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陰獣
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陰獣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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表紙が気に入り購入しました。 | ||||
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ビックコミック連載の柔俠伝シリーズからバロン吉元ファンて、本品は表紙に惹かれて購入。内容もしかりですが、絵を見ているだけで幸せです。 | ||||
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商品画像のお品と交換して欲しいです。 | ||||
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少年の頃から 怪獣や猛獣に興味があったので、これからは 陰獣に興味を持とうと思い 購入しました。 | ||||
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書斎の書棚から『陰獣』(江戸川乱歩著、角川文庫)を引っ張り出してきて、久しぶりに再読しました。 探偵小説家の「私」は、上野の帝室博物館で、「上品で優しくて弱々しくて、さわれば消えてしまいそうな美しい」若い女性と知り合います。しかし、博物館を出て上野の山内を歩いているあいだに、私は妙なものを発見してします。「彼女の項には、おそらく背中の方まで深く、赤痣のようなミミズ脹れができていたのだ」。 この女性、小山田静子という人妻と文通を重ねて数か月が経った頃、彼女から相談されます。「静子は恥かしさと悲しみのために、あのまつげの長い眼をふせて、そこに一ぱい涙さえためて、小さな声で細々と語るのであった。『(夫の)小山田は(静子が十八歳の時に恋仲となった)平田一郎の名をどこかで聞いていて、いくらか疑っていたようでございましたが、わたくし、あくまで小山田のほかには男を知らないと言い張って、平田との関係を秘し隠しに隠してしまったのでございます。そして、その嘘を今でもつづけているのでございます。・・・七年前の嘘が、それも決して悪意でついた嘘ではありませんでしたのに、こんなにも恐ろしい姿で、今わたくしを苦しめる種になりましょうとは』。静子はそういって、その平田からきたという数通の手紙を見せた」。それらは、静子に捨てられた恨みつらみを書き連ねた脅迫状だったのです。平田は、後年、大江春泥という筆名の、残虐な描写を得意とする探偵作家として売れっ子になり、人嫌いで誰にも会わないことで知られていたが、その後、ぷっつり行方を晦まして現在に至っています。 「(そのほかの平田のおどかしの手紙にも)復讐の呪詛の言葉のあとに、静子の在る夜の行為が、細大洩らさず正確な時間を付け加えて記入してあることに変りはなかった。殊にも、彼女の寝室の秘密は、どのような隠微な点でも、はれがましくもまざまざと描き出されていた。顔の赤らむような或る仕草、或る言葉さえもが、冷酷に描写してあった」。 平田から、静子を愛している夫の命を奪い、次に静子も殺すという脅迫状が送られてきます。「(私と静子の)二つの防禦方法は、その翌日から実行されたのだが、しかし、陰獣大江春泥の恐るべき魔手は、そのような姑息手段を無視して、それから二日後の三月十九日深夜、彼の予告を厳守し、ついに第一の犠牲者を屠ったのである。小山田六郎氏の息の根を絶ったのである」。 静子に惹かれている私は小山田氏殺害事件の解明に乗り出し、恐るべき結論に達します。しかし、その後も、どんでん返し、またまた、どんでん返しが続きます。その真実は、とても信じ難く、あまりにも淫靡なので、私には、どうしても口にすることができません。 | ||||
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乱歩先生、探偵小説以外にも恋愛小説、冒険小説、怪奇小説などなどいろいろお書きになったのですね。 100年前の読み物なので意味が取れない、漢字が読めない。昔のひとはこんな難しい漢字を書いていたのだ。光文社乱歩全集全部で30巻もある。当分楽しめる。 | ||||
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「孤島の鬼」の主人公「蓑浦金之助」の下の名前「金之助」が作中に一度も記述されないのは、有名な話かもしれんが・・・。 「陰獣」の主人公の「寒川」も作中中盤になって会話の中に「寒川さん」と呼びかけられるまで読者には一切示されない。 乱歩が何か意図してそうしてるわけでは決してなく(あのハゲにそんな計算はまったくない!) 乱歩特有の考えなしの記述であろう。 読者は「ふむ、乱歩じゃが、仕方がない」と自分を納得させるしかない。 | ||||
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2作品とも面白かったです。 「陰獣」は展開が途中でベクトルが変わって行く難解なストーリーである。途中で犯人の見当が付くのが見えましたが、最後まで気が抜けませんでした。結末はファジーでしたが逆にその方が趣きがあって良かったと思います。 「蟲」は上記より簡明で、クライムストーリーの代表的な作品。主人公の執拗なストーカーぶりと後半のキモ悪の追い込みは半端無かったですが。。。 昔、映画でやってた「陰獣」を読みたくて購入したのですが、どちらかと言えば「蟲」の方が面白かったと思います。 幻想的で且つ妖艶さがある乱歩の世界は、今読んでも色褪せる事はありません。 | ||||
