五つの箱の死



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初公開日(参考)1957年04月
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長編小説

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五つの箱の死 (奇想天外の本棚) (奇想天外の本棚 9)

2023年06月25日 五つの箱の死 (奇想天外の本棚) (奇想天外の本棚 9)

深夜一時、ジョン・サンダース医師は研究室を閉めた。今週中に、ある毒殺事件のための報告書を提出しなければならず、遅くまで顕微鏡を覗いていたのだ。頭をすっきりさせて帰ろうと、小雨の降りはじめた道を歩いていたサンダースは、十八世紀風の赤煉瓦造りの家のすぐ外に立つ街灯のそばに一人の若い女性がたたずみ、自分のことを見ているのに気づいた。ガス灯に照らされ、ただならぬ雰囲気を漂わせた女性は、サンダースを呼び止め、この建物の窓に明かりが灯った部屋に一緒に行ってほしいと懇願する。この女性に請われるまま、建物に入り、部屋に足を踏み入れたサンダースが目にしたのは、細長い食卓の周りを物いわぬまま囲み、蠟人形か剝製のように座った四人の人間であった。いずれも麻酔性毒物を飲んでいる症状が見られ、そのうちの三人にはまだ息はあったが、この部屋の住人であるフェリックス・ヘイは細身の刃で背中から刺されてすでに事切れていた。そして奇妙なことに、息のある三人のポケットやハンドバッグには、四つの時計、目覚まし時計のベルの仕掛け、凸レンズ、生石灰と燐の瓶などの品々が入っていた。事件の捜査を開始したロンドン警視庁のハンフリー・マスターズ首席警部は、奇妙な事件の解明のため、ヘンリー・メリヴェール卿を呼び寄せる。(「BOOK」データベースより)




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五つの箱の死の総合評価:6.86/10点レビュー 7件。Dランク


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No.7:
(3pt)

マニア向け

この作品のカーの中ではあまり評価が高くないのは、トリックは秀逸なのに、カーにしては珍しくキャラクターが上手く描ききれてないのと、最後の種明かしの部分が冗長なため、小説としての面白みに興趣を欠いているからである。編者は名作に二つに挟まれているから、と頓珍漢な説明をしているが、小説としての出来がよければ、そんかことは関係ないはず。世評に違わずの内容。だが、カー(andディクスン)ファンにはたまらぬ一作であることも確か。この作家が大好きならば、購入しても損はない。普通のミステリファンならば、代表作だけで充分ではないかと思われる
五つの箱の死 (奇想天外の本棚) (奇想天外の本棚 9)Amazon書評・レビュー:五つの箱の死 (奇想天外の本棚) (奇想天外の本棚 9)より
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No.6:
(4pt)

初読のような再読体験

タイトル即ち、初読の時は何が何だかストーリーさえ把握できずに読み終えてしまったということです。その後、誰か「登場人物外の犯人を試みて失敗した」と評していたのを読んで、そういうレベルかと納得してしまっていましたが、今再読すると、意外やまともな小説と言えます。ただ、HPBの紹介文には「本格物の力作」とあるものの、作者は必ずしもフェアなゲーム性を優先してはおらず、あくまで楽しい読み物をという姿勢であることが明らかです。正直、真相にいたる数々の要素の解釈をひとつ間違える(というか、作者と違う解釈をすれば)と、こんぐらかって堂々巡りになるシロモノ。よくぞこんな複雑な事件を考え付いたものだと感服した点を高く評価し、★4つです。
 訳文には、登場人物相互の関係を誤解させるような会話言葉の選択ミスや誤植がいくつかありますが、致命的ではありません。
五つの箱の死 (Hayakawa pocket mystery books (320))Amazon書評・レビュー:五つの箱の死 (Hayakawa pocket mystery books (320))より
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No.5:
(4pt)

カーだから許す

何と言って良いのかちょっとわからない所が多々ある小説で、カーだから許してしまうシロモノ。 クイーンやクリスティの読者だったら絶対許さないであろう展開ですが、私は好きです。
五つの箱の死 (Hayakawa pocket mystery books (320))Amazon書評・レビュー:五つの箱の死 (Hayakawa pocket mystery books (320))より
4150003203
No.4:
(3pt)

噂に聞いていたトリックの実作例

長年ミステリに興味を抱き続けていると、トリックは知っているが、実作例を読んだことがない、という事例に出くわします。
本作品は、正にその該当事例。

深夜一時。
仕事を終えて帰宅途中のジョン・サンダース博士は、ある家の前で、マーシア・ブライストンという若い女性に、一緒に家の中に入ってほしいと懇願される。
果たして、家の中には、彼女の父親を含む4人が、薬物中毒で意識を失っていた。
しかも、そのうち1人は、仕込杖のようなもので刺殺されていたのだった…。
毒物がどのように盛り込まれたのか、皆目見当がつかない中、刺殺されたフェリックス・フェイが、弁護士に「五つの箱」を託していたことが判明するが…。

カーター・ディクスン名義の第10作である本作品は、1938年発表と、本格ミステリの黄金時代に書かれたもので、現代の小説のような起伏に富んだストーリー展開はないものの、「どうやって毒物を仕掛けたのか?」というハウ・ダニットと、「五つの箱は何を意味するのか?」という謎が読者の興味を引っ張り、飽きさせない物語となっていると感じました。

さて、その結末ですが、予想していたとおり、「噂に聞いていたトリック」が使われていました。
ただ、予想に反して「まとも」。

じつは、噂どおりだと、相当に「珍妙」で、「アンフェア!」と連呼したくなるような内容なのですが、カーはきちんと「フェア」な作品に仕上げているのです。
そのため、「珍妙さ」はなく、変な言い方ですが、「普通に意外な結末」になっています。

バカミスで名高い、「魔女が笑う夜」のトリックも笑って許してしまう私としては、もっと「珍妙」で良かったのに、と思います。
「フェア」なのに不満という、天の邪鬼的な意見、これぞ、「カーに毒を盛られた人間」の感じ方なのです…。
五つの箱の死 (Hayakawa pocket mystery books (320))Amazon書評・レビュー:五つの箱の死 (Hayakawa pocket mystery books (320))より
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No.3:
(4pt)

そこばかりにとらわれてはいけないんだ

トリックが盲点を突いてくる
意外性がある作品です。
なぜならば文章がそこにしか
疑いの目が向かないように巧妙に仕向けられているから。

そして真相には被害者の
ある事実が関わってきます。
そこには思わぬ謎も含まれています。
したがってその謎が解明されると
はっ!と思うことでしょう。

犯人は…
推測は難しいことでしょう。
一歩上をいっていますからね。

きっと真相は驚くはずです。
まさか、が付きまといますので。
五つの箱の死 (Hayakawa pocket mystery books (320))Amazon書評・レビュー:五つの箱の死 (Hayakawa pocket mystery books (320))より
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