剣の八



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初公開日(参考)1958年01月
分類

長編小説

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剣の八 (Hayakawa pocket mystery books (431))

1958年08月01日 剣の八 (Hayakawa pocket mystery books (431))

謎の訪問者の来た夜は、あらしが吹き荒れていた。折からの停電で屋敷の中は蝋燭の光しかなく、一瞬、屋敷に落雷したかと思うほど凄まじい轟音がとどろいた。翌朝、書斎のドアから洩れる電燈の光に、不審に思った下男が窓からのぞいてみると、主人は、頭部をピストルで射抜かれて死んでいた。兇器はみあたらず、死体のそばには、一枚のカードが落ちていた。トランプに似た、八つの剣が星型に組み合わさった、死のカードだ! ギデオン・フェル教授は、殺人鬼が、まもなく次の犠牲者をねらうことを予感した……。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

剣の八の総合評価:5.33/10点レビュー 6件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

あまり面白くなかった

人間関係が分かりにくい。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

探偵が多すぎる!

ギデオン・フェル博士となんと短編集『不可能犯罪捜査課』のマーチ警部の共演作。しかしカーの有する名探偵2人の出演は、結局狂言回しに終わってしまったようだ。

出版社を経営するスタンディッシュ大佐の屋敷、グレーンジ荘はポルターガイストが起こる幽霊屋敷と云われていた。そこで休暇を過ごしているマプラム主教、ヒュー・ドノヴァン・シニアが奇行の数々を行っている、その主教が語るにはある夜、隣家のゲストハウスに住んでいるデッピングという老人の下に有名な犯罪者が逃げ込むのを見た、ぜひとも警察と話したいということだった。警視監よりその役目を仰せつかったハドリーは自分の下に訪れたスタンディッシュ大佐と面会する直前、デッピングが頭を撃たれて殺されたとの知らせを聞く。ハドリーはたまたま自分のオフィスに来ていたフェル博士と当地に向かう。

本作はカーの初期の作品―なんとあの名作『帽子収集狂事件』の次に出版されている!―であるのに、本格推理物ではない。フェル博士は終始、推理が空回り、マーチ警部も容疑者スピネリに翻弄されて東奔西走しているだけの無能振りである。

そして象徴的なのが、いやに探偵役が多い事だ。
フェル博士とマーチ警部という二大巨頭に加え、マプラム主教であるヒュー・ドノヴァン・シニアは元犯罪研究家だし、その息子は大学で犯罪学を専攻している刑事の卵、それに加え、スタンディッシュ大佐の出版社お抱えの推理小説作家ヘンリー・モーガン(イニシャルがH. Mというのがまた面白い)まで登場とてんこ盛りである。
ここにいたって気付くのはカーなりに「船頭多ければ船、山登る」を体現したかったのだろうか。大本命であるフェル博士でさえ、真犯人に気付きはするが、仕掛けは失敗している。ごく初期の作品である本書で、既に本格推理小説を皮肉っていたのか?

しかし、とにかく回り道が多く、バランスの悪い作品だった。


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No.4:
(3pt)