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初期に乱歩は本格派を志していたが、世間が乱歩に求めたのはエログロ趣味であった。 その為彼の作品は次第に彼のエログロ嗜好を前面に押し出したものへ変わっていくが、初期の彼を愛する人々にとっては残念な事であったようで、江戸川乱歩が当世の残酷趣味に走ったことを嘆く松本清張のエッセイを読んだ記憶がある。 だがエログロと彼が当初求めた本格派が決して両立しない訳でもないと個人的には思う。そして私は乱歩のそう言った作品群が好きで、ただのエログロは評価していない。 ここに収録されている陰獣は正に、退廃的なエログロ趣味がありながらも、横溝正史に「前代未聞のトリックを用いた探偵小説」と絶賛されたのも納得の内容だ。最後が曖昧なのも良い。推理とは疑う事であり、疑えば疑うほど迷宮に嵌っていくものだ。推理小説の本質を突いた最後ではなかろうか。 だがもう一つの蟲はちょっと・・。 個人的には傑作とは思わない。ただの残酷趣味の作品であり、当世の通俗小説以上の意味は無いと思う。 終盤の描写は鬼気迫るものがあるが、ベストセレクションに入る内容だろうか。 正直この虫が目当てで買ったのだが、つまらない作品なので読んだ事を忘れていただけだった。 乱歩に求めてるのが何かによってこの作品の評価は大きく変わるのではないだろうか。 | ||||
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. 女性を描くという観点からは、乱歩は決して最右翼の小説家、というわけではないが、 この「陰獣」については、そんな世評を吹き飛ばしてしまう筆の冴えを見せている。 ストーリーの秀逸さもあるが、この作品の魅力は何と言っても登場人物の生々しい描写であり、 中でもヒロインである小山田静子の 「 隠微 」 な 「 蠱惑 」 は、この作品の読者に対して 今後共、鮮烈な印象を与え続けるであろう。 静子を、上から盗み見ると、「島田の髷に埃がたまっていた」など、乱歩の描写は実にリアルだ。 | ||||
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表題作「陰獣」は、まるで乱歩自身のようなミステリ作家が、作風が全く違うライバルのミステリ作家にストーカーされていると言う美しい人妻に相談を受けると言う趣向。この2人のミステリ作家が乱歩の理知的な面と耽美幻想的な面のそれぞれを投影してるようで興味深い。さらに作中に乱歩自身の作品が出て来て、大いに当時のファン心理をくすぐったに違いない。ストーカー男からこの人妻のある日の行動を克明に記した脅迫状が届き、人妻は四六時中監視されてるかのような恐怖を覚える、そこで「屋根裏の散歩者」のトリックを思い出したミステリ作家は屋根裏を捜索して、と言う調子。この人妻の年の離れた夫はストーカーの脅迫通りに殺害されるが、実は・・・この作品は横溝正史に絶賛されたそうだが、確かにこのトリックは横溝好みだろう。だがSM愛好家の私としては、この人妻がうなじの辺りからミミズ腫れがあるのを隠しており、夫に調教されてるマゾであった事を告白する場面が素晴らしかった。夫が殺害された後に訪れたミステリ作家に、美しい未亡人はムチを渡してぶってくれと頼み、マゾっぷりを見せ付けて誘惑するのである。理知的な作家でも、これにはクラッと来ますわな。 細かく見ればアラの多そうなトリックだし、解決したかと思ったら読者にモヤモヤ感を残すような後日談があるのも不評のようで、この作品を乱歩の最高傑作とする人は少なそうだ。が、ミステリの整合性なんてものより小説そのものの面白さを重視したい私にとっては最も好きな乱歩作品になった。美しい女に翻弄されるバカな男、と言う構図も好み。 もう1作の収録作「蟲」も私の個人的性癖に訴えかけるところが大の愛すべき逸品だった。さすがに恥ずかしいのではっきりと書かないが、この男まるで自分じゃないか、と思ったくらい私と非常に似通った性格。好きな女性を殺害して、人が訪れない自宅の隠し場所に安置し、その美しさを愛でて過ごす。ところが腐敗が始まってしまい、中途半端な知識で何とか阻止しようと悪戦苦闘するも果たせず。最期は、ちょっと想像したくない恐ろしい結末を迎えてしまうのだが、女が虫に食われるがごとく腐敗し始めて取り乱した男が「蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲・・・」と連呼する場面が白眉。「セックス・セックス・セックス・・・・」と連呼する怪作エロゲ「雫」を想起した。 さてこの2作ともストーカーと言う現代的なモチーフを扱った作品だが、やっぱり乱歩は男性の性癖に強く訴えかける作家だなと痛感。ストーカー、フェチ、厭人癖、夜間徘徊・・・いずれも男が多いだろう。認知症のおばあちゃんは除く。 | ||||
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とにかく江戸川乱歩の本にハズレなし。 ワシは全集持っているが、他のホラー作家、ミステリー作家なども持っているが、この人くらい、オドロオドロシイ世界観の小説を知らない。 また、小説の内容は、大正時代から昭和30年ころまで。 平成時代の時代とは違い、摩訶不思議な感じがビンビン出ている。 怪人二十面相で育った人なら、間違いなく購入をお勧めする。 平和な今だからこそ、読後の幸せを感じることができるというものだ。 (^_-)-☆ | ||||
