赤毛のレドメイン家



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初公開日(参考)1970年10月
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長編小説

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赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)

2019年11月20日 赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)

六月半ばの日暮れどき、ダートムアの採石場で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。それから数日後、ブレンドンはその女性から助けを請う手紙を受けとる。夫が、彼女の叔父のロバート・レドメインに殺されたらしいというのだ……。レドメイン家をめぐる奇怪な事件は、美しい万華鏡のようにその姿を変化させつづけ、やがて驚愕の真相へ――。江戸川乱歩が激賞した名作が満を持して新訳で登場!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

赤毛のレドメイン家の総合評価:7.61/10点レビュー 46件。Bランク


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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

赤毛のレドメイン家の感想


▼以下、ネタバレ感想

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氣學師
S90TRJAH
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

古典の名作

イギリスからイタリアへ。風景が目に浮かびます。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

文豪によるミステリは実に絵画的

スコットランドヤードの敏腕刑事が休暇中の旅先で恋に落ちる。その女性は人妻であったが、彼女の夫は彼女の叔父に殺され、その叔父ロバートは行方しれず。かくして指名手配になったロバートが各地で現れるという報告が入るが、どうしても捕まえることは出来ない。そのうち、新たにピーター・ガンズなる探偵が登場して・・・というのが本書のあらすじである。
本作は乱歩が当時海外推理小説十傑に値する、と過大なる絶賛をされ、日本に紹介された作品。このフィルポッツというミステリプロパーではない作家の作品が世紀を越えて、今なお文庫で書店に行けば手に入る状況は多分にこの大乱歩の賞賛の影響が大きいに違いない。
そういう前知識があると、本書は多分肩透かしを食らうだろう。ただ、1922年という時代性を考えれば、本作はミスディレクションによる意外性と恋愛とミステリの融合を目指した画期的な作品であると云えよう。
当時イギリスで文豪として名を馳せていたフィルポッツが自身初のミステリを発表したのは60の手前と、時代的に云えば、晩年に差し掛かった頃になる。その動機についてはよく判らないが、やはりミステリ発祥の地イギリスならば、作家たる者、死ぬ前に一度はミステリを物してみたいという風潮があったのかもしれない。

で、文豪の名に恥じず、その描写力は実に絵画的。主人公の刑事が初めて事件の渦中の赤毛の女性と出逢う、夕日と彼女の赤毛が織り成すコントラストの描写など、目に浮かぶようだった。実際このシーンは本作でも象徴的なシーンとして捉えられ、私が持っている創元推理文庫版の表紙絵はそのシーンを切り取った物になっている。
イギリス中を逃げ回っては連続殺人を起こす怪男児ロバートの姿が伝聞によって伝えられるがその様子も頭の中で映像が浮かぶほどだった。特にこのロバートのまとう雰囲気は私がこの本を読んだ当時にまだ流行っていた『北斗の拳』に出てくるような不遜で怪力を誇る大男を連想させ、なんとも恐ろしい殺人鬼だと思ったものだ。本書を手に入れるとすれば、創元推理文庫版と集英社文庫版の2冊になる。後者については読んだことないのでわからないが、前者は訳が古く、かなり読みにくい感じがした。それでもなお、情景が目に浮かぶのだから、この作家の描写力はかなり高い。十分に本作を楽しむためにも、一刻も早い改訳を望む。

そして主人公の刑事は正に本作では道化役。ロバートが引き起こす惨事に常に後手後手に回り、全くと云っていいほどいいところがない。満を持して現れるピーター・ガンズなる探偵が正に全能の神の如く、この事件を解決するのである。
そしてこのガンズによって明かされる真相は実に意外。ミステリを読みなれた人ならば、予想の範疇であろうが、そうでない人にとってはなかなかに楽しめるものだろう。先に述べたが本作の主眼はミスディレクションの妙にある。これを成立させるために人妻に一目惚れする刑事を設定したと云っていいだろう。それまでの本格推理小説でかみ合うことのなかった論理性と叙情性を上手くブレンドし、それをトリックに繋げた作品だ。今で云うならば東野ミステリによく見られる仕掛けだと云えるし、その原型と云ってもいいのではないだろうか。

さて、件の乱歩、よほどこの作品を気に入ったのだろう、自作で本歌取りというか、まんま模倣をして1作作ってしまっている。これはもう人物と舞台設定を入れ替えただけといえるぐらいの出来で、しかも乱歩の代表作の1つとまでなってしまっている。ネタバレ防止のために敢えてその作品の名前を挙げないが、これはミステリ通にはかなり有名な話なので、恐らく大概の方がご存知だろう。それでもそれが茶目っ気だと許されるのも乱歩だからなのだろうけど。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

赤毛のレドメイン家の感想

かの江戸川乱歩がNo.1と評した古典ミステリ。


▼以下、ネタバレ感想

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梁山泊
MTNH2G0O
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No.42:
(4pt)

前半を乗り越えれば面白い!

