皇帝のかぎ煙草入れ



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初公開日(参考)1958年01月
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長編小説

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皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)

2012年05月18日 皇帝のかぎ煙草入れ【新訳版】 (創元推理文庫)

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。犯行時には現場に面した自宅の寝室にいた彼女だが、そこに前夫が忍びこんでいたせいで無実を主張できない。完璧な状況証拠も加わって、イヴは絶体絶命の窮地に追いこまれる―「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」と女王クリスティを驚嘆させた不朽の傑作長編。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.88pt

皇帝のかぎ煙草入れの総合評価:8.58/10点レビュー 81件。Sランク


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全8件 1~8 1/1ページ
No.8:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

皇帝のかぎ煙草入れの感想

古典ミステリーとして超有名作ですが、幸い何もネタバレを知らずに読めました。かなり面白かったです。序盤はイヴの言動にイライラして感情移入出来ずストレスでしたが、段々と可哀そうになって来て(男を見る目が無い、と言う意味では自業自得ですが…)最後は応援していました。そして真相が明らかになった後、数々の伏線が張って有った事に気付き素直に感心、アンフェアとは思わなかったです。メロドラマ、家族のドラマとして面白く読め、シンプルかつ大胆に仕掛けられたトリックに驚く事も間違い無し。訳文も読み易く、絶賛でおススメします。

なおひろ
R1UV05YV
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シンプルながらも納得感の高い本格ミステリー

自宅の窓から、向かいの家の部屋で殺人が行われるのを目撃したイヴとその前夫。いろいろな経緯により、犯人に疑われることになったイヴ。怪奇的な要素もなく、また謎の魅力はカーにしては乏しいものの、事件解決に至る道筋はまさに正統派本格ミステリー。カギを握るのは被害者の側で粉々に壊されていた鍵タバコ入れ。犯人とそこに至る推理を聞けば至ってシンプルながらも納得感も高く、さすがカーと言われるできの良作に思いました。

タッキー
KURC2DIQ
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

無駄のないプロットと、秀逸なトリックが見事な不朽の名作

ジョン・ディクスン・カー氏の代表作の一つです。
私が今日まで読んでいる同氏の作品の中ではこれが最高傑作だと思います。
ただし、彼「らしさ」はない作品ですね。

長編作品としては比較的コンパクトな分量で、話の筋もシンプルで無駄がなく非常に読みやすく、判りやすい作品なので初心者にもおススメです。

クリスティ女史が「このトリックには私も脱帽した」と絶賛したことで有名な作品ですが、彼女自身も以前に似たようなプロット、トリックの作品を発表しているにも関わらずそう発言しているのは、発想そのものを評価したのではなく、その料理の上手さに感心したのでしょうね。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.5:
(8pt)

のぞき見

ちょっとしたところに仕掛けがありました。

わたろう
0BCEGGR4
No.4:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

実に端正な傑作

『曲がった蝶番』の感想においてカーの作品の私的ベスト5に入ると書いたが、本作も同じく私的ベスト5に入る作品である。フェル博士物でもHM卿物でも、はたまたバンコラン物でもないノンシリーズのこの作品は実に整然とした美しさを持っている。それが故にケレン味がないということでカー信奉者からはカーらしくないというほとんど言い掛かりのような批判を受けている作品でもある。

再婚を控えた女性の許にある夜前夫が訪れる。彼女イヴの家は婚約者トビーの家の通りを隔てた真向かいにあり、その目を気にして明かりを消した。しかし前夫ネッドはわざと窓際に立って離れようとしなかった。そのうちネッドはトビーの家で誰かがトビーの父親モーリスの部屋から出て行こうとしていると告げる。イヴが覗くとなんとモーリスが殺されているように見えた。驚いたイヴはネッドと共にモーリス宅へ行こうとするが、色んなごたごたに巻込まれるうちに、イヴ自身が加害者の如き、状況を呈していく。

本書は『死者はよみがえる』で見られた巻込まれ型が非常に上手く事件に溶け込みあっており、それが主人公イヴをどんどん窮地に陥れていく。思わぬアクシデントでネッドの鼻血が付くことで血痕が出来ることを皮切りに、どんどん運命の歯車がイヴにとって最悪の方向に転がり、殺害者の容疑がどんどん濃くなっていくところは見事なストーリー展開だ。
さらに本作では人間の思い込みを巧みに利用することで、ありえないと思われた犯人が実に説得力を持って納得させられる。しかもそれが作者のご都合主義ではなく人間って確かにこんな間違いをするよなと納得させられる類いのものであるから、アンフェア感が全くない。逆に同じ過ちを読者も思い知らされることだろう。『連続殺人事件』の時にも書いたが、登場人物を一つの駒と見ず、意思を持った人間として扱うカーの長所がいかんなく発揮された紛れもない傑作である。
そして本書にはミスディレクションが数多く盛り込まれていることも見逃してはならない。最も大きなミスディレクションはここに記すことは出来ない。なぜならこれは真相に大いに関わってくるからだ。敢えて云うならば全編に散りばめられた「会話」そのものがミスディレクションになっている。そしてそれが絶妙に読者にある錯覚を引き起こさせているのだ。

しかし実はよく見落としがちなのだが、実は最も巧妙なミスディレクションは本書の題名であろう。この題名こそが読者に抗えない先入観を与え、サプライズに大きく寄与している。いやあ、ここまで来ると単なるミステリ作家の枠を超え、策士とまで云いたくなるほどだ(もちろんいい意味で)。あまりカーの作品を読んで好感触を得られず、読むのを止めてしまった読者に、カーの最盛期とはこれほどまでにすごかったのだと教える意味でもぜひとも読んで欲しい作品だ。

Tetchy
WHOKS60S
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

皇帝のかぎ煙草入れの感想

クリスティが脱帽したトリックは正直あまり大したことはないと思いましたが、カー作品のなかでは珍しく、論理的で緻密な解決方法を述べているところが気にいりました。オカルト趣味は抑えられ、密室物でないところも読みやすかったです。

氣學師
S90TRJAH
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

皇帝のかぎ煙草入れの感想

カー初読。・・・の割にカーらしくない作品らしい。


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梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シンプルなのが良い

オカルト趣向でも不可能犯罪でもない。大胆なトリックがあるわけではない。
(ある意味大胆な仕掛けなのだが)
普段と違う作風だが、舞台は非常に分かりやすい楽しめる作品に仕上がっていた。

Ariroba78
5M53WTS6
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