赤い館の秘密



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初公開日(参考)1959年05月
分類

長編小説

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赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)

2019年03月20日 赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)

長閑な夏の昼下がり、田舎の名士の屋敷、赤い館で銃声が轟いた。死んだのは、15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄。発見したのは館の管理を任されているマークの従弟と、友人を訪ねてきた青年ギリンガムだった。発見時の状況から当然マークに疑いがかかるが、マークは行方知れず。興味をひかれたギリンガムは、友人をワトスン役に事件を調べ始める。『クマのプーさん』で有名な英国の劇作家ミルンが書いた長編探偵小説、新訳決定版。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.75pt

赤い館の秘密の総合評価:7.00/10点レビュー 31件。Dランク


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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

赤い館の秘密の感想


▼以下、ネタバレ感想

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氣學師
S90TRJAH
No.3:
(6pt)

古典の名作とされていますが

ごく普通のミステリーでした。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

実は金田一耕助のモデルなんです。

ディズニーキャラクターは今なお根強い人気を誇っているが、その中の1人(1匹?)、くまのプーさんはこのミルンが原作者である。
ミステリ黄金期には他ジャンルの作家もミステリを書いていると既に述べたが、なんとミルンのような童話作家でさえ、ミステリを書いているのだから、当時のミステリに対する文壇の注目度、興味の高さが計り知れよう。しかも館物である。今でいうならば、『アンパンマン』の作者やなせたかしが綾辻氏ばりに「~館の殺人」なるミステリを書くようなものか(ちょっと誇張しすぎ)。

旧友べヴリーを訪ねにふらりと彼の宿泊する「赤い館」に立ち寄った放蕩児アンソニー・ギリンガム。田園風景広がる田舎に立つその館ではなんと客の1人が何者かに殺害されるという事件が起きていた。その客は館の主の兄で嫌われ者のロバートだった。さらに当の館主は行方をくらましていた。
アンソニーはべヴリーと共に素人探偵よろしく事件の捜査に挑む。

くまのプーさんの作者によるミステリという先入観を抜きにして、本書はおよそ殺人事件を扱ったミステリとは思えないほど牧歌的にストーリーは進む。周囲に広がるのが田園風景というのもそれを助長しているが、さらに加えて素人探偵アンソニー・ギリンガムと友人ベヴリーのやり取りが面白半分に探偵ごっこをしているような感じで、緊張感の無い会話と共に捜査を進めるのがさらにその雰囲気に拍車を掛けている。
しかし本書で探偵役を務めるこのアンソニー・ギリンガムが横溝正史が生んだ名探偵金田一耕助のモデルであるというのはミステリ識者にはつとに有名である。確かにふらりと現れた放浪者がおよそ知性とはかけ離れた雰囲気を持ちながら事件を解決するというのは確かに金田一と共通するところがある。
またこのように殺人事件という忌まわしい出来事が起きていながらものどかに物語が進むというのは天藤真の作風をも想起させる。直接的・間接的にこのミルンの作風というのは今の一部のミステリ作家に何らかの影響を与えているようだ。

そして本書で明かされる真相及び犯人はけっこう驚愕するだろう。特にミステリを読み慣れた人ならばなおさらこの仕掛けは有効に働くに違いない。ミステリプロパー以外の作家だからこそこのような思いついたアクロバティックなプロットだと云える。
ただ本書は作者としては非常に不本意な形で有名である。それはハードボイルド作家かつアメリカ文学の文豪の1人と称されるレイモンド・チャンドラーが自身のエッセイ「むだのない殺しの美学」で本書を取り上げて散々にこき下ろしているからだ。曰く、リアリティに全く欠けると痛罵とさえ云える苛烈な批判である。
が、しかしながら現代の目を持って本書を読むとそれもむべなるかなと思う。

既に述べたように、ごっこのように探偵趣味に興じる二人の態度もそうながら、一番痛いのは肝心のトリックを成立させることが実に非現実だということだ。ネタバレになるので詳しくは書かないが、今のミステリ作家ならば決して犯さないであろう大きなミスを本書では犯している。それゆえこのトリック自体が成立すること自体不可能ということになっているのだ。
つまり本書はミステリプロパーが精通していない警察の捜査というものを頭の中で描き、しかも当時、そして今でも見られる道化役としての警察を物語に導入して、とりあえずこんな形のミステリを書いてみたといった感じの作品となっているのだ。