前半は冗長過ぎ。
景色の美しさや恋心の描写が長々、まあ美しい文章なんだとは思うけど、事件捜査は一向に進展が無いのでイライラ。正直、我慢して読み進めました。

しかし、後半は怒涛の展開。
こちらのイラつきも作者の思う壺だったことを知らされます。最後は、見事に翻弄された満足感(?)を味わえました。

ちなみに、最後の手記はいかにも乱歩が好みそうな。。。
赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488111068
No.41:
(5pt)

読める長編探偵小説

久しぶりに読んだ探偵小説
江戸川乱歩が大絶賛したことがわかりました
おすすめします
赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488111068
No.40:
(5pt)

イーデンフィルポッツにはまるきっかけを作ってくれた記念碑的な作品

1年くらい前に新訳をKindleで読んで非常に感動したので今回紙の本も買って再読。以下ネタバレありです。刑事マーク・ブレンドンが仕事一筋で、女性との恋愛経験が不足していることなどしっかり描かれている。18歳にしか見えない絶世の美女ジェニーと運命的な出会いをはたす。ジェニーが怪しいのは誰でもわかることだか、まさかあの人が○○しているとは、前回は気付けなかった。今回じっくり読むと、ロバート・レドメインは髭面の大男で、戦争に行って活躍して大尉になっており、戦争神経症のせいで血の気が多く、激高しやすい性質であることが描写されている。かたやマイケル・ペンディーンは兵役検査に不合格。からだが丈夫ではなく、後援施設で勤務するという。ここで見事に読者は騙される。容姿に関しても、ジェニーから口髭、顎髭、頬髭、長髪の写真を見せられただけ。しかも眼鏡をかけていた。
赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488111068
No.39:
(3pt)

田園小説家が書いた推理小説

もう何十年も前に読んでいますが、新訳になったとのことで再読。
登場人物が少ないので、最後のほうはなんとなく結末はわかってしまうのですが、、
作者は田園小説作家で有名な人物。その自然描写、人間描写に酔えます。
(物語前半のダートムアはホームズの「バスカビル家の犬」の舞台ですし)

これを推理小説として読まずに、物語として評価すればよいのではないでしょうか。

旧訳とは比較していませんが、すらすら読めたのは訳者様の賜物でしょうか。
赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤毛のレドメイン家【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488111068
No.38:
(4pt)

くどい。……でも筋は面白い。

イギリス南部の、ダートムアの海よりの場所で、二人の男が、失踪し、二人がいたと思われる場所には血痕や、死体を引きずったあとが残っていて、失踪した二人のうち一人が、”大きな袋を持って、バイクで失踪場所から港のある街まで移動したのが目撃される。
……つまり、失踪した二人のうち一人がもうひとりを殺して運び去ったと見られる。
……だが、男がたどり着いたと見られる海岸には、死体がなかった。
……更にその後、殺人を犯したと思われる男の兄弟二人のところに、次々にその男が現れて、その兄弟を殺す。
……その動機は何なのか?
……果たして事件の真相は?
………トリックにはいくつか難点がありますが、犯罪そのものの奇抜さと、犯人と真相の意外さは、秀逸です。
いつも、推理小説は、犯人がわからないまま結末で“そういうことか"とわかることが多いけど、この話は、250ページくらいで、犯人がなんとなく分かりました。
……それと、まわりくどい表現が多く、それを省けば3分の2くらいに短く出来るような内容だと思います。
……筋とトリックは、しっかりしてて、面白いので、表現の回りくどいのを我慢すれば、結構面白い。
……この本を読む途中で、同じフィルポッツの推理小説を何冊か買いました。
……本格推理小説の金字塔みたいに言われているけど、納得しないでもないです。
赤毛のレドメイン家 (創元推理文庫 111-1)Amazon書評・レビュー:赤毛のレドメイン家 (創元推理文庫 111-1)より
4488111017



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