白い僧院の殺人



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初公開日(参考)1977年10月
分類

長編小説

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白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)

2019年06月28日 白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。周囲は百フィートにわたって雪に覆われ、発見者の足跡以外に痕跡を認めない。事件前マーシャに毒入りチョコレートが届くなど不穏な雰囲気はあった。甥が〈白い僧院〉の客だったことから呼び寄せられたヘンリ・メリヴェール卿は、たちどころに真相を看破する。江戸川乱歩が「カーの発明したトリックの内でも最も優れたものの一つ」と激賞した本格ミステリの名作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.25pt

白い僧院の殺人の総合評価:8.41/10点レビュー 27件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

読みにくい訳でした

面白くなかったです。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

これは確かに傑作

H.M卿の元に訪れた甥のジェームズ・ベネットはハリウッド女優マーシャ・テートらが集う「白い僧院」と呼ばれる屋敷でクリスマスを過ごす事になったと告げる。その館の主、モーリス・ブーンの脚本がこのたび映画化されることになり、それを祝ってのパーティだった。
その三週間前にマーシャ・テートに毒入りチョコレートが贈られ、あわや毒殺されそうになるという事件が起きていたため、ベネットはこのパーティに不穏な空気を感じていた。
果たして彼が屋敷に着くと、昨晩から降り続いた雪が積もっている中に、別館に向かう足跡が一筋あるのに気付いた。別館の玄関の陰に立っていたモーリスの弟ジョン氏は、別館でマーシャが殺されていると告げた。死亡推定時刻は雪の止んだ午前3時15分なのに、そこには発見者であるジョン以外の足跡はなかった。この奇妙な謎にH.M卿が挑む。

どうして解らなかったんだろう!こんなに簡単な事だったとは。
カーの代表作としてあまりにも有名な本作。確かこの雪の足跡のトリックは数々の推理ゲームの本にも取り上げられていたと思うが、まんまと引っかかってしまった。

18章の最後の一行は靄の中を訳も解らず歩いていたら、すっと一筋の光が差し込んできた感じがして、思わず声を出して唸ってしまった。
そして今までキャサリンかルイーズかどちらか解らない女性が別館を訪れる件も整然と説明され、久々に本格の美しさを感じた。
犯人役は正直納得行かないが、それを補って余りあるロジックの美しさだ。これほどシンプルな内容を11人の登場人物で捏ね繰り回して複雑にするとは、カーは根っからドタバタ喜劇が好きなようだ。

しかし、やはり文章は読みにくい。しかしそれは訳文が悪いというよりもカーの文体それ自体が、回りくどく、しかも改行が少ない1ページ当たりの文字密度の濃さによるところが大きいように思った。上の要約文を書くのに、かなりの付箋を要したのがその証左だろう。

世にはびこる傑作・名作は数あるが、これは確かに傑作の部類に入る。カー最盛期の作品はやはり凄かったと今回認識を改めた。



▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

白い僧院の殺人の感想

「白い僧院の殺人」雪密室においてカーの前にカーはなく、カーのあとにカーはなし。文字通りカーの代表作のひとつにして、その後の数多の雪密室作品はこの作品をもとに書かれていると言っても過言ではありません。「白い密室」「スウェーデン館の謎」などと読み比べてみるのも面白いかもしれません。   

氣學師
S90TRJAH
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

足跡モノの名作

不可能犯罪の巨匠カーによる足跡モノの名作。
幻想的な雪景色にたたずむ館、そして密室。と魅力的なシチュエーションがたまらなかった。
読者のミスリードが上手く、トリックも盲点的でシンプルなのも良い。

Ariroba78
5M53WTS6
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.23:
(4pt)

足跡トリックの白眉

雪の上に家に入った足跡はあるのに出た形跡はない密室殺人が起こり我らの名探偵ヘンリー・メルヴィル卿が謎を解く
解決編を読めば
なるほど犯人が第一発見者でないならその方法しか無いな
と納得します
今回はカーらしい笑劇はあまり有りません
白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)Amazon書評・レビュー:白い僧院の殺人 (創元推理文庫 119-3)より
4488119034
No.22:
(4pt)

そうきたカー(失礼)

カー作品にありがちな、登場人物がよく喋る、喋る。
たまーに、イギリスにいるのかアメリカにいるのか、誰がアメリカ人で誰がイギリス人なのか忘れてしまいます。
HM卿(だったりフェル博士だったり)が現場入りするのが待ち遠しい
(作品によって、初めの数十ページが捗らない)。

HM卿がお屋敷に着いてからページがさくさく進むのは個人的な傾向なのですが、
トリックに脱帽。
トリックと呼ぶべきなのか、プロットと呼ぶべきなのかわからないけれども、
全体を通してカーらしく上手く伏線が張り巡らされていて、
犯人の心理に対するHM卿の考察と、それに基づく行動にも説得力があります。

HM卿以外は黙っていてもらいたいと(いつも)思いながら、それではお話にならないのでしょうが…

怪奇色がないところに些か物足りなさを感じるのは、そういう作品を読みすぎていたせいかもしれないけれど、
純本格物として十二分に楽しめます。

「最後の謎解きにあなたは必ず驚愕する」のコピーがこの本の帯にないのがおかしいくらい!
白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118461
No.21:
(5pt)

うん

もうカーって言うだけで★5
白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118461
No.20:
(4pt)

テンポが良い。

トリックそのものにはそれ程の驚きはないが、そういう事態に至る背景としての人間関係や種々の行動の流れが面白い。とにかく冗長な説明もなく、とても読みやすい作品です。
白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118461
No.19:
(4pt)

〝白い僧院〟の見取図が付けられた新訳

有名になったスターを「自分がBigにしてやった」なんて思っている人は得てしてよくいるものですが…。


この長篇における女優マーシャ・テイト殺しの真犯人・動機・残された一人分の足跡の理由もだけど、
真犯人が使った兇器を当てるのはちょっと無理だろ?…序盤でちゃんと手掛かりは提示されているけど。

舞台となる〝白い僧院〟。本館・屋根付き車寄せ・常緑樹の並木道・厩舎・別館(屍体発見現場)…。
それらの位置取りはやっぱり図があったほうが解り易く、実際に読んでいないレビュアーは知らんだろうが、
本書では翻訳者・高沢浩氏原案による見取図が8頁に載せられている。

本作は『黒死荘の殺人』(プレーグ・コートの殺人)より後の事件で、
主人公はアメリカからやってきた外交官で、ヘンリ・メリヴェール卿の甥っ子でもあるジェームズ・ベネット青年。
冬の早朝〝白い僧院〟に到着したベネット青年は別館の戸口にいたジョン・ブーン(屋敷の主モーリスの弟)によって、
〝蝶よ花よ〟扱いの女優の死を知らされる。毒入りチョコレート脅迫という前奏はあったが、誰が何のために…?

これから読む人は「雪の降っていた時/やんでいた時」「飼われている猛犬テンペストの動き」に気を留めながら、
物語を追っていくといい。それと現場には絡んでこない新聞界のドンについてもしっかり把握しておかないと、
終盤の解決篇で明かされる〝もうひとつの関係〟がイマイチ理解できないかもしれない。


作品自体は★5つでいいが、せっかくリニューアルした2019年新訳版なのに「ボロ状態のレア本ヤフオク転売をやめない人間」に解説をいまだに書かせているのには呆れる。心ならずも減点したのはこれだけが理由。
白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:白い僧院の殺人【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488118461



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