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地獄の道化師



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地獄の道化師の評価: 4.00/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全16件 1~16 1/1ページ
No.16:
(3pt)

江戸川乱歩先生の ファンです。

本の文字が 前に持っていたものより 大きく読みやすくなっていました。江戸川乱歩先生の 独特の作風が感じられる本で 好きな作品です。
地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)より
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No.15:
(3pt)

またまた石膏像に塗り込められた裸女の死体

<ネタばれ注意>

(1)地獄の道化師(『富士』昭和14年1月~12月号/139頁)★★★
 またまた石膏像に塗り込められた裸女の死体。どれだけ好きやねん。
 冒頭の事件は、描写をそのまま読めば間の悪い事故であるが、それが発生しなかった場合に、犯人がどのように企てていたのかが不明。まぁ描写がないだけで、ハイヤー会社には届け先も連絡されていた筈だから、適当な展示場所が用意されていたのだろう。
 そちらはともかく、犯人が相沢麗子の同情を惹いて彼女の家に入り込むところまで計画したというのはあまりに勝率が低いのではないか。

 とは言え、三人の入れ替わりトリックは、通俗明智シリーズの中ではなかなかのトリックではないか。

 ついでながら、綿貫創人はなかなか魅力的なキャラだと思う。
 明智の押しかけ弟子となった彼に深夜墓穴を掘らせながら、明智はそれを手伝いもせずに眺めていたとかwww
 トンデモねーな明智と思ったが、師匠と弟子文化においては、それもまた修行か。
 それだけに、綿貫が本作だけの登場なのがもったいない。

(2)一寸法師(『東京朝日新聞』『大阪朝日新聞』大正15年12月~翌年2月/157頁)★★★★

 再読のつもりで読んだが、まったくピンとこない。よくあるように読んだつもりになってただけだったか……。
 乱歩が本作品を上梓した後、一年ほど断筆・放浪していたのは有名な話で、本作品に辟易したのが理由だと言われている。しかし今回読んでみると、150頁程度の中編ながら、プロットはかなり凝っていて、謎やトリックは比較的しっかりしているので意外に面白かった。屋敷からの失踪トリックは『悪魔の紋章』と同じだが、順番的にこちらが先だしw
 傑作とまではいかないにしても、良作ではないだろうか。

 乱歩の志向に反して通俗作品化に向かった作品かもしれないが、彼を休筆にまで追い込んだ理由がよくわからない。
 これまでは、グロ描写への自己嫌悪だと理解していた。
 たしか本人も自己嫌悪云々だとどこかに書いていた筈だ。
 しかし本作品はそれほど猟奇的でもない。死体は解体されたり飾られたりもするが、被害者は一人だし、描写もしつこくない。猟奇的な衝撃度では、前年の『踊る一寸法師』の方が上?である。

 一寸法師繋がりで、二作品セットで辟易してしまったのだろうか?
 あるいは、初めて連載した朝日新聞がマズかったのか。邪推か……。

 どうも乱歩は、一寸法師という身体障害者に対しては、弱者への共感よりも、違った者への恐怖を感じてしまう性質のようで、そんな自分に嫌悪を感じてしまったのか?
 しかし、復帰した次の年には、『孤島の鬼』で一寸法師が大暴れするしなぁ……。

 本作品はグロだとわたしは思い込んでいたのだが、どうも『盲獣』のいもむしごーろごろとごっちゃになってしまっていたようだ。
 あちらは本作品から四年後の作品だが、『陰獣』や『芋虫』なんかを経て、すでに悟りを開いていたのか。

 ところで、一応触れておくと明智小五郎。
 上海帰りで、いくらか見栄坊になっているようだが、顔は伯竜のようだとあるから、『D坂の殺人事件』から続く初期小五郎である。
 本作品で彼は、「小林くん、小林くん」と何度も呼びかける台詞があるが、それは小林紋三のことで、本作品には小林少年はまだ登場しない。ただし斎藤、平田という二人の助手が登場。チームを動かしてるみたい。
 ……赤坂の旅館に一時逗留中で、ぷらぷらしてるだけの筈なのに。金は?

