死時計



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初公開日(参考)1982年12月
分類

長編小説

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死時計 (創元推理文庫 (118‐22))

1982年12月01日 死時計 (創元推理文庫 (118‐22))

月光が大ロンドンの街を淡く照らしている。数百年の風雨に黒ずんだ赤煉瓦の時計師の家、その屋根の上にうごめく人影。天窓の下の部屋では、完全殺人の計画が無気味に進行している……。死体のそばに、ピストルを手にした男が立っていたが……。奇想天外の凶器! 魚のように冷血な機略縦横の真犯人と対決するのは、おなじみフェル博士。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.50pt

死時計の総合評価:5.88/10点レビュー 8件。Eランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

バランス悪くない?

この作品は正直十分理解したと云えない所がある。カーの作品の中でも随一の難解さを誇る作品だからだ。それは視点人物が誰なのか、非常に判りにくいこと、事件もなんだかぎくしゃくしていること、そしてなによりも冒頭にアンフェアとも取れる表現があることだ。

一応事件を要約すると以下のようになる。
フェル博士が友人のメルスンと共にカーヴァー邸を訪れると、巡査が急いだ様子でカーヴァー邸に入るところだった。不穏な空気を察知した2人が邸に入ると、死体と銃を持った同居人ボスクーム、その友人の警部スタンレーの姿があった。しかし死体には銃創はなく、大時計の針が突き刺さっていた。ハドリー警部が駆けつけ、死体を見た途端、その正体がエイムズ警部だと判明する。彼はデパートで起きた殺人事件の捜査中でもあった。彼エイムズは事件の有力な情報を掴んで、カーヴァー邸を訪れたようで、焦った容疑者が彼を殺害したようだった。
事件は明白のようだったが、奇妙な凶器がそれを阻んでいた。

とにかく人の出入りが激しく、内容は件のデパートの事件も語られ、頭の中を整理するのが非常に困難な作品である。そして皮肉なことにメインの事件よりも語られるデパートの事件の方が面白いのだ。
そして先にも述べたがアンフェア感漂う表現。これはミスリードとは呼べないだろう。単に意外な犯人をこしらえるために、故意にそう書いたように思える。原文がどのように書かれているか解らないが、この文章にどこに力点が置かれているかによって、フェアかアンフェアか判断が分かれるところだろう。ミステリが犯人当てをメインとし、本書もまたその趣向の作品であることを考えると、作者の意図と反して、これはやはり嘘をついたとしか私には思えない。
バランス、叙述、そして内容など全てにおいて、カーの中では出来の悪い作品であると云えよう。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

読み辛い

和訳が悪くて読み辛く、頭に情景が入ってこなかった。
そのため、意外な犯人物の本書だが、
犯人が明かされても設定が頭に入ってない為、あまり感動が無く終わってしまった。

Ariroba78
5M53WTS6
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No.6:
(4pt)

ヘッヘッヘ(Heh-heh-heh)と笑う博士 1935年作 翻訳1982年

創元新訳カーシリーズの印象が良く、1930年代のJDC/CDを全部読みたい! で昔の文庫本を引っ張り出して再読。三十五年ほど前に一度読んでいるのですが例によって全く内容を忘れていました。「私」の回想で始まりますが、この「私」は誰?本篇の語り手はメルスン博士(魔女の隠れ家にちょっとだけ登場) いつものJDC/CD流で絵が浮かばない描写、込み入りすぎて何がなんだかわからなくなる筋、犯人が目撃されるが偶然顔を見られないので誰だか特定されない、というお気に入りのネタなどで頭が痛くなった頃に、フェル博士が何かを企み、最後は活劇で幕が降ります。小細工が満載で意外と楽しめる探偵小説でした。ところで冒頭に示された「亡くなった一重要人物」は誰なんでしょうか…
さて恒例の歌の時間です。(フェル博士シリーズには歌と酒がつきもの)
p213 ハドリーが歌の一節を口ずさむ。流行歌には疎いメルスンも、その歌は聞き覚えがあった。一風変わった歌詞だった。「最後の狩り込みの鐘が鳴る」(Words stood out: “-din’ for the last round up...”) : Billy Hill作 The Last Round Up(I’m headin’ for the last round up...) 試訳「最後の牛追いに出かけよう…」調べてみるとこの歌の初出は1933年7月George Olsenで、同年11月のGene Autryなど同じ年に全部で9枚のレコードが発表されるほど流行ったようです。 でも1933年なので、死時計事件の時(1932年9月)には聴けるはずがない…
p217 連隊の晩餐会か何かだったのさ。『勇猛果敢な勇者たち』なんて歌ってね。(Regimental dinner or something. ‘Boys of the bulldog breed,’ and all that.) : “Sons of the Sea (Men of the Ocean)” 1914 Navy song? “But you can't beat the boys of the bulldog breed, bobbin' up and down like this.”という歌詞がある。
死時計 (創元推理文庫 (118‐22))Amazon書評・レビュー:死時計 (創元推理文庫 (118‐22))より
4488118224
No.5:
(4pt)

カー マニア向けの佳作 しかし 面白いぜ!

