■スポンサードリンク
猟奇の果
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
猟奇の果の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸川乱歩さん得意のエログロイ作品です。警察や探偵が一切出て来ない異色の作品でもあります。 虫・・・初恋の幼なじみの女優を自分のものとするために殺してしまい、剥製にしようとするが失敗に終わります。 押絵と旅をする男・・・描かれた娘に恋い焦がれて絵に入ってしまった兄と一緒に旅をする初老の話です。遠眼鏡を逆に見るとなぜ?小さくなって絵に入ってしまうのか?という疑問が残りました。 猟奇の果・・・自分は猟奇な人物といっている主人公の青木愛之助の友人である品川四郎にそっくりな人物が犯罪をエスカレートしていきます。そして明智小五郎が事件を解決してい来ますが、それにしても変装が多過ぎる話です。 魔術師・・・父親の恨みをはらすため、息子である道化の格好をした魔術師が40年の歳月を掛けて練りに練った細工を施して殺害を図ります。命を狙われる方はご先祖さんの恨みを子や孫に向けれれるというのはたまったもんじゃありません。名探偵の明智小五郎が阻止をするのですが、意外にも犯人の娘?が手助けをしてくれるというストーリー展開です。 この話は、前作の『孤島の鬼』の手口でおなじみの子供を利用して犯行におよぶところや、シャーロックホームズの登場する『まだらの紐』の毒蛇を使った犯行などいろいろ参考にしたのがよくわかってしまった作品でした。 魔術師にまんまと騙されて地下室に閉じ込められた玉村家の人々でしたが、玉村妙子だけは突然いなくなったところで、犯人の魔術師と玉村妙子と犯人の娘?である文代との関係がすぐに解ってしまいました。 盲獣・・・盲目の主人公は猟奇的なバラバラ殺人を行い、死体をパーツごとにばらまいて楽しむといった異常者です。だんだん気持ち悪くなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
そんなことありません。これも江戸川乱歩!本格のミステリーでありながら物語の雰囲気が良い。題名が良い。表紙も良い。紙質も良い。乱歩の本はストーリーだけでなく全体で感じたい。そんな私には星五つの作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表題作『猟奇の果』以上に、その他の収録作品『虫』『押し絵と旅する男』『魔術師』『盲獣』がずば抜けて面白い。特に『盲獣』は乱歩の変態的嗜好の結集であり、その描写は正にエロスとグロテスクである。乱歩特有の、ある一大事業の為の殺戮と盲人の描き出した夢の実現への奮闘と言える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乱歩は構想をよく練らずに書き出すクセがあり途中で行き詰まった。 『実は、すべては芝居でした』の結末にするつもりだった。 この小説は雑誌に連載していたが、半年で話が尽きてしまう。 横溝に相談したら、半年で終わると困るということになつた。 後半は『国家的陰謀をたくらむ、大犯罪者の冒険もの!』にした。 内容はこの時代なのに発想がすごい! 現在のクローン技術を知ったら乱歩はどんな小説を書くだろう? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(ちょっとネタバレあり) 前半は非常にいい感じです。雰囲気やら、追い詰められてく感じやら。 後半は☆3、「え。明智が出てくるの?」って本に思わずつっこんだ。 前半に出てきた人々が(前半主人公でさえも) どうでもいい存在になるほど、後半は別物になってる。 明智もなんだかまぬけだし・・・。 これだったら明智が考えていたもう一つのパターン、実は同一人物だった・・っていうので 進めてくれたほうがよっぽど怪奇でよかったのに・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この全集は作品ごとに定評ある横尾忠則氏の挿絵が効果的である。 本編に加え、「乱歩文学の魅力」と題し、原卓也氏の解説評論。作品解題として中島河太郎氏の解説付きである。 全編をわたしは読んでいない。「虫」「押し絵と旅する男」と全集第4巻の殿を飾る「盲獣」を、ニーチェ流に再び はじめて読んだのである。 「押し絵」はプラトニックフェチの最右翼と目され、他作品にみる禍々しい表現こそないが、乱歩のエロティシズム がそれこそ蜃気楼のように見え隠れする傑作である。 「虫」と「盲獣」系統的に類したこれらの作品は乱歩のグロテスク嗜好の最右翼。 「虫」 一読者のわたしは、この完全犯罪を狙った殺人の動機と死体隠匿を乱歩がどう話を推し進めていくかに期待をもった。 