大暗室
- 客船 (31)
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推理小説は、ハラハラドキドキして正月休みも、本の虫となるものです。 | ||||
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『大暗室』は、乱歩の小説では最長となる1年7カ月にわたって雑誌に連載された。それだけにけっこう長い作品なのだが、乱歩らしい平易な文体で苦もなくスラスラと読める。 が、特に「話が面白い」というわけでもない。世代をまたいで復讐譚風に展開する前半部分はなかなか読ませるが、中盤のレビューガール誘拐の辺りから、作者自身が自嘲気味に言うところの通俗的な内容になっていく。 思えば、小学生のころは乱歩の子ども向け小説にどっぷりハマったものだ。が、今こうして大人向けの小説を読むと、ノスタルジーを感じる一方で、しらけている自分もいる。乱歩に夢中になる季節は、もうわたしの人生にはめぐってこないのかしらん。 | ||||
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後半になって、唐突に明智小五郎の名が・・・ なんだ結局明智モノかよ、と思わせつつまたヒトヒネリ いつも見え見えの展開でウンザリする大乱歩ですが、今回は不覚にも笑ってしまいました。 | ||||
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最初の方はちょっと読み難かったが、二世同士の対決になった「第二 渦巻と髑髏の巻」から面白さが出てきた。 やっぱり「自註自解」が反省も記述してあって面白かった。 ルパン(当然アルセーヌお爺ちゃんの方ね)を意識いているとか納得。 赤城毅「帝都探偵物語」は相手が人外だが明智小五郎パスティーシュ? ホームズのパスティーシュは多いけれどもルパン物はほとんど無いね。 森田崇「アバンチュリエ」はルブランの小説をコミック化した正統派だしね。 後は、瀬名秀明「大空のドロテ」かな? | ||||
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悪人の息子はより悪人らしく、正義の子はより正義の騎士らしく。乱歩の描く悪人はどうしても大いなる野望を有する。同作品は、『パノラマ島奇譚』のような巨大な楽園或いは地獄を帝都の地下に創造しようとする男とその男を仇とする美しい騎士の対立と、悪の権化が創造した大暗室の壮絶さを一挙にまとめた大作であろう。悪の権化の異様な趣味は、パノラマ島以上に耽美的でグロテスクであり、それは楽園と言うよりは地獄であろう。それ故、悪鬼の最後も壮絶なものである。乱歩の得意な変態嗜好の凝縮された趣味の悪い、且つ対照的な敵同士の奮闘を描く躍動感の溢れる作品であった。個人的には、かなり高い評価をしたい。 | ||||
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