火よ燃えろ!
- 歴史ミステリ (189)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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カーは後年歴史ミステリを数作著しているが、本書もそのうちの1冊。しかしカーの歴史ミステリというのは他の作家とは違った特徴がある。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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主人公が100年前のロンドンにタイムスリップする発端から、富豪の夫人の鳥のえさが盗まれる奇妙な事件を担当させられるやいなや、その事件の深層を看破する序盤は快調な展開。 殺人事件が発生してからも、アクションやロマンスを織り交ぜつつ主人公の活躍を描くカーの筆運びにこれといった欠点は見当たらず。 さすがカーといったところだが、今一つ物語世界には入り込めず。 なぜかといえば、不可能状況はありつつも、早い段階で犯人の正体は被害者の愛人であると勘で?断定されることによって、容疑者から女性が除外されて数少ない男性だけが残ってしまい、また動機も明らかとなってしまったため、謎の吸引力が弱くなってしまったからだと考える。あと、自分と訳文との相性も悪かったように思う。 それと、不可能トリックは平凡だし、犯人の意外性がないのはいいとしても、ミステリ部分には大きな不満が残る。 一つ目は、ある人物が、主人公から質問されなかったから、という理由で重要な事実を主人公に伝えないこと。ある人物の属性からしても、こんなことはありえない。 二つ目は、犯人は別の人物に疑いを向けるための偽装工作を行うが、その工作はちょっと調べればすぐに破たんしてしまうということ。 本作がミステリ部分に多くの比重をかけていないとはいえ、この2点は看過できない。 カーの力量からすれば、水準作といったところではなかろうか。 | ||||
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しばらく前に購入したので記憶が定かではありませんが。。。また読み直してみます。 | ||||
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タイムスリップする斬新なミステリーです。でもタイムスリップしたからといって古臭さは微塵も感じませんでした。何よりも惹かれたのはところどころにちりばめられている巧妙な手口。特に賭博上のいかさまのトリック、なんかは思わず舌を巻いてしまいました。無論事件のほうも巧妙で読者が思いつかないような派手なことをやってのけてくれて、勘ぐる事が出来ないのです。一気読みできた、密度の濃い本です。 | ||||
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タイムスリップする斬新なミステリーです。 でもタイムスリップしたからといって古臭さは 微塵も感じませんでした。 何よりも惹かれたのは ところどころにちりばめられている 巧妙な手口。 特に賭博上のいかさまのトリック、なんかは 思わず舌を巻いてしまいました。 無論事件のほうも巧妙で 読者が思いつかないような派手なことを やってのけてくれて、勘ぐる事が出来ないのです。 一気読みできた、密度の濃い本です。 | ||||
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カー後期の歴史ものでは、この作品が「ビロードの悪魔」と並んで好きです。まず主人公チェビアト警視の活躍は誰がよんでも痛快で楽しめると思うし、歴史ものでは珍しくカーは不可能的トリックに挑戦しているのです。 薄暗い廊下で、三人の人物が見守る中、一人の女がどこからともなく飛んできた銃弾に貫かれ、死亡する。犯行が可能だった人物はその時拳銃を所持していた女性のみ。まあ、例によって主人公チェビアトはその女性に恋しており、その事実を隠蔽するわけですが、当然真犯人は別にいます。しかし、他の人物が女を射殺するのは不可能だったはず、それなら誰が、どうやって?という事件です。 しかし、正直なところカーは不可能犯罪に挑戦してはいますが、トリックはさほどではありません。どちらかというと、フーダニットの面を高めた作品でしょう。けれども、前述した通りこの作品はとにかく主人公チェビアトの活躍が痛快で楽しめます。本格ミステリとしてはさほどではありませんが、カーの作品の多くにもれず、どこか、愛着の涌く作品です。面白いので、カー好きならぜひ読んでみることをお勧めします。 | ||||
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