五つの箱の死
- ヘンリー・メリヴェール卿 (22)
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この作品のカーの中ではあまり評価が高くないのは、トリックは秀逸なのに、カーにしては珍しくキャラクターが上手く描ききれてないのと、最後の種明かしの部分が冗長なため、小説としての面白みに興趣を欠いているからである。編者は名作に二つに挟まれているから、と頓珍漢な説明をしているが、小説としての出来がよければ、そんかことは関係ないはず。世評に違わずの内容。だが、カー(andディクスン)ファンにはたまらぬ一作であることも確か。この作家が大好きならば、購入しても損はない。普通のミステリファンならば、代表作だけで充分ではないかと思われる | ||||
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タイトル即ち、初読の時は何が何だかストーリーさえ把握できずに読み終えてしまったということです。その後、誰か「登場人物外の犯人を試みて失敗した」と評していたのを読んで、そういうレベルかと納得してしまっていましたが、今再読すると、意外やまともな小説と言えます。ただ、HPBの紹介文には「本格物の力作」とあるものの、作者は必ずしもフェアなゲーム性を優先してはおらず、あくまで楽しい読み物をという姿勢であることが明らかです。正直、真相にいたる数々の要素の解釈をひとつ間違える(というか、作者と違う解釈をすれば)と、こんぐらかって堂々巡りになるシロモノ。よくぞこんな複雑な事件を考え付いたものだと感服した点を高く評価し、★4つです。 訳文には、登場人物相互の関係を誤解させるような会話言葉の選択ミスや誤植がいくつかありますが、致命的ではありません。 | ||||
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何と言って良いのかちょっとわからない所が多々ある小説で、カーだから許してしまうシロモノ。 クイーンやクリスティの読者だったら絶対許さないであろう展開ですが、私は好きです。 | ||||
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長年ミステリに興味を抱き続けていると、トリックは知っているが、実作例を読んだことがない、という事例に出くわします。 本作品は、正にその該当事例。 深夜一時。 仕事を終えて帰宅途中のジョン・サンダース博士は、ある家の前で、マーシア・ブライストンという若い女性に、一緒に家の中に入ってほしいと懇願される。 果たして、家の中には、彼女の父親を含む4人が、薬物中毒で意識を失っていた。 しかも、そのうち1人は、仕込杖のようなもので刺殺されていたのだった…。 毒物がどのように盛り込まれたのか、皆目見当がつかない中、刺殺されたフェリックス・フェイが、弁護士に「五つの箱」を託していたことが判明するが…。 カーター・ディクスン名義の第10作である本作品は、1938年発表と、本格ミステリの黄金時代に書かれたもので、現代の小説のような起伏に富んだストーリー展開はないものの、「どうやって毒物を仕掛けたのか?」というハウ・ダニットと、「五つの箱は何を意味するのか?」という謎が読者の興味を引っ張り、飽きさせない物語となっていると感じました。 さて、その結末ですが、予想していたとおり、「噂に聞いていたトリック」が使われていました。 ただ、予想に反して「まとも」。 じつは、噂どおりだと、相当に「珍妙」で、「アンフェア!」と連呼したくなるような内容なのですが、カーはきちんと「フェア」な作品に仕上げているのです。 そのため、「珍妙さ」はなく、変な言い方ですが、「普通に意外な結末」になっています。 バカミスで名高い、「魔女が笑う夜」のトリックも笑って許してしまう私としては、もっと「珍妙」で良かったのに、と思います。 「フェア」なのに不満という、天の邪鬼的な意見、これぞ、「カーに毒を盛られた人間」の感じ方なのです…。 | ||||
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トリックが盲点を突いてくる 意外性がある作品です。 なぜならば文章がそこにしか 疑いの目が向かないように巧妙に仕向けられているから。 そして真相には被害者の ある事実が関わってきます。 そこには思わぬ謎も含まれています。 したがってその謎が解明されると はっ!と思うことでしょう。 犯人は… 推測は難しいことでしょう。 一歩上をいっていますからね。 きっと真相は驚くはずです。 まさか、が付きまといますので。 | ||||
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