ディクスン カー 作品 1935 少し地味目だが あの手この手で読者を煙に巻く 手筈たっぷりで ストーリーテラー カーの面目躍如 凝りすぎの部分はさておき 楽しめます カー初心者は最初に読まない方がよいでしょう
死時計 (創元推理文庫 (118‐22))Amazon書評・レビュー:死時計 (創元推理文庫 (118‐22))より
4488118224
No.4:
(4pt)

「やりすぎ」が心地よい作品

1935年発表の本作品は、カー名義の第10作目とのこと。
あの「三つの棺」と同年の執筆。
カーの作品で高評価のものは、あらかた読んでしまったと思っていましたが、江戸川乱歩も評価していた作品という情報を得て、読んでみることに。

ロンドンの時計師の邸宅で深夜、どこかから侵入した男が殺され、傍らにはピストルを持った男の姿が立っていた。
しかし、死因は刺殺で、盗まれた時計の針で喉を貫いたものだったことが判明する…。

という訳で、たまたま事件に遭遇したギディオン・フェル博士が事件を説き明かすお話なのですが、カーの作品を好まれる方限定のオススメです。

本作品は、黄金時代と呼ばれる1930年代に書かれた本格ミステリ。
事件の起きた屋敷の中で、関係者の証言の聞き取りと、真相解明に向けた仮説が、延々と描写されていく。
ストーリーらしきものと言えば、新証拠物件発見のシーンくらいのものか。
現代のミステリのように、ストーリー展開に工夫を凝らした作品に接していると、かなり退屈に感じることでしょう。

さて、本作品のトリックですが、「やりすぎ」と、あるHPで評されているのを目にしましたが、全く同感です。

ただし、これは悪い意味ではなく、誉め言葉です!
ミステリのあるテーマを追求していった結果が、本作品なのです。
カーの一切手抜きをしないという姿勢が如実に現れた作品といえましょう。
ただ、絶版になっていることからも推察されるとおり、その意図が多くの読者に受け入れられたとは言えませんが。

私自身、読み終えた直後は、腑に落ちなかった結末ですが、冒頭を読み返して、「これをやりたかったのね」と納得。
でも、カー初読の方なら、怒り出すこと必至です…。
死時計 (創元推理文庫 (118‐22))Amazon書評・レビュー:死時計 (創元推理文庫 (118‐22))より
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No.3:
(3pt)

展開が遅い!

上記のように感じてしまうのは
私の目の錯覚ではないように思えます。
ページを繰ろうが明らかに展開が平行線で
だんだんと読むのがつらくなってきてしまいます。
トリック等はわるくありません。
一人の人間をあからさまに攻撃し
読者にその人に目が向くように仕向けてしまっていますので。
それだけに展開が遅くなるような
無駄な描写は残念なものです。
死時計 (創元推理文庫 (118‐22))Amazon書評・レビュー:死時計 (創元推理文庫 (118‐22))より
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No.2:
(3pt)

カー・マニア向きの雰囲気

ほとんど一つの建物の中で物語が繰り広げられるカーにしては珍しい趣向の作品。時計を中心とした雰囲気の盛り上げ方もカーの定番とは言え巧い。前述のような趣向なので、容疑者も一つ建屋に固まっている。これだけゴチャゴチャした様相で果たして真犯人を一人に絞れるかと心配だったが、最後は曲芸的テクニックで纏める所はカーらしい。ただし、本格ミステリ的に満足できるかどうかはカー依存度によると思う。
実は私の友人の一人がカー・マニアで、「これ、面白いぜっ〜」と勧めてくれたのが本書だった。早速読んで見たのだが、私の感想は"まあまあ"だった。カーに時折見られる救いようのない不出来な作品とは違うが、逆に目覚しいアイデアがあるという訳ではない平均点の作品。ただし、カー・マニアには堪らない雰囲気かもしれない。
死時計 (創元推理文庫 (118‐22))Amazon書評・レビュー:死時計 (創元推理文庫 (118‐22))より
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