 とりあえず、明智は始終ニコニコ、ニヤニヤ笑っていてかなり嫌味な印象。
 しかも最後には、勝手に裁判官の役もするのだが、その判断は甚だ疑問だ。
 真犯人は、殺害後に<ネタばれ反転>ピアノ⇒ゴミ捨て場に死体を隠し、化粧道具を使って捏造証拠を作っている。こんな悪質なことをしておいて、いくら殺意はなかった、反省しているって哀願してもなぁ。

 「三千子さんのような美しい存在をこの世からなくし(ママ)ないためには……」
こらこら。あかんで。
地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)より
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No.14:
(2pt)

こんなにデタラメだったっけ・・・そしてつまらない。

『地獄の道化師』『一寸法師』ともにむちゃくちゃすぎて目も当てられない。これがまかり通ってたのか。
どんな真相でどんなトリックで誰が犯人でももうどうでもいいや、くらいな気分になってくる。どこまでデタラメか見届けてやろう、の一心で意地張って最後までなんとか読んだ。

『地獄の道化師』は小学生のときに読んで再読。明智探偵のシリーズではこれが一番印象に残っている。
この小説で強烈なイメージなのはもちろん道化師の格好をした不気味な殺人鬼で、この一点突破の小説だ。
「ではなぜ、犯人は道化師の姿をしているのか?」
こどものころ、その理由付けにたいへん感心したことだけは覚えている。

思うところあって、小学生・中学生時代に読んだ本を再読する試みをしているのだが、当時おもしろかった本は40年経てもやっぱりおもしろい。ところが乱歩の長編は違う。こども騙しに合っていたわけでもない。『一寸法師』は新聞連載小説で大人向けの小説なんだから。大人がおもしろがって読んでたのか???これを。
何を喜んでこんなもんを読んでいたのかさっぱり分からない。そのくらいひどい。
地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)より
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No.13:
(3pt)

思い出を掘り返した結果

大昔に「地獄の道化師」のドラマを見て、子供心に大いに衝撃を受けたのを思い出し 原作を初めて読んでみた。 期待はずれであった。 あのドラマは脚色が上手かったのだろうな。 今となっては、死後、時間が経過した死体から真っ赤な血が流れるわけが無い と知っているからか、冒頭の有名なシーンもなんだか興ざめだった。 子供心には強烈だったのだけれども。 江戸川乱歩のゴーストライターをしていたこともある(らしい)横溝正史の 作品の方がどうやら時代の淘汰を耐え抜きそうだ。 字も大きく読みやすいので星を+1個。
地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)より
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No.12:
(3pt)

エログロナンセンス

表題作の「地獄の道化師」よりも「一寸法師」のほうが、楽しめた。 どちらも猟奇事件を扱ったエログロものであるが、「地獄の道化師」は冒頭シーンこそインパクトがあるものの、話がすすむうちに、その猟奇的な雰囲気は薄れていく。 もちろん乱歩の作品なので、それでも十分に猟奇的だが。 もう一篇のほうの「一寸法師」のほうが、おどろおどろしい雰囲気があって、わたしはこちらの方が面白く感じられた。
地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)より
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No.11:
(4pt)

地獄の道化師 江戸川乱歩

女の暗い情念に、戦慄しました。 普通、ここまでがんばる女って、いるかしら。
地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師 (江戸川乱歩文庫)より
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No.10:
(5pt)

江戸川乱歩の傑作選〜設定の妙と懐かしの光景も

小学生の頃、学校の図書室で借りて貪り読んでいたのが、
江戸川乱歩のジュニア向けシリーズでした。
大きく怪人二十面相と、そうでないものとに分かれ、
どちらかというと、後者のほうが少年心に面白かった記憶があります。
犯人探しそのものもさることながら、警察との微妙な駆け引きの中で、
小林少年をうまく用いながら、みずからの天分や推理力のみを頼りに、
寸でのところで事件を解決に導く明智小五郎の技に、
少年時代の僕は、探偵という仕事に憧れたものでした。
本書も、乱歩の代表作二編が収められたものですが、
すぐに犯人が割れるわけではなく、いくつかの重要な伏線が意図的なものである可能性まで含めて、
装いの中に、真相のカケラを辿ってゆくプロセスから、最後には見事に全貌が浮上し、
しかし、明智は傍証として、その一部に重要な探りを入れることを忘れず、
極めて入念なアプローチだと感心させられることしばしばであり、
またもや完全犯罪は防がれるのでした。
蔦の絡まる洋館風の瀟洒な建物や、当時オープンしたてのデパートなど、
昭和の懐かしい光景もあちこちに登場するので、
それらも併せて、設定の妙味を愉しんでもらえたら、と思いました。
地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
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No.9:
(5pt)

