殺人者と恐喝者
- ヘンリー・メリヴェール卿 (22)
- 催眠術 (15)
- 回想録 (6)
- 衆人環視 (67)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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本書の謎は2つ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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カーはディクスン名義の方が好き、、ってそんな変わらないんですよね。この作品は名作とは言えないんだけど楽しく読める。 | ||||
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コミックサイズでした!! コミックサイズでした!! コミックサイズでした!! | ||||
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カーの最高の珍品はなにかと言われたら、コレか「魔女が笑う夜」か、というくらいの作品。 これは怒る人は怒るよ、と苦笑したくなるようなトリックや、事件のトリックなど、なんとも評価しずらいものだ。 それでも面白く読めるのは、H・Mの魅力とその助手の恋愛模様があるからだろうか。 また、解説で麻耶雄嵩氏が述べている「カーの作る意外な犯人」はなるほどと感心させられた。 ある意味ではこういう作品こそ、カーの本質が現れているのかもしれない。他人には薦められないが。 | ||||
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内容については野暮なので贅言を費やさないことにするが、不可能犯罪のトリックの馬鹿馬鹿しさを別にしても、叙述方法に於けるアンフェアを敢えてしたディクスン御大には、クリスティの『アクロイド殺し』辺りでも読んで心得違いを反省して欲しいと思うところ。読後に脱力してしまうことは保証するが、それでも読んでいる最中は無類に面白いのだから癪である。 気になるのが『殺人者と恐喝者』と云う邦題。原題は、催眠術施行中の不可視の殺人と云う妖しいテーマにした作品らしく"Seeing Is Believing"なのに何でだろう、途中で別に恐喝の話とか出て来ないのになぁ、とか思って読んでいると、最後に謎が明らかになる段階になってようやっとその意味が解る。これってネタバレじゃないの?と思ってしまうのだが、恐らく訳者が問題となっているアンフェア事案に関して悩んだ結果なのだろうと想像する。これから読む読者は注意されたし(と、指摘すること自体が或る意味ネタバレとも言えなくもないのだが)。繰り返すが謎解きの過程自体は他の傑作同様ぐいぐい読ませるので、ヘンリ・メリヴェール卿のやんちゃな子供時代を知りたいと云う向きも含めて、ディクスンのファンであれば一読しておいても損は無いものと思う。 | ||||
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有名な冒頭のアンフェアについては、巻末で解説者もバウチャー氏の言い分を引用している通り、まことにごもっともで、何より開口一番に、被害者が愛人を殺害したと明言しておきながら、謎解きになって実は……では、アンフェアを通り越して推理作家としての資格さえ問われかねない問題である。書き進めるうちに作者自身も、モラル違反には気付きつつ、どうにもならず自縄自縛に陥ったのでは、と想像する。できれば、批判に対するカーの反論が(もし遺されているなら)知りたいものだが、多分賢明にも知らぬ存ぜぬを決め込んだのだろう。ところで、トリックがまたひどい。よりによってマ……とは。こりゃ漫画そのものであるな。最初に催眠術殺人のくだりで、まさかこれは二階堂流「心の一方」よろしく、瞬間催眠で全員を数分眠らせておいてその隙に……とも考えたが、よもや密室の巨匠ともあろうお方がそんな馬鹿げたことを、と打ち消した。結果が、それよりまだひどかったとは笑)。結局この作品は、HMの類まれなキャラクターだけで持たせているわけで、裏を返せば、こんな駄作をそれだけで一気に読ませてしまうカーの力量の凄さ、ということに落ち着きそうだが、それならむしろ卿の無茶苦茶な自伝なるものを、完全版でぜひ読ませていただきたかった。最後に蛇足ながら、卿の生年月日、1871年2月6日月曜日は、日本ではまだ旧暦の明治3年12月17日で、明治4年ではないこと、事件の起こった8月23日が水曜なのは作中にある1938年ではなく、1933年か1939年であることを、瑣末ながら指摘しておきたい。 | ||||
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