月明かりの闇



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長編小説

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月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

2004年09月07日 月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

現場に到着したフェル博士の目の前で、死体は広々とした浜辺の真ん中に横たわっていた。背後から鈍器で殴られたらしく、頭の右側がつぶされている。濡れた砂には被害者自身の足跡が残るのみ…犯人は宙に浮いた状態で凶器を振るったとでもいうのか?南部の邸宅で起きた謎めいた殺人事件。当主一族に伝説として残る百年前の惨劇が現代に再現された!名探偵フェル博士の慧眼が、最後の最後に見抜いた意外な真相とは。 (「BOOK」データベースより)




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月明かりの闇の総合評価:5.67/10点レビュー 12件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

全然状況が解りません

カー作品の欠点が如実に現れた作品である。
それはまず建物や敷地の配置が全く解らない、つまり風景描写が非常に独り善がりで単に説明的であり、読者に伝えようという気がしない点だ。読書をするに当たってはやはり読者は作者の書かれた内容を想像して風景を思い浮かべるのだが、これが全く思い浮かばない。
解らないまま、物語を読み進めるのでこれで小説の理解は約50%程度まで落ちる。これは敷地のレイアウトを付けてくれると非常に助かるのだが・・・。
そしてやはり一番大きいのが機械的トリックを説明しているのにそれが図解されていない事。どうにかこういう風にやったんだろうなとは想像はつくが、はっきり云って十分理解しているとは到底思えない。これは正に推理小説のカタルシスであるから致命的だ。ここでほぼ90%は興趣が殺がれた。

しかし、前回『眠れるスフィンクス』はノレたのに、今回なぜノレなかったのか。やはりそれは前者がトリックよりもロジック、ミスリードの妙で読ませたのに対し、こっちはやはり足跡の無い砂浜で鈍器で殴られたような死体があるという不可能状況を設定したトリックミステリであるからだろう。こういうミステリではやはり周囲の位置関係、人員配置、登場人物のアリバイなどが重要なのに、前に述べたような欠点があれば全然物語として成立しないのである。

ただ今回もなかなかに面白い趣向が凝らしてあった。人間というものの不思議さ―特に趣味趣向の多彩さ―に後期のカーは結構魅せられていたのだと思う。
今回は現代翻訳家が訳したというだけあって期待したのだが、非常に残念だった。

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No.11:
(4pt)

優れた翻訳

カー晩年の作品ということで、確かに往年のような精彩は欠いているけれど、思いのほかスラスラと読むことができた。これは、田口俊樹氏の訳がとても優れていた、というのが大きいと思う。

原文はおそらく、いかにもカーっぽく冗長な文章なのだろう。何かといえばフェル博士が「これはこれは、これはアテネの執政官」などと、しつこく繰り返すクドさからも推して知るべしである。

ミステリとしても、カーのわるいクセである「竜頭蛇尾」の印象が免れない。でも、フェル博士ともこれでお別れだし(特に思い入れはないのですが…)ちょっと甘めで★4つということにしておきます。
月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150703671
No.10:
(5pt)

サブタイトルがすべて

面白かったです
月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150703671
No.9:
(5pt)

いいね!

いいね!と致しましたが、傷み本で残念でした!!本当は、返品交換してほしい、出来ませんが。
★評価は5.甘いかもしれません。
月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150703671
No.8:
(3pt)

さようなら、フェル博士、でも未読はまだまだある…

1967年発表の本作品は、フェル博士が登場する最後の作品。

舞台は1965年(21ページに明記)のサウスカロライナ州、チャールストン港近くのジェイムズ島。
メイナード邸は、17世紀から続く由緒ある家柄で、1867年には、当時の当主ルーク提督が浜辺で頭蓋骨を割られて死亡するという事件が発生していた。
周辺には、彼自身の足跡しかないという密室状態。
果たして、同じシチュエーションの事件が再びメイナード家を襲うが…。

副題は「フェル博士最後の事件」ですが、後続の作品がないため、「結果的に」最終作となったようです。
そのため、「最終作」らしい工夫というものはなく、いつもの「カー作品」という印象でした。
ただ、ひとつだけ、読んだことのない趣向はあります。
それは、メイナード家の当主ヘンリーの娘、マッジが冒頭で、「彼氏」とデートをしているのですが、それが誰なのか分からないという点。
小粒な謎ですが、事件の真相と深く結びついています。

ところで、巻頭の登場人物欄の紹介の仕方の大半が、「…の友人」というのには、参りました。
カーは登場人物の描き分けがあまり得意でないので、登場人物欄は必須なのですが、これでは頭の整理になりません。
せめて職業を載せてほしかったです…。

さて、肝心のメイントリックですが、こちらはもともと期待していなかったので、特別失望はありませんでしたが、正直なところ、意外性には乏しいという印象でした…。

本書の巻末解説は、フェル博士への語りかけ形式で、カー作品への愛着が感じられて楽しい一編です。
解説者は幼少の頃、「曲がった蝶番」の児童向け翻訳「踊る人形の秘密」を読んだことがあるそうで、その翻訳本の解説には、カーのオススメとして、『絞首台の秘密』『どくろ城』『弓弦荘殺人事件』が挙げられていたとか。
「何も二流作品ばかり挙げることはない」という一文に、最近その3作品を読んだ自分としては、思わず苦笑してしまいました…。
月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150703671
No.7:
(2pt)

フェル博士が台無し。

本来はといいますと、
限りなくこの作品は
☆1に近いといってもいいでしょう。
しかしながら設定は面白いのです。
ただし、つながり方はむちゃくちゃなのですが。
まず、いつものフェル博士シリーズを
知っている人だったらあまりの冗長さ
あるいは展開のだめさかげんにがっかりすることに
なるでしょう。
最後の作品ですが読まないほうがいいです。
幻滅します。
月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:月明かりの闇 〈クラシック・セレクション〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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