猟奇の果
- 名探偵 (559)
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江戸川乱歩さん得意のエログロイ作品です。警察や探偵が一切出て来ない異色の作品でもあります。 虫・・・初恋の幼なじみの女優を自分のものとするために殺してしまい、剥製にしようとするが失敗に終わります。 押絵と旅をする男・・・描かれた娘に恋い焦がれて絵に入ってしまった兄と一緒に旅をする初老の話です。遠眼鏡を逆に見るとなぜ?小さくなって絵に入ってしまうのか?という疑問が残りました。 猟奇の果・・・自分は猟奇な人物といっている主人公の青木愛之助の友人である品川四郎にそっくりな人物が犯罪をエスカレートしていきます。そして明智小五郎が事件を解決してい来ますが、それにしても変装が多過ぎる話です。 魔術師・・・父親の恨みをはらすため、息子である道化の格好をした魔術師が40年の歳月を掛けて練りに練った細工を施して殺害を図ります。命を狙われる方はご先祖さんの恨みを子や孫に向けれれるというのはたまったもんじゃありません。名探偵の明智小五郎が阻止をするのですが、意外にも犯人の娘?が手助けをしてくれるというストーリー展開です。 この話は、前作の『孤島の鬼』の手口でおなじみの子供を利用して犯行におよぶところや、シャーロックホームズの登場する『まだらの紐』の毒蛇を使った犯行などいろいろ参考にしたのがよくわかってしまった作品でした。 魔術師にまんまと騙されて地下室に閉じ込められた玉村家の人々でしたが、玉村妙子だけは突然いなくなったところで、犯人の魔術師と玉村妙子と犯人の娘?である文代との関係がすぐに解ってしまいました。 盲獣・・・盲目の主人公は猟奇的なバラバラ殺人を行い、死体をパーツごとにばらまいて楽しむといった異常者です。だんだん気持ち悪くなりました。 | ||||
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そんなことありません。これも江戸川乱歩!本格のミステリーでありながら物語の雰囲気が良い。題名が良い。表紙も良い。紙質も良い。乱歩の本はストーリーだけでなく全体で感じたい。そんな私には星五つの作品です。 | ||||
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表題作『猟奇の果』以上に、その他の収録作品『虫』『押し絵と旅する男』『魔術師』『盲獣』がずば抜けて面白い。特に『盲獣』は乱歩の変態的嗜好の結集であり、その描写は正にエロスとグロテスクである。乱歩特有の、ある一大事業の為の殺戮と盲人の描き出した夢の実現への奮闘と言える。 | ||||
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乱歩は構想をよく練らずに書き出すクセがあり途中で行き詰まった。 『実は、すべては芝居でした』の結末にするつもりだった。 この小説は雑誌に連載していたが、半年で話が尽きてしまう。 横溝に相談したら、半年で終わると困るということになつた。 後半は『国家的陰謀をたくらむ、大犯罪者の冒険もの!』にした。 内容はこの時代なのに発想がすごい! 現在のクローン技術を知ったら乱歩はどんな小説を書くだろう? | ||||
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(ちょっとネタバレあり) 前半は非常にいい感じです。雰囲気やら、追い詰められてく感じやら。 後半は☆3、「え。明智が出てくるの?」って本に思わずつっこんだ。 前半に出てきた人々が(前半主人公でさえも) どうでもいい存在になるほど、後半は別物になってる。 明智もなんだかまぬけだし・・・。 これだったら明智が考えていたもう一つのパターン、実は同一人物だった・・っていうので 進めてくれたほうがよっぽど怪奇でよかったのに・・・。 | ||||
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