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思いもよらない展開に、驚愕しました。 人の、業の深さ、ひどい話。 | ||||
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届いたとき商品の表紙が違うやつでした この表紙のシリーズだから購入したのに最悪です でも中身はちゃんとしていて面白いです | ||||
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江戸川乱歩というと怪人20面相や明智小五郎と言った少年向け推理小説が思いつくが、 本当の乱歩はエログロやホラーの世界感がある。大人になってそれに気づいて以来、 病みつきになってしまった。 この「陰獣」もまさにそれを地で行くものであって、古風な日本語の中に独特の言い回しや 表現の面白さ、読み手に迫ってくる恐怖感が文面から感じ取れる。 また登場人物の変態癖が度を超えているのが驚きだ。 「陰獣」は昭和3年の作とか。80年以上前の作品にこうも打ちのめされるとは、凄いのひと言。 | ||||
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kindle版の値段の安さに魅せられて購入する気になりました。 表紙の絵に躊躇しましたが、母に「江戸川 乱歩って面白い?」と聞くと「面白いよ」と答えたので、買ってみると 時代の古臭さは若干 感じるものの、意外に面白くて引き込まれていきました。 私は2作目のお話が特に好きで、有り得ないだろう・・・っていう内容なんですが、なんだか夢中になって読んでしまいました。 江戸川乱歩って、名前だけは知っていたけど そんなに期待していなかったから、正直ビックリしました。 | ||||
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レビューで評価の良かった孤島の鬼が大変面白かったので、またも評価の高い本書を購入。 読み終えてから「うわ、これは…やってしまったなぁ」と独りごとを言い、しばらく途方に暮れたほど衝撃を受けました。超面白いです。 二転三転する推理モノとしての面白さもさることながら、主人公がどんどん深みにハマっていく描写など文章に勢いがあります。 約80年前の作品とは思えないぐらい読みやすく、面白いです。 しかし他の方も書いている通り、本書の魅力は決して正解が提示されない意地悪さと、それに翻弄される主人公の心理描写だと思います。 一読後再び冒頭を読むと、「もし、わたしが道徳的にもう少し鈍感であったならば」のくだりで打ちのめされること必至でしょう。 | ||||
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表題作の「陰獣」は、面白いのだが煮え切らない感覚が残った。 「芋虫」や「屋根裏の散歩者」のゾクゾクする感じを味わえるのかと思ったら、意外と「明智小五郎」よりで拍子抜け。 屋根裏から覗くシーンや一人三役等、他の作品と被る所が多かったせいもあるだろう。 復帰後第一作と言うこともあるのかもしれないが、全体的に安全運転の印象が拭えない。 逆に「蟲」では主人公の行為がグロテスクを極めるが、そこに「芋虫」で感じた美しさは無く、後味が悪かった。 全体としてはいまいち。 乱歩入門としてはいいかもしれないが、ある程度読んだ後に読むと不満が残る内容と感じた。 | ||||
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本巻の前半は短編集、中盤に合作、終盤は中短編の名作が主録されている。 中でも最も面白いと思ったのは「陰獣」である。 ある日、探偵小説家・寒川の元に、背中にミミズ腫れを持つ優艶の人妻・静子から相談が寄せられる。 今でいうストーカーの度を超したような被害の相談なのだが、物語はそこから始まる。 寒川は謎の探偵小説家・大江春泥を追うが、影の如くつかみ所がない。 そんな中、ついに事件が起こってしまう。 静子に惹かれながら、寒川は事件を追うが、やがて意外な真相にたどり着いてしまう。 「陰獣」の感想を一言でいうと「おなかいっぱい」である。 「空中紳士」も「芋虫」も面白いが、本巻では「陰獣」が突出している。 ミステリー要素、キャラクター、舞台、そしてエロティックなシーンが絶妙な世界を醸し出している。 今まで読んだ乱歩作品の中で間違いなく5本の指に入る。 絶対絶対のおすすめ。 | ||||
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一昨年図書館に通い詰めて乱歩の全作品を読破しました。 結論として中編では「陰獣」が、そして長編では「孤島の鬼」が最高傑作だと思いました。 短編集は持っていたのですが、この二編だけは蔵書としたいと思って探してみたら、 なんとこの二編が一緒になった古い角川の文庫本があるではありませんか! さすがはamazonです。 中古で黄ばみはあるものの破れ汚れは無く80円+送料で希望が叶ったのですから大満足です。 商品として星四つですが、作品としてはもちろん星五つです。 カバー絵が写真と違い、タイトルも「陰獣」とだけあったのでドキッとしましたが、 内容はちゃんと二編です。版の違いなのでしょうか。 | ||||
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