名をどこかで聞いていて、いくらか疑っていたようでございましたが、わたくし、あくまで小山田のほかには男を知らないと言い張って、平田との関係を秘し隠しに隠してしまったのでございます。そして、その嘘を今でもつづけているのでございます。・・・七年前の嘘が、それも決して悪意でついた嘘ではありませんでしたのに、こんなにも恐ろしい姿で、今わたくしを苦しめる種になりましょうとは』。静子はそういって、その平田からきたという数通の手紙を見せた」。それらは、静子に捨てられた恨みつらみを書き連ねた脅迫状だったのです。平田は、後年、大江春泥という筆名の、残虐な描写を得意とする探偵作家として売れっ子になり、人嫌いで誰にも会わないことで知られていたが、その後、ぷっつり行方を晦まして現在に至っています。

    「(そのほかの平田のおどかしの手紙にも)復讐の呪詛の言葉のあとに、静子の在る夜の行為が、細大洩らさず正確な時間を付け加えて記入してあることに変りはなかった。殊にも、彼女の寝室の秘密は、どのような隠微な点でも、はれがましくもまざまざと描き出されていた。顔の赤らむような或る仕草、或る言葉さえもが、冷酷に描写してあった」。

    平田から、静子を愛している夫の命を奪い、次に静子も殺すという脅迫状が送られてきます。「(私と静子の)二つの防禦方法は、その翌日から実行されたのだが、しかし、陰獣大江春泥の恐るべき魔手は、そのような姑息手段を無視して、それから二日後の三月十九日深夜、彼の予告を厳守し、ついに第一の犠牲者を屠ったのである。小山田六郎氏の息の根を絶ったのである」。

    静子に惹かれている私は小山田氏殺害事件の解明に乗り出し、恐るべき結論に達します。しかし、その後も、どんでん返し、またまた、どんでん返しが続きます。その真実は、とても信じ難く、あまりにも淫靡なので、私には、どうしても口にすることができません。
    陰獣 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:陰獣 (江戸川乱歩文庫)より
    4394301017



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