悪魔はすぐそこに
- 横領 (72)
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悪魔はすぐそこにの総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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あまり面白くなかったです。 | ||||
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おおよその展開は分かってきます。 | ||||
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大学の職員という経歴からか、この作品の舞台である学内の人間関係、細やかな心理的描写が生き生きと描かれていると思います 五番目の~とそして医師も~両方読んでイマイチだったのですが、クリスティーの毒殺物のように作者自身職業柄詳しいことを書いたものの方がやはり面白いということですかね。 | ||||
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著者のディヴァインは1930年生まれ、この作品の出版は1966年だそうです。英国ミステリのクラシックスと言っていいと思います。 舞台は地方都市ハードゲート。そこにあるハードゲート大学で殺人事件が起きる。殺されたのは老年の経済学講師。そんなに能力があるわけでもないし年も年だし、やめてもらいたいと考えていた大学のマネージメントが、ちょっとした会計上の落ち度を突いて彼を追及しようとしていたところだった。が、講師は濡れ衣だと主張し、自分をやめさせるならあれこれ都合の悪いことを暴露してやると捨て台詞を吐き、その夜に殺されてしまった。数学講師ピーターにとって彼は亡父の友人であり自分の恩人でもあった。彼の婚約者で経済学講師ルシール、そして法学部長のラウドンと事務職員のカレンらは、自分たちでも犯人の見当をつけてみようとするのだが・・・事件にはどうやら過去の女子大生妊娠、堕胎死亡事件のスキャンダルがからんでいるらしい・・。 著者自身が大学の職員として働いておられたそうで周知の世界だからか、大学内の実態がとてもうまく描かれています。事なかれ主義でやる気のない骨董品のような老年教師や、出世欲でギラギラしていて人の足をひっぱることしか考えていない野心家の教授、能無しの上司にうんざりしながらもこき使われている事務職員などなど。実際にいかにもいそうな人物、ありそうな出来事ばかりです。英国の大学の重厚な雰囲気もいい感じですし、良い意味で古き良き時代の古典ミステリの面影があります。50年前の作品にしては古びてもいず、真相を追う楽しみ、意外な犯人、納得のいく犯行理由など、ミステリの王道のおもしろさがあります。 著者はミステリ小説コンクールの応募で作家デビューしたのですが、審判員だったアガサ・クリスティは、処女作”兄の殺人者”を「最後まで読んで楽しめた極めて面白い犯罪小説」と絶賛したそうです。確かに、たとえば秋の夜長にゆったりと読書するにはうってつけの小説だと思います。すでに2つめの翻訳「ウォリス家の殺人」も読みましたが、こちらもなかなかの出来でした。こちらの後書によると、ディヴァインの作風は水戸黄門や韓ドラのように類型的なパターンや登場人物が見られるそうですが、それを味わって読むのもまたいいかと思います。ミステリ・クラシックスの風情が好きな方にはおすすめの作品です。 | ||||
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本作『悪魔はすぐそこに』(1966年)を読み終わり、『兄の殺人者』(1961年)、『三本の緑の小瓶』(1972年)の2作を、評者は少し前に読んだのだが、ディヴァインの才能を少し過少に評価していたようである。 本作は、『兄の殺人者』でデビューしてから5作目でありディヴァインも油がのってきたころの作品ではないかと思ひながら読み進んだのである。 探偵小説+犯罪小説ともいえる新しいジャンルとして読むことも出来るが、やはり「伝統的な探偵小説」の側に軸足を置いて書いている、と巻末の解説で法月綸太郎氏が評価していたことに異論はない。 本書『悪魔はすぐそこに』は、大学内で起きた事件であるから、かってディヴァイン自身が大学事務職員だったことから、自家薬籠中で書くことも可能だったかもしれないが、登場させる人物の巧みな性格描写などについ引き込まれてしまった。 犯人探しをする読者を、ミスデレクションに導くプロットにも嫌みがなく、ヒントもそこここにちりばめられていて、“犯人はこの人物しかありえない!”と思わせながらも読者を先へ先へと読み進めさせる才能に脱帽した。 巻末の解説で法月綸太郎氏が「温故知新」との言葉を使っていたが、『悪魔はすぐそこに』は、半世紀近く前に書かれたにも拘わらず久しぶりに楽しませてくれた作品であった。 | ||||
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目の前に人参がぶらさがっているのに、殆ど気がつかないまま最後まで読んでしまったという感じ。 読後思い出してみるとあちこちに犯人を示唆する手掛かりが沢山転がっているのに、怪しげな人間たちの怪しげな言動にすっかりミスリードされてしまった。もう1度読み直してみるといかに作者がフェアに勝負したか、どこに罠が仕掛けられていたのかより一層理解できると思う。 それにしても結末にはアッと驚かされた。 最近はクライムノベル的な推理小説が多く、こういう正統派的なものが殆どない。 その意味でこの1冊は非常に希少価値が高い。 | ||||
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目の前に人参がぶらさがっているのに、殆ど気がつかないまま最後まで読んでしまったという感じ。 読後思い出してみるとあちこちに犯人を示唆する手掛かりが沢山転がっているのに、怪しげな人間たちの怪しげな言動にすっかりミスリードされてしまった。もう1度読み直してみるといかに作者がフェアに勝負したか、どこに罠が仕掛けられていたのかより一層理解できると思う。 それにしても結末にはアッと驚かされた。 最近はクライムノベル的な推理小説が多く、こういう正統派的なものが殆どない。 その意味でこの1冊は非常に希少価値が高い。 | ||||
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