ただ上に書いたようにその作風もさることながら、日本を代表する名探偵のモデルが本書にあるだけでも少なくとも日本のミステリシーンに影響を与えているのは間違いなく、また偉大なる文豪に批判ではあるが作品を取り上げられたことでも歴史に残る1作といえよう。
ただ、この訳文の読みにくさはどうにかならないものだろうか?幾度と版を重ねている本書の歴史的意義を讃えているならば、版元はそれなりの改善をすべきだと思うのだが。


Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

赤い館の秘密の感想

かなり純度の高い本格ミステリです。
さすがは黄金期の作品です。
トリックも明快で、納得できます。

アンコウ
BKBVHN0W
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.27:
(1pt)

設定に無理がある

探偵小説を書き馴れない人が書くとこうなる、という見本の様な代物です
序盤からおかしな点のオンパレードで、読んでいて突っ込みが追い付かない
それはドイルに謝れ、という表現も多い
ホームズ程の能力は無いのにイキッている探偵と、ワトソン程の思慮は無いのにテンションだけ高い助手
特に助手は、自分を招いた主が失踪し、主の兄が館で殺害されているという現状で、探偵ごっこを心から楽しむという空気の読めなさが凄い
ノリで探偵やる事にしたギリンガムも自惚れが強く、まだ何の推理もしてないのに自分なら解決出来ると思っているのが痛い…
そしてそれをしたいだけ、つまりホームズより凄い探偵を書きたかったが力量不足だった作者が一番痛いと感じました
読むに価しない作品だとは思いますが、話の種にはなるかもしれません
赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488116027
No.26:
(2pt)

似てるが違う

昔読んだシャーロックホームズの冒険の方が読みやすく面白かった
似て非なるものかな?
赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488116027
No.25:
(2pt)

推理は秀逸だが、現実味に欠ける

探偵の思考過程はとても面白いです。ただ、ネタバレになるので具体例は書きませんが、それはおかしい、という場面が幾つもあります。もう一つ苦情、翻訳で当世風の用語を使っているので(「なので」「思い」など)、本全体が薄っぺらな印象になっています。
赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488116027
No.24:
(5pt)

犯人も事件の真相も知った上で再読する際に現れてくるものについて

1921年当時としては完成度が高い。
 犯人や真相を知った上で読むと、構成上無駄が全くなく淀みなく自然に筋が流れていることにも気がつく。ほぼ完璧である。

 ここで書きたいことは、犯人も事件の真相も知った上で再読する際に現れてくるものについてです。
 各所での作者による登場人物のいじり方、動かし方が非常に読者に向けてのおちょくり、おふざけになっているのです。読者を想定しながら作者が遊んでいるのが手に取るようによくわかるのです。「どうです?」と笑みを隠しながら人形を自在に動かしてくる人形使いのようなサーヴィス、ヒューモア精神がこの作品には込められています。
 マーク・アブレットもですが、特にマシュー・ケイリーのいじられ方は爆笑。英国で盛んなお笑い寄席での人物いじりを思わせます。

 この旧訳はすごく出来が良い。(推理小説の新訳シリーズにはおおむね思わしくない感想を持っている。ぶつぶつと文章が切れていて用語も日常的すぎ、文学的な端正さや薫りとか長い文章がもたらす対称性やリズムが無いのである。近年は文章は簡潔に短くしましょう、といった誤った国語教育が蔓延したらしく、どうも若い世代とは国語に対する感性が180度逆なようである。)

 中学生の時の初読の印象は「まぁまぁ」くらいでしたがそれから五度、六度と読み返すたびに、よくわかってきた作品。初読の頃は無駄に思えていた部分もイギリスの当時の暮らし方や階級社会についてある程度知るようになった今ではよく描けているなという感想になりました。(創元推理文庫旧版 - 大西 尹明訳)
赤い館の秘密 (創元推理文庫 (116-1))Amazon書評・レビュー:赤い館の秘密 (創元推理文庫 (116-1))より
4488116019
No.23:
(5pt)

ほのぼの感が漂う推理小説

くまのプーさんの作者A.A.ミルンの唯一にして傑作の推理小説です。シリーズになってないのが残念だと思うくらい、面白かったです。一気読みしました。ホームズ役とワトスン役の掛け合いが何ともほのぼのした雰囲気を出していて、こんなにふんわりした感じの推理小説読んだことないと思いました。やはりミルンの為せる業ですね。館ミステリーが好きな人にはもちろん、おどろおどろしい描写は苦手だという人にもおすすめです。
赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:赤い館の秘密【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488116027



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