緑のカプセルの謎
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.67pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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カーのミステリの特徴として密室がよく挙げられるが、それと双璧を成すほどよく扱われていた題材が毒殺トリック。古来ヨーロッパでは毒殺による殺人事件が頻発しており、しかもそれらが連続殺人事件であることが多かったこと、そして伯爵夫人や公爵夫人といった王侯貴族の夫人達による実行が多く、スキャンダラスな側面を持っていたことが大いにミステリ作家達の創作意欲を刺激したようだ。その中でも多数の毒殺トリックを扱った作品を著したカーはとりわけこの毒殺という犯行に魅了され、独自に研究をしていたように思われる。 | ||||
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「皇帝のかぎ煙草入れ」に続いてカー2作目。しかしまた異端作を手にとったらしい。 | ||||
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毒殺講義が含まれた本書。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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饒舌なる中年たちによるCarr Graphic vol.3の中に紹介された作品。わたしはこれが一番面白かったと思う。結末の好き嫌いは個人によるものなので、分かれるかも⁈しれませんが… 古さを感ぜず読み切りました。 | ||||
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四十年ほど前、創元推理文庫の旧版(1961年宇野先生の訳)で読んで、最高傑作!という印象だったのですが、古本屋でこの本を見つけ新訳「曲がった蝶番」の良い印象が心に残っていたため再読。冒頭から、あれこんな話だっけ?という感じで、ほとんど覚えていませんでした。罠の連続が実にいやらしく探偵小説としては非常に上出来なんですが、この話、エリオットの視点だけで語ったらもっと盛り上がると思うんですよ。使えるネタをばら撒いといてそんなのどうでも良い、という投げやりな感じ。全く登場人物に興味が無いのがJDCらしいところ。やっぱり小説に向いてないんじゃないかな?ところで宇野先生の訳が悪いはずがない、と思って昔の文庫を見たら… セリフがとても古臭くて新訳は大正解ですね。 | ||||
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文学的であり巧妙なトリックが冴えわたる超一流ミステリ. 副題が「心理学的殺人事件」.大層な仕掛けが繰り出す物理的トリックではなく, 巷の怪しげな心を操る“心理学”ではなく,本当に心理学的な,人の錯覚や思い込みを利用した殺人事件. この小説の面白さを引き立てているのは奇抜なトリックや魅力的な登場人物だけではない. そこここにちりばめられている文学的表現だ. こういったミステリ・冒険小説は,トリックに力を注ぎすぎてか, 文章のほとんどが“描写”になる. プロットや会話が面白ければいいが,乗れないとき,単調で飽きてくる. しかしこの小説はしっかりとしたトリックやストーリーを保ちつつ, “文学的”な小説であることを忘れていない.どうしてこんな素晴らしいものをかけるのか,考えられるのか. 恥ずかしい話,「ジョン・ディクスン・カー」という古典ともいうべき, クリスティと片を並べるミステリの定番作家の存在すら知らなかった. 別の小説で初めて知り,本屋でたまたま見つけて読んだのだ. この作家を今まで知らなかったことを後悔し,恥ずかしくなった. やはり今も残っている本は,何か素晴らしいところがある. 例え時代背景が古臭くなっても,面白みは色あせない. それこそ本物なのだろう. | ||||
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カーの作品はそれほど多くは読んでいないが、表紙の絵の雰囲気と、のどかな町で起きた殺人事件という、古き良き時代の推理小説を期待し購入。 小さな町のお菓子屋で、何者かが商品のチョコレートボンボンに毒を混入し、不特定多数の客を殺そうとした未解決事件が起こる。 事件の容疑者になったのは町に住む、裕福な実業家の伯父を持つ若い女性。 その実業家の伯父は、「(この未解決事件の)毒混入の方法が分かった」「人々はいかに現象を曖昧にしか記憶できていないかを証明する」と不可解な室内劇を企画し、劇中、皆の目前で帽子・マフラー・コートで顔を隠した謎の人物に毒殺される。この辺り、大胆不敵でドキドキワクワクしました。 容疑者は家族や近しい友人・従業員など数名に限定され、劇中に登場した人物は誰なのか、犯人はどうやってその人物になれたのか、その毒殺者がチョコレートに毒を混入した人物なのか、そもそも殺された伯父はどのような毒殺方法を発見したのか等、途中までは楽しめました。 ところが、それまでは緻密で論理的な展開を見せていたのに、犯人を示す謎解きになった途端、「〇〇犯罪の犯人には△△の特徴がある」(それ本当?数件のサンプルだけ?独断過ぎない?)、そして「△△の特徴を持つのは××なので、××が犯人」(その人が△△の特徴ありなんて唐突)。私には犯人特定に腑落ち感が全くなく、正直、なんだこりゃでした。それから、中途半端な恋愛要素も個人的には楽しめなかったし「職業的にどうなの?」と歓迎できず(まあ現代の感覚とは違うし好みの問題でしょうが)。 途中までは面白く読んでいたのに、本当に心から残念。ということで★3つです。 | ||||
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人の入れ替わりトリック タイタニック絡みであったり どんでん返し 様々なうんちくあって楽しめる中期に差し掛かる佳作。 | ||||
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