しかし、乱歩はその期待を裏切り、眷恋する美しい女の死体処理と腐食過程の細部にわたる描写にうつつをぬかして いるため、お決まりの探偵や刑事の出番がない・・・好みは読者各位に拠るところだろう。 「盲獣」 これは極めつけの作品である。昭和6年の作とあるものの、こうした快楽殺人の手法と盲人の触感芸術をタイアップ するところは、さすがに現代社会でも相いれない嗜虐性に満ちている。 美女の四肢を切断し弄んだあげく湯船のなかに放り投げ、血糊風呂にどっぷり浸かってニタつく盲人殺人鬼。 乱歩の筆はあながちウケを狙ったり、機知をもってしては描けない凄惨な場面をいとも快調に淡々と嫌味なく描写 する。 後年乱歩自身がこの作品を全集に入れたくなかったと述懐するほどのいわくつきのモノであることを本全集解題 より抜粋しておく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分と全く同じ人間、ドッペルゲンガーが現れ、その謎を突き止める話。 テーマは面白いが、話が無茶苦茶で現実感が無い。 SF物と考えたとしても、中途半端。 似たような乱歩作品で「孤島の鬼」は話が緻密に作られており、このくらい綿密に書いて欲しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直酷いできです。乱歩の作品とは思えないテンポの悪さ、トリック。 整形技術が発達する以前の時代には、画期的な小説だったのでしょうか… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直酷いできです。乱歩の作品とは思えないテンポの悪さ、トリック。 整形技術が発達する以前の時代には、画期的な小説だったのでしょうか… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
乱歩は自作についてよく書き残している。この作品の成り立ちについても詳細な記録があるので興味のある方はとても楽しいので是非読んで欲しい。 当初一年連載のつもりで書き始めたが半年で詰まってしまい、編集者だった横溝正史の勧めで路線転換したとのエピソードは本編とあわせて読むと楽しさ倍増だ。(だから前半と後半は雰囲気がぜんぜん違う。タイトルまで変わる。) 実際、長編小説としては破綻しすぎて失敗作なのだが読めば面白い。 お勧めの一作だ (←まあ、確かに乱歩には本当の名作が他にあるのでそっちのほうが一般的にはおすすめだが…) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昭和5年に『文芸倶楽部』に連載されたもの。 前半は恐怖小説、後半は明智の冒険物語となっている。基調となっている仕掛けはSF小説のようだ。 正直、出来の良い作品とは思えない。盛り上げるだけ盛り上げておいて、結末にはガッカリだし、明智の活躍する意味が分からない。プロットに失敗したのだろう。 まあ、こういう突拍子もない作品もあるという位置づけか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昭和5年に『文芸倶楽部』に連載されたもの。 前半は恐怖小説、後半は明智の冒険物語となっている。基調となっている仕掛けはSF小説のようだ。 正直、出来の良い作品とは思えない。盛り上げるだけ盛り上げておいて、結末にはガッカリだし、明智の活躍する意味が分からない。プロットに失敗したのだろう。 まあ、こういう突拍子もない作品もあるという位置づけか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一人の人物とそっくりな人がもう一人いたら、というテーマです。『王子と乞食』の話のようなシーンも出てきます。「なりすまし」のモチーフは、他の乱歩の小説でも大変頻繁に出てきて、明智小五郎自身もマスクをかぶって変身することがよくあります。しかし、今回は「化けの皮」などではなく、「悪魔の製造工場」がからんでいます。 乱歩でしたらこのテーマでもう少しおもしろく書けたのではないかという気がするので星3つにしておきます。話の展開のテンポが期待していたよりも少し遅かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一人の人物とそっくりな人がもう一人いたら、というテーマです。『王子と乞食』の話のようなシーンも出てきます。「なりすまし」のモチーフは、他の乱歩の小説でも大変頻繁に出てきて、明智小五郎自身もマスクをかぶって変身することがよくあります。しかし、今回は「化けの皮」などではなく、「悪魔の製造工場」がからんでいます。乱歩でしたらこのテーマでもう少しおもしろく書けたのではないかという気がするので星3つにしておきます。話の展開のテンポが期待していたよりも少し遅かったです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!