DVDと同時に買いましたが原作は読むべきですね

このドラマ、BSでもDVDでも別の配役で監督も別(だと思う)で観たのですが、双方に違いがあり、原作を読みたくて取り寄せました。謎が解けました。どうしても俳優の個性とか脚本家とか、まぁ監督もそうなのでしょうが、変えてしまいたくなるのでしょうね。原作を読んで乱歩のいいたいことがよくわかり、当然登場人物の本当の職業、音楽の選曲などの違いを知ることができました。
原作を読むのが一番いいとわかりました。乱歩の小説の中でもすぐれた作品に間違いありません。
地獄の道化師―江戸川乱歩全集〈第13巻〉 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師―江戸川乱歩全集〈第13巻〉 (光文社文庫)より
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No.8:
(4pt)

2作品収録

どちらも似たような展開ですが、どちらも存分におぬぬめ楽しめますm(_ _)m

地獄の道化師 は 明智小五郎 vs ピエロ
一寸法師 は 明智小五郎 vs 一寸法師

どちらもキャラ立ちした殺人犯ですが、ピエロ vs 一寸法師 という構図にした場合、どちらが魅力的か?
ひとそれぞれ好みによりますが、両者互角ということにしときます。
犯人は意外や意外です。
地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
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No.7:
(5pt)

誰の「地獄」か

『地獄の道化師』とは「地獄から来た恐ろしい道化師」という単なるタイトルロールではない。
切羽詰った犯人が土壇場で仕掛ける絶望的なトリック自体が「地獄」なのだ。
乱歩全作品中一二を争う陰鬱と凄惨。少年の頃に読んで受けたトラウマは今も消えない。
地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
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No.6:
(4pt)

一寸法師の方が面白い

地獄の道化師は、最初に思いついた陰鬱なイメージを無理につなぎ合わせた結果だと思いますが
展開がやや強引すぎて、どうも納得感に欠ける結末になっています。
むしろ表紙では「他一篇」と省略されている「一寸法師」の方がはるかに面白いです。
色々と制約のある現在では大々的に宣伝できないのでしょうか。
地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
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No.5:
(3pt)

乱歩のおもしろさ

乱歩といえば通俗的な展開を作品に絡めて扇情的に読者をあおるのが得意手法。
探偵小説を志した収録作品でも
扇情的な部分が所々に現れ
乱歩の美学たるものがわかります。
地獄の道化師―江戸川乱歩全集〈第13巻〉 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師―江戸川乱歩全集〈第13巻〉 (光文社文庫)より
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No.4:
(5pt)

「地獄の道化師」など

本巻には「地獄の道化師」「暗黒星」「幽鬼の塔」に少年探偵団ものの「大金塊」が収録されている。「地獄の道化師」はおどろおどろしい展開ながら、本格的な犯人探しものに全力投球した乱歩がうかがえる佳作である。エログロ表現を書けなくなった当時でも乱歩の筆は読者にからみつくような力を持っている。
地獄の道化師―江戸川乱歩全集〈第13巻〉 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師―江戸川乱歩全集〈第13巻〉 (光文社文庫)より
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No.3:
(5pt)

乱歩らしい

地獄の道化師・一寸法師ともに乱歩らしい作品です。私は「地獄の道化師」の方は後半で犯人が分かりましたが、「一寸法師」の方は最後まで分かりませんでした。両作品とも明智小五郎が登場しますが、特に「一寸法師」では明智が法を守るために探偵をしているわけではなく、あくまで自分の謎解きを楽しむために探偵をしている様子がうまく表現されているように思います。現代では不適切な表現が多く含まれていますが、いずれも名作であるのは間違いありません。
地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師・一寸法師 (春陽文庫―江戸川乱歩文庫)より
4394301254
No.2:
(5pt)

悲しき女道化師

婚約者が自分をどうしても愛さず、美しい妹に惹かれてしまう。婚約者の音楽家仲間の女性にも嫉妬して凶行に走る悲しき「女道化師」。作品中、犯人はひとことも話さない、という設定だったように思いますが、犯人の凶行がなによりも雄弁に犯人の感情を物語っている点が凄絶だと思います。
地獄の道化師 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師 (角川文庫)より
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No.1:
(5pt)

悲しき女道化師

婚約者が自分をどうしても愛さず、美しい妹に惹かれてしまう。婚約者の音楽家仲間の女性にも嫉妬して凶行に走る悲しき「女道化師」。作品中、犯人はひとことも話さない、という設定だったように思いますが、犯人の凶行がなによりも雄弁に犯人の感情を物語っている点が凄絶だと思います。
地獄の道化師 (1949年)Amazon書評・レビュー:地獄の道化師 (1949年)より
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