化人幻戯
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1954年(昭和二十九年)11月に『別冊宝石』に掲載後、1955年(昭和三十年)1月号から10月号まで、『宝石』誌に連載された作品。 ぞくぞくするくらい面白かったです。 まず、登場人物たちの関係性、その構図に魅せられました。〈殺人犯〉と〈被害者〉、〈犯人と疑われる者〉、〈事件の傍観者〉、〈探偵〉の役割分担に仕掛けと妙味があり、あっ! と言わされました。 〈殺人犯〉の動機の異様さ。非常に現代的で、インパクトがありましたね。と同時に、〈殺人犯〉の計算された企みの狡猾(こうかつ)さに、ぞくっとしました。 興味深く思ったのは、ヒッチコック監督の映画『裏窓』の名前が出てきたこと。さすが、乱歩翁。昭和三十年一月に日本で初公開されたこの映画を、しっかり観てるんだなあ思って、感心しましたわ。 | ||||
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江戸川乱歩の大人向け推理物の長編と、少年探偵団ものが二篇、その他短編が収録されています。 アダルトでも少年向けでも明智小五郎が登場。少年探偵団での活躍は探偵の領分を超えています。完全にやられ役の二十面相が気の毒です(^_^;)。 | ||||
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これもあまりエログロくない作品集です。なかでも三角館の恐怖は最初読んだときはとても怖かったのですが2度、3度と読むと楽しくじっくり読めるようになりました。 断崖・・・正当防衛という名の下の断崖がらみの殺人です。 三角館の恐怖・・・双子の息子に長く生き残った方に全財産を相続させるというとんでもない親がもたらした悲劇です。 畸形の天女・・・変装趣味のロリコンおやじの不慮の殺人です。 兇器・・・凶器を隠すためのカモフラージュの基礎といった話です。 化人幻戯・・・元公爵の若夫人の罪意識のない戯れです。 月と手袋・・・アリバイ工作で警察に対抗する犯人と心理的に追い込む警部との駆け引きの話です。 | ||||
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ネタバレちょっと入ります。 乱歩といえば短編、と思う人が多いかもしれません。芋虫、D坂、人間椅子と、代表作に短編が多いですから。 では長編のオススメは?と聞かれると断然この化人幻戯を推します。 犯人が恐ろしいのです。ここまで妄執に狂おしい犯人を精緻に描いているので読後の余韻がすごかった。 グロな描写も少なく、読みやすい作品だと思ってます。 | ||||
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戦後に書かれた乱歩の一般向け推理小説。これと「十字路」は確かに、今までの馬鹿げたくらい荒唐無稽な乱歩さんらしさがないスゲーまともな普通の小説。とくに終盤の犯人の告白は現代のサスペンスドラマでもよくありそうなフツーぶり。なんだちゃんとまともな小説書けるんじゃないですか乱歩先生。普段からこれくらいまともな人物描写してれば、乱歩さんも十分「江戸川乱歩賞」狙えますよ(オイ)。 | ||||
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