読者よ欺かるるなかれ



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初公開日(参考)2002年04月
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長編小説

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読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2002年04月01日 読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

女性作家マイナが催した、読心術師ペニイクを囲んでの夕食会。招待客の心を次々と当てたペニイクは、さらにマイナの夫の死を予言する。はたして予言の時刻、衆人環視の中で、夫は原因不明の死を遂げた!ペニイクは念力で殺したというが、逮捕しようにも証拠がない。遅れて到着したヘンリー・メリヴェール卿に、ペニイクは新たな殺人予告をするが…不可能と怪奇趣味を極めた著者のトリックに、読者よ欺かるるなかれ。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

読者よ欺かるるなかれの総合評価:7.39/10点レビュー 18件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

私は欺かれた読者です

病理学者サーンダーズ博士は友人の弁護士チェイスからある招待を受ける。それは彼の友人であるコンスタブル夫妻が読心術師を発見し、家に招いて読心術を披露してもらうという内容だった。興味を持ったサーンダーズ博士はコンスタブル夫妻の住まいであるフォーウェイズ荘へ赴き、そこで読心術師ペニイクと出会う。
初対面であるのに、自らの心中をズバズバと当てるペニイクに戸惑いを隠せない出席者全員。そんな中、ペニイクは思念の力で殺人も出来ると云い、しかも家の主人であるコンスタブル氏に、今夜貴方は死ぬだろうと告げる。
そしてその夜、悲劇は起こった。2階の寝室から覚束ない足取りで出てきたコンスタブル氏は、そのまま心臓麻痺で絶命してしまう。
サーンダーズ博士はマスターズ警部とHM卿に助けを求める中、一人泰然自若とするペニイクは第2の殺人を予告し、見事成し遂げてしまう。
果たしてペニイクの読心術は本物なのか?彼は思念で人を殺せるのか?

思念で人を殺せると自称する男を登場させ、遠隔殺人を扱った本書。この作品はカーの最たる特徴であるオカルティズムが十分に堪能できる作品である。
とにかく読心術が出来、思念で人を殺せると主張するペニイクなる人物が縦横無尽に物語を駆け巡り、あのHM卿でさえも翻弄され、思念で人を殺していると半ば信じるほどだ。

物語、事象が裏返る手法はカー作品の特徴でもあるが、今回もそれが十分に発揮できている。とにかくこの作家はダブル・ミーニングの投げ方が巧い。最初読む話では全く自然の流れであった表現が真相を与えられるに当たって全く意味の違う意味に変わってしまう切れ味は健在である。
そしてこの読者への挑戦状ともいうべき題名。原題は“The Reader Is Warned”つまり文中の訳文を引用するのなら『読者に一度警告する次第である』となるが、この表現が随所に出てきて、挑戦意欲を駆り立てる。

とはいえ、この真相は、解らんでしょう!が、個人的にはこういうサプライズは大歓迎。セイヤーズ作品を読んでいるみたいだった。
しかし第1の殺人の真相が非常に面白いのに対し、第2の殺人の真相がその亜流でしかもちょっと無理があるだろうと思わされるものだったのが残念。ちょっと綱渡りしすぎた。


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Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

読者よ欺かるるなかれの感想

「これだけ露骨なのになぜ気づかなかったのか」、読んだ後自分に対してそう思いました。

水生
89I2I7TQ
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.16:
(5pt)

1939年の作品

饒舌なる中年たちによるCarr Graphic vol.3の中の作品。読者に挑戦している意欲的な作品。好きか嫌いかは分かれるかもしれない⁈
読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704120
No.15:
(1pt)

作者よ、読者に偽るなかれ

H・Mが謎解きパートで最初(第一の事件)の事件現場にヒーターがあったという発言があったが、何度読んでも最初の事件の際にその記述はなし。この事件が「ユダの窓的だ」と言っただろうとも発言するがそんな記述はなし。当方はポケミス版を購入したが訳者が省略したのでなければ作者の注意不足にすぎる。特にヒーターは事件の要であり記述には最新の注意が必要だったはずである。
読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704120
No.14:
(4pt)

遠隔殺人

遠隔殺人の謎をH・Mが解き明かします。
江戸川乱歩先生が絶賛です。
読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704120
No.13:
(3pt)

カー独自のはぐらかし

思念放射(テレフォース)による殺人、という不可能犯罪が描かれる。雰囲気づくりは申し分ない。が、最後にすごい展開を見せる。それはもうすごいとしか言いようがなく、開いた口が塞がらない感じがある。

解説で泡坂妻夫が「改めてカーの手腕に呆れると同時に、新しく気付いたことがあった。それは、ほかの探偵小説にはない、カー独自のはぐらかし方である」と書いているが、まさにそれが言い得て妙だと思う。

実にうまくはぐらかされたなあ、という感じの種明かしなのである。「ふざけるな」と怒る人があってもいいと思う。僕もどちらかと言うと、いいのかしらんこれ…と思ったクチなのだが、まあカーだから仕方ないか。

カーとはそういう作家なのだ、という言い方もできるだろう。このアクロバティックな決着を受け入れられるかどうかで、カーのよき読者かどうかも測れるのではないか。そういうリトマス試験紙的な作品かもしれない。
読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704120
No.12:
(4pt)

久しぶりに再読(ポケミス)

後に訂正されているかも知れないけれど、第一部の第3章の終わり近く、
(47ページ上段)「良人はしかし、彼女の首に手を当てがって、その
まま部屋から押し出した」の「彼女の首」は「彼女の腕」の間違いです。

原文は"He closed his fingers round her arm and led her out."
「当てがって」も「握って」の方がより正確でしょう。
読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:読者よ欺かるるなかれ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704120



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