猫と鼠の殺人
- ギデオン・フェル博士 (23)
- 嘲るものの座 (1)
- 安楽椅子探偵 (188)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.33pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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カーによる当時アメリカで人気を博していたアニメ『トムとジェリー』を主人公にしたミステリのノヴェライズ版・・・ではもちろんない。妙な題名だがれっきとしたフェル博士シリーズである(ちなみにWikipediaで調べてみると、『トムとジェリー』はなんと1940年に既に放映開始されており、本作の発表が1942年だから符合はする)。 | ||||
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誰が猫で誰が鼠であるか二転三転する話の構成は面白い。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この本は今までに読んだカーの中で1番好きです。必ずまた何度でも読みたいと思う、とてもおもしろく好みの本でした。無駄がなく、カーにありがちなちょっと無理矢理な所もあまりなく、芸術作品のようだと感じました。図書館で借りたので、再出版していただきたい本ですね。 | ||||
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ディクスンカーならではの斬新な本格ミステリー。 あれっ?と思ったのは同じ欺く者の座。 同じ作品が翻訳者の手によって勝手に変更される。困ったもの。 カーの作品が夥しいのはわかりますが、そういえば、青ひげの花嫁と、分かれた妻たちと同じ。悩ましい限りですが、初心者の方はご注意を。 | ||||
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ハウダニットの作品が多いカーにして、これは珍しくフーダニットに力点を置いた作品ではないかと思います。 ハウのほうは、後から唐突に出される物証がいくつかあって、読者に対してフェアとは言えませんが、フーの魅力がそこを補っています。 少ない登場人物ながら、それぞれに均等に入り込んで描写しているせいもあり、読者は心理的に特定の人物に嫌疑をかけにくい。 (犯人はすぐに目星がつく、という人の鋭さには本当に脱帽( ;∀;)) 本作にはいつもの相棒、ロンドン警視庁のハドリー警視が出ないし、初期作品のような濃厚な怪奇趣味もなく、少々寂しさを感じるのは事実。 しかし、この作をカーではない別の作家の作品として読めば(意味あるか?)、とてもすっきり愉しめる謎ときだと思います。 我ながら変な褒め方ですが。。。 | ||||
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「奇想天外 21世紀版 アンソロジー」内の「結カー問答」で山口雅也氏が推していた作品。 登場人物もごちゃごちゃしておらずディクスン・カーにしてはシンプルで読みやすい。 ミステリなので詳しくは書けないがラストシーンも良い。 これからも「結カー問答」を参考にして、知られざる名作を読んでいきたい。 | ||||
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1942年発表の本作品は、カー名義の第22作目。 活動の時期としては、中期にあたる作品と言えます。 私は、数年前から、カーの作品を貪るように読み始め、傑作や良作と呼ばれる作品は読みつくし、今は、絶版となった作品を入手して、「駄作でもよいか」という気持ちで読んでいますが、本作品については、「思わぬ掘り出し物」といった感じです。 本作品は、カーとしては珍しく、「不可能犯罪」を扱ったものではありません。 「猫と鼠の殺人」という邦題が示すとおり、猫が鼠をいたぶるように、冷徹な評決を下す判事、ホレース・アイアトンが主人公。 彼は、物語冒頭で、「中途半端な計画を実行し、情況証拠が不利だと嘆く犯罪者」を見下すような発言をします。 ところが、自分の別荘に、娘の恋人である男性を招いた夜、別荘から銃声が聞こえ、警察が駆けつけると、判事が拳銃を手にしてその恋人の射殺死体の傍らにいるところを発見されます。 別荘には他に人がおらず、「情況証拠が不利」な状態に陥ってしまったのです。 物語は、そんな判事が「黒か、白か」という点に的を絞って展開していきます。 この物語、普通に考えると、「黒」でも「白」でも、どちらにしても「意外でない」気がします。 ところが、最後の数10ページを読むと、「黒」と「白」のどちらを予想していても、「驚くべき真相」が待っています。 本作品は、カーの代表作とまではいかないでしょう。 しかし、あまり知られていない作品でありながら、水準をはるかに超えるレベルにあります。 ただ、「意外性」を求めるあまり、「無理なシチュエーション」があるのは事実ですが、カーを読み慣れている方であれば、それほど抵抗がないのではないかと思います。 そのような意味で、カーの諸作を読み始めの方(そもそも、そんな方はこのレビューを読んでいないでしょう)にはあまりオススメではなく、私のように多くの作品に接してきた方が読むと、「絶版になっているとは、勿体ない」と感慨深く読み終えることができるのではないかと、感じています。 | ||||
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