地獄の道化師
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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道化師の格好をした殺人鬼が女性を狙うという、10歳ぐらいの頃に学校の図書館で読んで凄い怖かった話。 | ||||
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小学生6年生の時に学級文庫で借りて、続きが気になり | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本の文字が 前に持っていたものより 大きく読みやすくなっていました。江戸川乱歩先生の 独特の作風が感じられる本で 好きな作品です。 | ||||
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<ネタばれ注意> (1)地獄の道化師(『富士』昭和14年1月~12月号/139頁)★★★ またまた石膏像に塗り込められた裸女の死体。どれだけ好きやねん。 冒頭の事件は、描写をそのまま読めば間の悪い事故であるが、それが発生しなかった場合に、犯人がどのように企てていたのかが不明。まぁ描写がないだけで、ハイヤー会社には届け先も連絡されていた筈だから、適当な展示場所が用意されていたのだろう。 そちらはともかく、犯人が相沢麗子の同情を惹いて彼女の家に入り込むところまで計画したというのはあまりに勝率が低いのではないか。 とは言え、三人の入れ替わりトリックは、通俗明智シリーズの中ではなかなかのトリックではないか。 ついでながら、綿貫創人はなかなか魅力的なキャラだと思う。 明智の押しかけ弟子となった彼に深夜墓穴を掘らせながら、明智はそれを手伝いもせずに眺めていたとかwww トンデモねーな明智と思ったが、師匠と弟子文化においては、それもまた修行か。 それだけに、綿貫が本作だけの登場なのがもったいない。 (2)一寸法師(『東京朝日新聞』『大阪朝日新聞』大正15年12月~翌年2月/157頁)★★★★ 再読のつもりで読んだが、まったくピンとこない。よくあるように読んだつもりになってただけだったか……。 乱歩が本作品を上梓した後、一年ほど断筆・放浪していたのは有名な話で、本作品に辟易したのが理由だと言われている。しかし今回読んでみると、150頁程度の中編ながら、プロットはかなり凝っていて、謎やトリックは比較的しっかりしているので意外に面白かった。屋敷からの失踪トリックは『悪魔の紋章』と同じだが、順番的にこちらが先だしw 傑作とまではいかないにしても、良作ではないだろうか。 乱歩の志向に反して通俗作品化に向かった作品かもしれないが、彼を休筆にまで追い込んだ理由がよくわからない。 これまでは、グロ描写への自己嫌悪だと理解していた。 たしか本人も自己嫌悪云々だとどこかに書いていた筈だ。 しかし本作品はそれほど猟奇的でもない。死体は解体されたり飾られたりもするが、被害者は一人だし、描写もしつこくない。猟奇的な衝撃度では、前年の『踊る一寸法師』の方が上?である。 一寸法師繋がりで、二作品セットで辟易してしまったのだろうか? あるいは、初めて連載した朝日新聞がマズかったのか。邪推か……。 どうも乱歩は、一寸法師という身体障害者に対しては、弱者への共感よりも、違った者への恐怖を感じてしまう性質のようで、そんな自分に嫌悪を感じてしまったのか? しかし、復帰した次の年には、『孤島の鬼』で一寸法師が大暴れするしなぁ……。 本作品はグロだとわたしは思い込んでいたのだが、どうも『盲獣』のいもむしごーろごろとごっちゃになってしまっていたようだ。 あちらは本作品から四年後の作品だが、『陰獣』や『芋虫』なんかを経て、すでに悟りを開いていたのか。 ところで、一応触れておくと明智小五郎。 上海帰りで、いくらか見栄坊になっているようだが、顔は伯竜のようだとあるから、『D坂の殺人事件』から続く初期小五郎である。 本作品で彼は、「小林くん、小林くん」と何度も呼びかける台詞があるが、それは小林紋三のことで、本作品には小林少年はまだ登場しない。ただし斎藤、平田という二人の助手が登場。チームを動かしてるみたい。 ……赤坂の旅館に一時逗留中で、ぷらぷらしてるだけの筈なのに。金は? とりあえず、明智は始終ニコニコ、ニヤニヤ笑っていてかなり嫌味な印象。 しかも最後には、勝手に裁判官の役もするのだが、その判断は甚だ疑問だ。 真犯人は、殺害後に<ネタばれ反転>ピアノ⇒ゴミ捨て場に死体を隠し、化粧道具を使って捏造証拠を作っている。こんな悪質なことをしておいて、いくら殺意はなかった、反省しているって哀願してもなぁ。 「三千子さんのような美しい存在をこの世からなくし(ママ)ないためには……」 こらこら。あかんで。 | ||||
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『地獄の道化師』『一寸法師』ともにむちゃくちゃすぎて目も当てられない。これがまかり通ってたのか。 どんな真相でどんなトリックで誰が犯人でももうどうでもいいや、くらいな気分になってくる。どこまでデタラメか見届けてやろう、の一心で意地張って最後までなんとか読んだ。 『地獄の道化師』は小学生のときに読んで再読。明智探偵のシリーズではこれが一番印象に残っている。 この小説で強烈なイメージなのはもちろん道化師の格好をした不気味な殺人鬼で、この一点突破の小説だ。 「ではなぜ、犯人は道化師の姿をしているのか?」 こどものころ、その理由付けにたいへん感心したことだけは覚えている。 思うところあって、小学生・中学生時代に読んだ本を再読する試みをしているのだが、当時おもしろかった本は40年経てもやっぱりおもしろい。ところが乱歩の長編は違う。こども騙しに合っていたわけでもない。『一寸法師』は新聞連載小説で大人向けの小説なんだから。大人がおもしろがって読んでたのか???これを。 何を喜んでこんなもんを読んでいたのかさっぱり分からない。そのくらいひどい。 | ||||
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大昔に「地獄の道化師」のドラマを見て、子供心に大いに衝撃を受けたのを思い出し 原作を初めて読んでみた。 期待はずれであった。 あのドラマは脚色が上手かったのだろうな。 今となっては、死後、時間が経過した死体から真っ赤な血が流れるわけが無い と知っているからか、冒頭の有名なシーンもなんだか興ざめだった。 子供心には強烈だったのだけれども。 江戸川乱歩のゴーストライターをしていたこともある(らしい)横溝正史の 作品の方がどうやら時代の淘汰を耐え抜きそうだ。 字も大きく読みやすいので星を+1個。 | ||||
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表題作の「地獄の道化師」よりも「一寸法師」のほうが、楽しめた。 どちらも猟奇事件を扱ったエログロものであるが、「地獄の道化師」は冒頭シーンこそインパクトがあるものの、話がすすむうちに、その猟奇的な雰囲気は薄れていく。 もちろん乱歩の作品なので、それでも十分に猟奇的だが。 もう一篇のほうの「一寸法師」のほうが、おどろおどろしい雰囲気があって、わたしはこちらの方が面白く感じられた。 | ||||
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