魔女の隠れ家
- ギデオン・フェル博士 (23)
- 安楽椅子探偵 (187)
- 魔女 (24)
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
わかりにくい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フェル博士シリーズ第1作目。設定的には『連続殺人事件』や『プレーグ・コートの殺人』や『赤後家の殺人』などでよく使われる昔から因縁のある建物で起こる怪事件を扱った作品である。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
別の方のレビューと同様、私が初めてこの小説をよんだのも、今絶版となっているあかね書房版少年少女世界推理文学全集に収録されていた本作でした。小学生の頃に読み、怪奇小説のような描写に震え上がり夜、怖くてトイレに行けなくなったことを覚えています。そればかりかこの作品を読んだことで、私はすっかりカーファン「カーキチ」になってしまいました。大人になり再読して改めて、本作の素晴らしさを痛感した次第です。トリック自体は驚天動地、という訳ではないと思いますが、前半に語られる不気味な伝説伝承は、読者を小説の中に引き込む魅力が十分です。またカー作品に登場するフェル博士の初登場作品も本作ですし、後の作品にも登場し夫婦になる、ドロシーとランポールの二人が、出会うのも本作です。そういう意味でも、この小説は「カー入門」に最適の一冊であると思います。また、現在進行中の創元推理文庫の「カー新訳シリーズ」の仲間に本作も是非加えてほしい、と切に願うものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白かった❗️ 探偵のフェル博士はすぐスネたりする可愛いおじさん。著者がアメリカ人なので、イギリス人を描いてもついアメリカ風になるのも微笑ましい。 率直なアメリカ人青年とお転婆なイギリス娘のロマンスも愛らしくて好き。 冒頭のアメリカ人青年がイギリスの硬貨に戸惑う描写やフェル博士がイギリスのお茶について演説をぶつのも楽しかった。 推理や事件だけでなく、風刺やユーモアをさらりと入れるカーのセンスに舌を巻いた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かなり、古い物なので、あまり、期待はしてなかったのですが、案外 状態良くて安心しました。お世話になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他のレビューアさんも昔に読んだものを再読したという方が多いようですが、私も同様です。内容はほとんど忘れていましたが、これがあのギディオン・フェル博士が登場した最初の作だったのですね。カーの作品では、パリを舞台にしたアンリ・バンコランもの4冊から始まって、次にノン・シリーズが1冊、その後の6作目になります。 英国リンカーンシャーの村で、監獄の長官を勤めてきた貴族の当主は首の骨を折って死ぬという伝説があり、また、長男が25歳になる時、旧監獄の長官室にある金庫を開けなくてはなりません。それが地所を相続する条件という奇妙な遺言が代々伝えられてきました。そして今期の当主もやはりその夜に首の骨を折って死んでしまいます。が、今回はどうも殺人らしい・・という出だしで、怪奇趣味、古い伝説と怪しい屋敷、密室での不可能犯罪など、これぞカーというべき要素が詰まっています。おどろおどろしい雰囲気の中にも、これもカー独特のファース(ドタバタ劇)的ユーモアが含まれていて、充実した作品になっています。 最近のミステリと比べると悠長な感じはするかもしれません。個人的には英国の田舎の描写がとても美しく、読んでいてうっとりしました。緑の芝生が広がり、木々が濃厚に香り、その向こうには村の家々の屋根と教会の尖塔が見える、歴史ある領主館、そして夜明けや夕暮れの空の色の変わりゆく様。外は霧が降り湿度が高くても、部屋の中は暖炉の薪がパチパチと音をたてて燃え、暖かい、ウィスキーをすすりながらゆったりと会話を交わす、そんなシーンが何度も出てきます。 この作品は、大学を出て英国へやってきたばかりのアメリカ青年ランポール君の目を通して描かれていますが、初めての外国で異なった国民性や習慣、風景にとまどったり驚いたりしている様子がとても初々しいです。カーは1932年に英国へやってくる船上で英国女性と出会って結婚、ブリストルに住み始めたということですが、この作品はその翌年のものですから、ランポール君がドロシー嬢に一目ぼれしてしまうシーンや、彼が英国に感じる感慨は、カー自身の経験と重なっているのではないかと感じました。 今、同じく1933年に書かれた「帽子収集狂事件」を再読中です。今度はロンドンに舞台を移し、やはりランポール君が登場します。こちらもカーの代表作であり、おすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
創元新訳カーシリーズの印象が良く、1930年代のJDC/CDを全部読みたい! で昔の文庫本を引っ張り出して再読。四十年ほど前に一度読んでいるのですが全く内容を忘れていました。目の前の事件をよそに古文書を読んでしまうブッキッシュな態度や、井戸調査の描写をコミック仕立てにしてしまうので、怪奇は全然盛り上がりません。肝心の謎もあまり謎めいていないのでこちらも小盛り上がり。でも全体的にフレッシュな若々しさが感じられる楽しい探偵小説でした。米国と英国の間で戸惑う(もちろんイギリス贔屓)記述が多めでJDCの心情を正直に吐露している感じです。登場人物がやたら歌ったり飲んだりするのが初期フェルシリーズの特徴かも。出てくる歌などを原文から調査してみました。 p21「ラウス ヴィ二 エクセルシタス クルシス」1187年の第一回十字軍のさいブイヨンのゴドフリーの部下たちが歌った『酒の歌』Laus Vini Exercitus Crucis… Drinking Song of Godfrey of Bouillon's men on the First Crusade in 1187: この歌は『朝まで家に帰るまい』We Won't Be Home until Morningと同じ旋律らしい… We Won’t Be Home… の方はググると何件かヒット。 p46 古い文句「地には大いなる叫びが満ち…」There was a great crying in the land: King James Version, Exodus 11:6 And there shall be a great cry throughout all the land of Egyptのこと? p67 ずっと昔に流行った戯れ歌の楽譜 sheets of long-forgotten comic-songs 『マリーよ、すぎし憩いの日、そなたはどこにおわせしか』という悲歌 a lament called "Where Was You, ‘Arry, on the Last Bank 'Oliday?" 『ブルームズベリー広場のバラ』The Rose of Bloomsbury Square: いずれも不明 (‘ArryはHarryでは?) p192『蛍の光』Auld Lang Syne: イギリスやアメリカ合衆国など英語圏の国々では大晦日のカウントダウンで年が明けた瞬間に歌われる、とwikiに書いてありました。 フェル博士が二本杖を使うのはこの作品だけ。銃は「旧式のデリンジャー」an old-style derringer revolver が登場。Remington Doubleはrevolveしないんですが… 他に「銃身の長いピストル」a long-barrelled pistol (後に出てくる「ブラウニング型拳銃」a Browning pistol と多分同じ)も登場。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 20件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|