絞首台の謎
- 予告殺人 (97)
- 名探偵アンリ・バンコラン (6)
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点1.00pt |
絞首台の謎の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
また、単なるコレクターズ・アイテムに堕してしまった…。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白くないわけではないのですが、話の内容が頭に入ってきづらいかなぁ。 あまり話に引き込まれないからかもしれません。 ところどころ笑える表現はあるんですがね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
カーのキャリアの中でまだ最初期の長篇第2作目だからか、話がこなれてなくてカタルシスが得られない。 また、読んでて登場人物に感情移入しにくいのも苦しい・・・。 実際に最後まで読み終わった方ならおわかりだと思いますが本作は波瀾万丈な展開ではなく、 乱歩や正史の通俗長篇ほどにエンターテイメントに振り切れている訳でもありません。 ▼ ▼ ジェフ・マールやサー・ジョン元警視庁副総監らの目の前で、死人の運転する大型リムジンがストリートを暴走したり、 終盤の犯人露見シーンや大団円の多幸感さえないエンディングだったり部分部分で興味深いところもあるのだが、 ギデオン・フェル博士/H・Mの傑作のような、散らばった謎の欠片が徐々に回収されてゆく快感にも欠けるし、 論理的解決を控え、悪夢な幻想味を活かしてポオみたいな余韻嫋々たる物語を成しているかといえば、 アンリ・バンコランによって謎解きが一応なされるが故にそこも徹底できていない。 解説にて、「どこにも存在しない街‶ルイネーション〟のもやもや感が物語の牽引力となっている」とあるが、 少なくとも私にはちっともピンとこない。英国人だったらグッとくるものがあるんだろうか。 創元推理文庫の新訳バンコラン・シリーズでは同じ訳者に統一していて、その事自体はとても結構なのだが、 残酷な場面で機嫌良く鼻歌を歌っていたり、バンコランという男は魔王~メフィストフェレスみたいな顔を持つ男でしょう? 新訳として読み易さを重視するにしても和爾桃子の訳は(地の文はまだしも特に会話において)カジュアル過ぎて、 バンコランの特徴や作品そのもののグルーサムなムードを伝わりにくくしてはいないだろうか? ▽ ▽ この新訳で初めて読む人はともかく、私は歴代の旧訳が染みついているというのもあるけど、 それを差し引いても、バンコラン・シリーズは古めかしい語り口の訳で攻めたほうがカーの原文を活かせたのでは? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
予審判事アンリ・バンコランが主役のミステリ シリーズ第2作目(1931年)。 バンコランは、死者が運転する車、存在しない街の絞首台、17世紀の実在の首切役人ジャック・ケッチから届いた脅迫状、といった奇々怪々な数々の謎をどのように解き明かすのか。 真相は、まったくの予想外なものとなってしまった。振り返ってみれば、伏線はあちこちに散りばめられている。細かくて伝わりにくかったり、現実的かはどうかは疑問が残るが、見事に回収してくれる。 残酷な結末。でも、本シリーズはそこが良いのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
深夜のロンドンの霧中に執行される絞首刑、死者の駆る車との追跡劇、暗躍する謎の絞首刑吏の影と破滅街の幻。 恐怖場面の連続と過剰な雰囲気描写に終始する本作を読んだとき、退屈とリアリズムを嫌悪する作者の頑なさを愛さずにはいられない。 初期の各作品と同様に、自分が面白いと思うものこそ読者が求めるものとの信念と、書きたいもの書くという意思が、直接伝わってくるかのようだ。 旧訳版(同文庫の井上一夫訳)を読んだのは40年も前の事。 反則気味のトリックと煽情的な描写のB級作品とは当時の感想で、再読の必要はないかと思ったが、新訳の効果か再発見が多くとても楽しめた。(決してメイド萌えのセルデンちゃんだけではない) 稀代の悪魔探偵(あるいはドS探偵)バンコラン。結末の冷酷残忍な振る舞いに、読者は悪夢から解放されることなく巻を閉じることになる。 あまりに極端な人物造形ゆえに広く受け入れられず、シリーズが短命に終わったのも何となく分かるが、逆に肩入れし偏愛するファンも多いのではないだろうか。(私もその一人) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まるで乱歩の通俗長編のように波瀾万丈。 霧に包まれたロンドン、死者を乗せたタクシーが暴走する発端のインパクトは抜群。たちまち物語に引き込まれる。 1931年刊行の長編第二作とあって若書きの感は否めないが、若さゆえの過剰なまでのサービス精神が全編にみなぎる。そして何より、しばしば悪魔的と評される名探偵アンリ・バンコランの面目躍如というべき、冷酷な哄笑がこだまする結末は見事の一語。 従来、玄人筋の評価が低かったせいで、読み残していた作品だったが、横溢する怪奇とデカダンスを堪能した。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 13件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|