闇からの声
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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意外と面白かったです。 | ||||
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フィルポッツと云えば『赤毛のレドメイン家』と連想されるように、あまりそれ以外の作品については巷間に知られていない。しかし、逆にそれが仇になっていると私は思っている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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小学6年生の夏、白黒テレビで見た、東野栄治郎主演のドラマ「闇からの声」 ずっと心の中にいつか読まなければ…という思いがありましたが、50年もたって ついに読みました! 東野栄治郎といえば水戸黄門ですが、私はこのドラマの「塙平七」の印象があまりにも つよかったので、水戸黄門のほうが違和感あります。 引退した名刑事のジョン・リングローズが、イギリス海峡に面した旧領主亭ホテルに 招かれて宿泊した時、真夜中に、突然聞こえてきた子どもの叫び声。 それから、謎を解く旅が始まる。すべて解決し、殺人犯が絞首台に送られたあと、 リングローズがもういちどホテルに立ち戻ったときに、声の謎がすべて明かされる。 読後の満足感と余韻が心地よい。 | ||||
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中学2年だった'70年の夏休み、NHKの銀河ドラマ枠で本作がオンエアされたのですよ。確か一週間全5回のミニシリーズだったけど、連日TVに齧りついていました。そして次の週にはこの創元推理文庫版を神保町の書店で入手したわけで。 ドラマは戦前の日本に舞台を移した翻案もので、主人公の隠退した名刑事には俳優座の重鎮であり、前年からTVドラマ「水戸黄門」で主演していた東野英治郎。老婦人はやはり俳優座の盟友で小津安二郎「東京物語」などでお馴染み東山千栄子、他に劇団民藝で頭角を現しつつあった大滝秀治や東宝特撮に欠かせない田崎潤など多士済々で、主人公「ジョン・リングローズ」の名を「塙平七」などと洒落っ気のあるネーミングもありました。 「赤毛のレドメイン家」と並ぶフィルポッツの名作とされる本作の評価は皆さんのレビューでも明らかですが、半世紀も前の白黒ドラマを今日観る機会はまず無く、残念な思いはつのります。全ては遠い追憶の彼方なのでしょうか…。 | ||||
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引退した名刑事リングローズは休暇のために旧知の友人が営むホテルを訪れるがそこで深夜に少年が助けを求める叫び声を聞く。同宿の老婦人の話ではその部屋では一年ほど前に少年が同じような叫び声を上げて病死したという。リングローズは闇に葬られた卑劣な犯罪の存在を確信しその真犯人を暴く事を決意する。 本作は序盤で犯人が特定されその後はいかにして犯人を追いつめるかがテーマとなる「刑事コロンボ型」の物語展開である。共犯者が対象となる前半は展開が遅くやや冗長であったが第10章「第二の戦闘開始」からは狡猾な真犯人との駆け引きや心理戦が緻密に描かれグイグイと引き込まれた。また終盤の舞台となるイタリアのコモ湖周辺の風景描写も目に浮かぶようで田園小説の作家と言われるだけあって見事である。ただ全体的に同じ事の繰返しや事件とは無関係な記述等で読後は疲労感が残った。 序盤における犯人の特定は物語としては納得できるがあくまでも仮説にすぎない。現実的に考えた場合この程度の根拠でここまで相手を悪人扱いしていいものか疑問である。犯人側の動機も深くは解明されておらず結局は勧善懲悪に終わっているのは安易ではなかろうか。また事件を外面的に見ると冒頭の「闇からの声」を除けば平凡なものであり犯人側の対応がもっと冷静であれば解決は無理だったはずである。知的ゲームとして見れば面白いが現実の犯罪として見たときはやや消化不良の感がある。 二十代の頃に最初に読んだ時は傑作として感激した記憶があったので期待して再読したのだがそれほどの評価とはならなかった。特に登場人物に魅力を感じられなかった。ヒーロー扱いのリングローズも善悪の間でもう少し人間として悩んでほしかった。「赤毛のレドメイン家」と同様に名作として圧倒されたがミステリとしては今一つという感じである。 | ||||
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倒叙でもなし、本格でもなし、中途半端な作品。 かつてはそれでも評価を得られたのであろうから、古典の一つとして読むしかない。 それでも冗長であり、読了が難儀であった。 作者が高名、というだけ。 優れているのは解説者と翻訳者のほうではないだろうか。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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