犯人の意外性と推理の妙味は楽しめる物のトリックと主題の魅力が薄いので★3つです。

英米本格ミステリー黄金時代に君臨した怪奇と密室の巨匠カーの名探偵フェル博士活躍の長編第3作です。本書が著された1934年は別名義を含めて何と合計6冊も出版されており、全てが傑作とは言えませんがその旺盛な執筆ペースに作家人生の中でも相当に充実した時期だったのだなと窺えます。本書でのフェル博士は作中に登場する犯罪学の権威である主教と探偵作家の二人を意識してかユーモアを抑え何時になく生真面目な態度です。今回のワトスン役は主教の息子で父同様に犯罪学を学ぶドナヴァン青年が務め、初々しい恋や危険な張り込みに活躍します。尚、本書は1958年の翻訳書で今は有名なポルター・ガイストが「音霊」と訳されていて古めかしさを感じさせます。
田舎の屋敷に住む出版社の経営者デッピングの元へある嵐の夜に謎の訪問者が訪ねて来て、翌朝下男が主人の部屋で射殺死体を発見する。死体の傍らには「剣の八」と呼ばれる不吉な死のカードが落ちていた。
過去の二作では推理がやや中途半端な印象だったのを反省してか、今回フェル博士は序盤から堂々とした推論を展開しています。本書を読んで判ったのは博士の推理が物証と状況から犯人の心理を推測する方法だという事です。そして最後に飛び切りの意外な犯人が暴き出され著者の巧緻な企みに唸らされます。唯、残念なのは本書で重要性の高い食事と鍵の手掛かりが犯人のポカミスによる偶発事であり他には特に驚く様なトリックが無い点です。本書には三人の探偵による推理合戦の趣向もあるのですが、結果的にはライバル二人の推理が十分でなく腰砕けなのも残念です。それから主題の「剣の八」のカードが飾り物に過ぎない点も物足りませんし、今回全体的にフェル博士が真面目過ぎて面白くなく、やはり博士にはもっと思い切り脱線して笑わせて欲しいと思います。本書は犯人の意外性と推理の妙味は楽しめる物のトリックと主題の魅力が薄いので★3つと致します。
剣の八 (Hayakawa pocket mystery books (431))Amazon書評・レビュー:剣の八 (Hayakawa pocket mystery books (431))より
4150004315
No.3:
(3pt)

犯人の意外性と推理の妙味は楽しめる物のトリックと主題の魅力が薄いので★3つです。

英米本格ミステリー黄金時代に君臨した怪奇と密室の巨匠カーの名探偵フェル博士活躍の長編第3作です。本書が著された1934年は別名義を含めて何と合計6冊も出版されており、全てが傑作とは言えませんがその旺盛な執筆ペースに作家人生の中でも相当に充実した時期だったのだなと窺えます。本書でのフェル博士は作中に登場する犯罪学の権威である主教と探偵作家の二人を意識してかユーモアを抑え何時になく生真面目な態度です。今回のワトスン役は主教の息子で父同様に犯罪学を学ぶドナヴァン青年が務め、初々しい恋や危険な張り込みに活躍します。尚、本書は1958年の翻訳書で今は有名なポルター・ガイストが「音霊」と訳されていて古めかしさを感じさせます。
田舎の屋敷に住む出版社の経営者デッピングの元へある嵐の夜に謎の訪問者が訪ねて来て、翌朝下男が主人の部屋で射殺死体を発見する。死体の傍らには「剣の八」と呼ばれる不吉な死のカードが落ちていた。
過去の二作では推理がやや中途半端な印象だったのを反省してか、今回フェル博士は序盤から堂々とした推論を展開しています。本書を読んで判ったのは博士の推理が物証と状況から犯人の心理を推測する方法だという事です。そして最後に飛び切りの意外な犯人が暴き出され著者の巧緻な企みに唸らされます。唯、残念なのは本書で重要性の高い食事と鍵の手掛かりが犯人のポカミスによる偶発事であり他には特に驚く様なトリックが無い点です。本書には三人の探偵による推理合戦の趣向もあるのですが、結果的にはライバル二人の推理が十分でなく腰砕けなのも残念です。それから主題の「剣の八」のカードが飾り物に過ぎない点も物足りませんし、今回全体的にフェル博士が真面目過ぎて面白くなく、やはり博士にはもっと思い切り脱線して笑わせて欲しいと思います。本書は犯人の意外性と推理の妙味は楽しめる物のトリックと主題の魅力が薄いので★3つと致します。
剣の八 (1958年) (世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:剣の八 (1958年) (世界探偵小説全集)より
B000JAU6S2
No.2:
(3pt)

タロットカードの謎

雷鳴とどろく不気味な館に死体とタロットカード謎の剣の八のカードは何を示すのか?道具立てはなかなかよろしいのですが不可能興味に乏しい作品です
剣の八 (Hayakawa pocket mystery books (431))Amazon書評・レビュー:剣の八 (Hayakawa pocket mystery books (431))より
4150004315
No.1:
(3pt)

タロットカードの謎

雷鳴とどろく不気味な館に
死体とタロットカード
謎の剣の八のカードは何を示すのか?
道具立てはなかなかよろしいのですが
不可能興味に乏しい作品です
剣の八 (1958年) (世界探偵小説全集)Amazon書評・レビュー:剣の八 (1958年) (世界探偵小説全集)より
B000JAU6S2



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