(短編集)

不可能犯罪捜査課



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初公開日(参考)1970年01月
分類

短編集

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不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))

1970年01月31日 不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))

発端の怪奇性、中段のサスペンス、解決の意外な合理性、この本格推理小説に不可欠の三条件を見事に結合して、独創的なトリックを発明するカーの第一短編集。奇妙な事件を専門に処理するロンドン警視庁D三課の課長マーチ大佐の活躍を描いた作品を中心に、「新透明人間」「空中の足跡」「ホット・マネー」「めくら頭巾」等、全十編を収録。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

不可能犯罪捜査課の総合評価:8.08/10点レビュー 13件。Bランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

これがカーとの出会いでした

ミステリ黄金期の三大巨匠といえば、クイーン、クリスティ、そしてカーであることは周知の事実である。そのうちカーについては私はミステリを読み始めた早い時期から触れていた。未だに絶版作品が多いので、全ての作品を読破したとはいえないが、ほぼ80%は読破したように思う。

で、本書はそのカーの短編集で収録作10編中6編で探偵役を務めるのがマーチ大佐。本書のタイトルはこのマーチ大佐が所属するスコットランドヤードの部署の名前。もちろん現存しない部署であるのは云うまでも無い。ちなみに基本的にこのマーチ大佐は本書のみで探偵役を務め、他の作品でも出てくるものの、単なる一登場人物に留まっている。

収録作の中で印象に残っているのは「空中の足跡」、「銀色のカーテン」、「もう一人の絞殺吏」、「目に見えぬ凶器」の4編。しかしこの4編が特に優れているというわけではなく、出来不出来を別にして今に至っても記憶に残っている作品。
まず「空中の足跡」は今読むと滑稽だろう。というよりもこれは雪の足跡トリックで誰もが一番に思いつく犯行方法だと思う。特に某作家が編んだ推理クイズ集に必ずこのトリックが収録されていたことでも有名だ。
「銀色のカーテン」は雨の中で行われた殺人事件というイメージが鮮烈に残っており、またそこで使われたトリックも納得できる。後日、同様のトリックがチェスタトンのブラウン神父シリーズのある短編で使われているのを思い出したが、シチュエーションと仕掛け方が違っている。
「もう一人の絞殺吏」は歴史ミステリだが特に読後の味わいがなんともいえない余韻を残す。個人的にはこれが本書のベストだ。ちょっとチェスタトンの作風に似ているかもしれない。
「目に見えぬ凶器」は読後当初、「いくらなんでもそれはわかるだろう!」と眉唾物として捉えていたが、その後、このトリックと似たようなシチュエーションに遭遇し(同様の犯罪が起きたというわけではない)、ああ、やっぱり気づかない物なのかと改めて考え直させられたという意味で印象深い。とはいえ、作品的には並みの部類。

語り口にかなり個性を感じたものの、なんだか子供騙しのトリック、小粒な仕掛けを大げさな表現で糊塗して、過剰に演出しているとしか思えなかった。しかし本書こそ私がカーとの最初の出会いで、以後今に至るまで、カーの未読作品に遭遇すると必ず読んでしまうようになるのだから、縁とは不思議なものである。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

不可能犯罪捜査課の感想

10編からなる短編小説。前半読んだ時点の率直な感想は、犯罪トリックは子供騙しだけど、まあ面白いかなぐらいでした。しかし、読んでいくうちに段々とその面白さは増して行きました。 謎の中に潜む怪異さ、怪異な出来事の真相等と知らぬうちに、先の展開を少しでも早く知りたくなり、夢中になって読んでいました。 また、カーの別の作品を読んでみたくなりました。

松千代
5ZZMYCZT
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.11:
(4pt)

それなりに面白い

古い外国映画をみているような、そんな面白さがある
ボガードとかバーグマンなんかをイメージしながら読むのも楽しい。
不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))Amazon書評・レビュー:不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))より
4488118011
No.10:
(3pt)

怪奇味の加わる後半がややマシ

ロンドン警視庁の不可能犯罪捜査課長のマーチ大佐を探偵役とする連作を冒頭より5篇収録している。本当はもう1篇あるのだが、そちらは先に出た『世界短編傑作集5』に収録されたので、本書からは割愛されたとか。
 驚いたことに(いや驚くことでもないかw)、マーチ大佐の風貌も基本的にギデオン・フェル博士やヘンリー・メルヴェール卿と同じである。

 2010年4月に本書を読んでいるのだが、たまたま最初のほうをパラパラめくって記憶が呼び覚まされなかったので、エイヤっとフルに再読した。なんとも情けない事に、読了してなおまったく記憶が呼び覚まされなかったという……。
 残念ながら、マーチ大佐の活躍を扱った前半は特につまらない――というか、トリックが酷い――ものが多い。
 偶然からたまたま構築されたトリックではなく、そこに犯人の作為があるならば、――なにしろその後の人生を賭けるのだから――「100%確実に成功」させる必要があるが、犯人の皆さんは「実行が不可能とは言えないので成功することもあるだろう」作為をし過ぎである。その間には巨大な違いがあることに、もう少し注意を払ってもらいたい。【注1】

 後半に置かれたシリーズ外の短篇にも感銘を受けるほどのものはなかったが、怪奇味が加わった雰囲気を楽しめる分よかったかな。

 【注1】「新透明人間」は人生を賭けた犯罪ではないけれどw
不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))Amazon書評・レビュー:不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))より
4488118011
No.9:
(4pt)

マーチ大佐の活躍!

全10編からなる短編集。

10編のうち6編は、ロンドン警視庁D三課課長マーチ大佐が主役で、不可能犯罪の謎を解く。マーチ大佐は、一般的にヘンリ―・メリヴェル卿やギデオン・フェル博士よりは知られていないが、カーのシリーズキャラクターである。3人とも大兵肥満の大男。見た目のインパクトは、H・M卿とフェル博士には敵わないか…。

マイベストは、銃を持った手袋による殺人「新透明人間」、一瞬のうちに起きた殺人「銀色のカーテン」、幽霊譚と不可能犯罪を融合した「めくら頭巾」。短編になると頭の体操感は拭えない。
不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))Amazon書評・レビュー:不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))より
4488118011
No.8:
(5pt)

古典中の古典

推理小説界では古典中の古典。
最後のめくら頭巾は本当にホラーだ。
でも推理マニアとしてはついトリックでは?と疑ってしまう。とにかくワクワクしながら読めました。
不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))Amazon書評・レビュー:不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))より
4488118011
No.7:
(4pt)

カーらしい短編集

カーお馴染みの、怪奇・不可能犯罪がちりばめられた短編集。 ネタバレになるかもしれませんが、アッとさせられる面白い作品が多い中で、「カー先生、本物の幽霊出しちゃったのね」というものも。
不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))Amazon書評・レビュー:不可能犯罪捜査課 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐1))より
4488118011



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